「俺、休みになったら房総半島の
昨日まではそう思っていた。
東京湾フェリーに乗って
そう思って起きたら何と6時半だった。
つまりは起床事故である。
あーあ。
最近はいろいろ忙しいのは確かだったし・・・
どうしよう。
何もしない1日があってもいいかな。
あ、そういえば。
東京駅の鍛冶橋駐車場にも行ってみたいと思っていた。
あそこであれば手近だし行ってみようか。
そんなこんなで東京駅八重洲口のバスターミナル。
しずてつジャストラインの清水行きは「世界遺産 三保松原」と世界遺産であることをアピールしている。
(決死モデル:チームY間宮)
そもそも、鍛冶橋駐車場とはどういう場所か。
駐車場とは言ってもバスターミナルである。
それも、ツアーバスが多く集められるバスターミナルとなる。
ツアーバスと言えば交代の運転手も無く長距離運転をしており。事故が多発している印象があり、結局2012年の関越道藤岡ジャンクションで7人が死亡した事故を機に、「新高速バス」として法整備がなされたという経緯を持っている。
それで、この東京駅八重洲口のバスターミナルの客層よりさらに低収入な客層が集まることとなる。
ただ、この鍛冶橋駐車場のバスの行先ときたらやれ福島だ、やれ長野だ、やれ名古屋だ長距離ばかりとなる。
これらの中で比較的手近な行先と言えば、成田空港や袖ヶ浦ということになる。
バスの行先としての成田空港は三里塚とか江戸崎に行った時に既に行ったので、今回は小湊鉄道のガウライナーで袖ヶ浦を目指すことにする。
Geocitiesの閉鎖で見れなくなった「八木橋裕子の物語」の世界観で言うなら「バスターミナル界のはるにれ荘」とでもいうべきか。
東京駅から歩いてしばらくの所にある。
(決死モデル:チームTヤギー)
バスターミナルはプレハブ造りでそれほど大きいわけではない。
まるでLCC用の成田空港の第3ターミナルのようなチープな作りで、チープな旅の始まりを感じさせる。
ただし、ここは撮影禁止なのだという。
種々雑多なバスが集まるこの鍛冶橋駐車場はハズヲタのある種の聖地になったようであるが、それがバスの運行に支障をきたすようになったようで、そのような措置が取られたようである。
実際、写真を撮ろうと思ったら、管理者らしき人に「すみませーん!撮影禁止なんでー!」と咎められてしまった。
やっぱりだめらしい。
鍛冶橋駐車場バスターミナルにおける撮影禁止の件について、直接電話取材をしてみました。多分誰が聞いても同じ内容で返ってくると思います。今後行かれる方は是非参考に。
— 𓆏かしけん𓆏 (@Kashiken_N) 2018年5月28日
(駐車場管理者の方、お忙しい中長々とお答え頂きありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。)
📞03-3287-5771 pic.twitter.com/x6nWH5oHZS
さて、その撮影禁止のバスターミナル内部であるが、プレハブ造りとはいえこざっぱりしている。
椅子席にはスマホの電源もある。
ただ、夜行バスの時間になれば、この程度のスペースではかなり不足することだろう。
いったいどうやって待つのか・・・
さて、そろそろ時間が近づいてきた。
乗り場は10番ぐらいまである。
名実ともに「駐車場」であり、バスとバスの間隔が狭い。
2番乗り場に、どこかからのバスが到着して、客がパラパラと降りてきた。
監視員が客をさばいており、どう見ても撮影できそうな雰囲気ではない。
バスの乗り降り以外の何もできそうにないというのも、途上国っぽさをいやがうえにも醸し出している。
そして12時20分の定時にバスは出発する。
京橋料金所から首都高速に入り、11号線でレインボーブリッジを渡る。
そして有明JCT【ジャンクション】を右へ曲がり、東京湾アクアラインを目指すというルートをとる。
袖ヶ浦であれば、こちらを経由する方が確かに近い。
ところで、バスはUSBの電源があり、スマホに充電しながら乗ることができる。
そして工場やコンテナが犇めく湾岸地帯を抜け、川崎浮島JCT【ジャンクション】からいよいよ東京湾アクアラインとなる。
浮島から海ほたるまでは海底トンネルとなり、WiMAXの電波は通じなくなる。
そして海ほたるから先は橋となり、ジェットコースターのようなアップダウンとなる。
そして木更津金田インターチェンジでアクアラインを降り、袖ヶ浦バスターミナルへ。
先に袖ヶ浦駅の方に寄ると思っていたので、慌てて下りることになってしまった。
