グリーン車中毒

ある程度以上の距離になるとグリーン車しか使えない体になってしまった私・・・

フォーを食べに行くのだって、ピアノ殺人の現場に行くのだってもはやグリーン車である。

そんな自分が新幹線で博多に行くことになった時に取る選択肢は・・・

博多までの1174.9kmをグリーン車で行くという選択肢である。
決死モデル:チームWBナギサヤ

時刻としては既に夕暮れに近い。
夕闇迫る東海道をのぞみ53号は行く。

・・・とは言っても、意外に車内はガラガラで、隣に誰が座る気配もない。
けっこうのびのび車内で過ごす事ができた。
こうなると分かっているのであれば、もっと酒やつまみを持って来ても良かったかもしれない。

だいたい東北新幹線の車内には「トランヴェール」という車内誌が置いていて、観光案内が書いてあるものである。
決死モデル:トルソーさんナイ

東海道新幹線にもそれに類する車内誌があるのだが、グリーン車にはそれに加えて、「Wedge」という経済誌もある。
内容はと言えば、まあ新自由主義者ネオ・リベラリスト好みのする内容というか・・・
例えば、最近話題になった自動車検査の偽装問題に関しては「検査制度自体が時代に合わない」という強気振りである。
ただ、この手の人たちが強気なのは、日本の「忖度の文化」というのもあるのではないだろうか。
「正直に働いてさえいれば、お転送様はきっと見ていて下さる」という道徳観を持った国民性であり、百姓一揆のような「下から声をあげる」などということは日本では普遍的に眉を顰められる行為なのだ。きっと。
インターネットの発達した現代、その傾向はますます強くなっているのではないだろうか? 少なくとも、60年安保や学生運動のような、下からのムーブメントというのは、現在の日本では起こりそうにないというのは、あのSealdsの騒動を見ていても分かりそうなものだ。
当方はSealdsに対しては割とシンパシーを感じていた。やはり民主主義政体の中で、常に権力はチェックされ疑われていなければならない。
それはどこの政党が政権を担うことになっても同じである。

で、楽しかるべき旅行中にそんな話はいいとして、この「Wedge」の広告欄に、ナイ中の中の人が写っているということである。

しかしまあ・・・ 似てないね。
まあこのフィギュアシリーズはむしろ、「似てない」ことが人気の秘訣だったりしたからね。仕方ないだろうね。

さて、新幹線は瞬く間に中国地方に入り、関門トンネルも抜けようとしている。
驚くほど速いスピードで九州入りしてしまった。

果たして博多に到着し、グリーン車の旅もここで終わり。
九州に来るのは、軍艦島に行った時以来なので2か月ぶりである。

同じホームで3分の接続で博多南行きが出ていたが、今回はこれには乗らない。

ということで、さっさと天神へ行き、夕食を食べれるのであれば食べたい。

急いで地下鉄のホームを目指すことに。

ということで、福岡市交通局の地下鉄で天神へ。
決死モデル:チームTアンヌ

ところで、福岡市交通局というのは、別に他の市のように昔から市電やバス事業をやっていたというのではなく、昭和57年に地下鉄が開業した時に初めて発足したものである。
福岡で路面電車やバスと言えば、何と言っても西鉄であった。
現在でも、博多駅から天神の間は1.7秒に1本のペースでバスが走っているという程の「日本一のバス事業者」であることには変わりない。

さて、博多ふ頭に行くバスの時間を考えると、とてもまともな所で夕食ということはできそうにない。
10分もせずに夕食が食べれる所・・・ ということで、折よく松屋があったので、そこで済ませることにする。

そして90番の博多ふ頭行きのバスの中の人となることに。
博多ふ頭行きはこれが最終で、対馬行きの夜行フェリーに接続しており、対馬へ行くであろう人が大きな荷物を持って乗り込む。
旅情はここから始まっているのである。

果たして博多ふ頭に到着。
厳原行きの切符を買う。
決死モデル:チームY城ヶ崎

客は壱岐や対馬へ行く客でかなりの数に上る。
普段は福岡の学校に通っていて帰省するのだろうか。

フェリーの出航は日が明けた0:05となる。
それまでは、埠頭の前のスーパー銭湯にでも入ろうと思ったが、時間が中途半端なのでそれもできそうにない。

いよいよ乗船時刻となり、「フェリーきずな」に乗り込むことに。

誤案内防止のために、船室は壱岐行きと厳原行きが分かれることになっている。

厳原到着は4:30であるが、希望すれば7:00まで船内で寝ていることはできるのだという。
厳原についても、朝早くからバスが走っているわけでもないので、自分も7:00まで船内にいることにしましょう・・・

 

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