そして袖ヶ浦バスターミナルに到着。
駅とは全く離れたインターチェンジの近くにあり、ロードサイド型の店舗が立ち並ぶ。
(決死モデル:トルソーさんのナイ)
バスターミナルは1~6番乗り場の他に、降車専用の0番降り場が2つある。
周辺は市街地というわけでもないのだが、かなり頻繁にバスの出入りがあり、特に品川行き(小湊・日東・京急の共同運行)は、朝7時台は1時間に10本つまり6分に1回来るという高頻度ぶりとなる。
その他、渋谷・新宿・羽田空港・川崎・横浜と、かなりの頻度でバスが出ているようだった。
ではここから先、袖ヶ浦で何をするかと言えば特に目的はない。
仕方が無いので元来た道を戻ることにしたい。
とはいえ、単純往復では芸がないので海ほたるに寄ることにしたい。
バスターミナルでは切符を売っており、海ほたるまでは520円。
また、数多い東京湾アクアラインを走る系統の中でも、海ほたるに止まるのは木更津~川崎線(日東・小湊・東京ベイサービスの共同運行) のみとなる。
ちなみに、東京ベイサービスというのは、東京湾アクアラインの開通前に川崎~木更津でフェリーを運航していた会社が、撤退時に雇用確保のために設立したバス会社である。
今回来たのは、日東交通が担当する便となる。
そして海ほたるに到着。
川崎行きのバスが到着するのは、一番下の1階になる。
(決死モデル:チームTフジアキ)
沢山のトラックが出入りする隅っこにバス停があり、数人が降りて数人が乗った。
海ほたるの構成としては1階がバス乗り場や売店、2階が木更津側からの駐車場、3階が川崎側からの駐車場、4階が売店やゲームセンター、5階がレストランや展望台となっている。
そしてその相互は、真ん中のエスカレーターで結ばれている。
とりあえず最上階に行ってみますか・・・
そして川崎側を望むことができる展望台へ。
海ほたるの住所は「千葉県木更津市中島地先海ほたる」となり、木更津市に属していることになっている。
展望台の突端には、トンネルの掘削工事で使用したであろう掘削機も置いてある。
そして家族連れが多く自らの孤独さが一層際立つ。
川崎行きのバスは基本的には1時間に1本来るので、ここにいることができる時間も丁度1時間ということになる。
その間、最上階のレストランで昼食と洒落込みたい。
鴨せいろを頂くことにした。
そしてバスの時間も近づいてきたので、1階に降りることにしたい。
乗客数はさっき降りた時よりも多かった。
そしてトンネルを抜けるとすぐに浮島バスターミナルに到着。
(決死モデル:トルソーさんのアハメス)
このバスターミナルは、浮島という埋立地にあり、工場以外は何もない場所にあり、常住人口はWikipediaによれば1名なのだという。誰だその1名は?
浮島から先、どこへ行こうかと迷っていたところ「川03」系統の川崎鶴見臨港バスの川崎駅前行きが待っていたのでターミナル内の撮影もせず飛び乗ることにした。
ただ、確認してみると1時間に3~4本程度出ているようで、それほど急ぐほどでもなかったような気がする。
兎にも角にもバスは出発。
工場や倉庫の地帯を行く。
ヨドバシカメラの倉庫がここにあるとは初めて知った。
そして、藤崎1丁目で降りることにした。
ここから桜本のコリアンタウンを目指すことにしたい。
バス停のある冨士見通りからコリアンタウンのあるセメント通りまでは、ものの1km程度となる。
一応、セメント通り方面へ「川23」系統のバスが頻繁に走っているようであるが、さっき鴨せいろを食べたこととて、腹ごなしも兼ねて歩くこととしたい。
・・・と、何やら妙な形の消防車が集まっている。
火事があったらしい。
ところで、この巨大な扇風機の形の消防車は何だろう? この扇風機に何の機能が・・・?
ただし、炎も煙も上がっておらず、既に鎮火しているようだった。
そしてセメント通りのコリアンタウンの門に到着。
・・・とはいえ、横浜の中華街や猪飼野のコリアンタウンみたいなイメージを想像されると裏切られることになってしまう。
商店街としては全くさびれており、むしろ単なる住宅街ではないかとすら思うような面持ちである。
今でもこのセメント通りに残っている焼肉店は、2~3軒しかないようであった。
その残った焼肉屋の送迎車が通って行った。
そして夕食時までファミマのイートインで時間を潰す。
客層は決して良くはない。
そして夕食時になったので焼肉屋へ。
バス停に近い焼肉屋を選んだが、そこでも送迎車があった。
送迎車があるのがデフォルトになっているようだった。