都議選は、都民ファーストの大勝利で終わった。
都民ファーストの会大躍進 当選決めた候補者 https://t.co/0Q5yhkVXYJ
— テレ朝news (@tv_asahi_news) 2017年7月2日
そもそも、都民ファーストに何か明確な信条があって、政策があっただろうか・・・
豊洲移転問題でも、ずいぶんと迷走した上に、「豊洲に移転して、築地も生かす」みたいなどっちつかずの結果となってしまった。
だったら最初からそのようにしていれば、どれだけの税金と時間と労働力が節約できたであろうか。
この体たらくでも尚、都議選では圧勝するというのだから何だかなーという感じはする。
他の政党も頼りないから仕方ない?
それでも、自民が共産と数議席差という所まで落ち込んだのはかなりのものだった。
ちょっと都議会議事堂のあたりを決死散歩してみようか。
決死散歩とは言っても何のことは無い。決死撮影しに行くというだけである。
都民ファーストのシンボルカラーは緑なので、緑のコスチュームにして、メンもシンボルカラーが緑のチームRから出すようにしよう。
ということで、センターの園田に出てもらうことに。
都庁は、2020年のオリンピック・パラリンピックムードであるが、印象的だったのは、ずいぶんと外国人観光客が都庁の写真を撮っているということである。
こんなLocal Governmentのbuildingを撮って何かいいことある?
都議選の話に戻ると、さしたる信条やら政策があるわけでもない都民ファーストに、都議会のセクハラ野次問題やら国政方面の失態やらで信頼を落とした自民党をやっつけてもらおうという一点だけで、候補も集まったし票も集まった・・・ という程度の事ではないだろうか。
何しろ、自民党や民進党の離党者がこれだけいるのである。
【都民ファーストの会の注目候補者一覧】を更新いたしました。
【修正点】
板橋区から出馬中の平慶翔(@tairakeishou)の下村博文の事務所費横領【疑惑】が疑惑じゃなくなったので【疑惑】を外しました。
PC泥棒も発覚したので追記しました。 pic.twitter.com/wdKBSVZAiu— DAPPI (@take_off_dress) 2017年6月29日
ある自民党離党の候補に至っては「勢いのある方から出たい」と、強きにつくだけの風見鶏であることを隠そうともしない。
ただ、この方の場合、前回の選挙で自民から公認が得られなかったという不満もあったにはあったようで、高校野球で言えば「強豪校のスタンドで応援するより、弱小校でも1年生からレギュラーで出たい」といったところもあったのだろう。
ともあれ、かような都民ファーストに一貫した信条があるとすれば、それは「世渡りのうまさ」「機を見るに敏」ということぐらいだろうか。
1年生議員ばかりの集団で何か取柄があるとすれば、そのくらいのものだろう。
・・・そんな矢先に、今度はこのニュースである。
【速報】小池百合子氏「都民ファーストの会」代表辞任を表明https://t.co/B7Jfbsi7Ur #東京都議選 pic.twitter.com/sTzIUMcfsw
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年7月3日
選挙で大勝した次の日のタイミングに代表辞任というのは何だろう。
選挙で勝ったらこっちの物、もう都民ファーストなんて用済みってこと?
それにしたって露骨すぎやせんかね?
なるほどなるほど、「機を見るに敏」であるということは一貫しているらしい。
代表を辞任することで何がしたい?
それにしたって、これから都政が始まるという時のタイミングでの辞任というのは何なのだろう。
後任とはこのような話で通じていたのだろうか。
「都議選で勝ったら私は党首をやめるから、後はお願いね」なんて話をしていたのだろうか。
で、その後任というのがまたひどくて、「大日本帝国憲法を復活しろ」とか言ってんだけど・・・
極右・小池百合子に有権者は騙されました。 pic.twitter.com/jQbngFS3Zs
— 市民メディア放送局 (@info_9) 2017年7月3日
薄々感じてはいたが、自民党に大勝したとはいえ、都民ファーストは本質的には革新政党ではない。
むしろ自民党以上にタガの緩んだ分かりやすい右翼・ポピュリズム政党で、国政レベルでは維新同様に自民党を補翼する勢力になる素地はあるのだ。
自民党は首相以下国会議員レベルが随分とお通夜ムードだったが、それほど敗北感を感じるような話だったのかとは思った。
自民党が負けたのはあくまで都政レベルの話で、国政ではさほどのダメージはないような気がする。
というか、自民党にダメージを与えうる、せめて自民党に緊張感をもたらしうる革新勢力というのが日本に育っていない。だから森友学園問題や加計学園問題に関して国民に説明しなくても許してもらえるだろうと高をくくっているだろうし、稲田防衛大臣が「自衛隊として応援したい」などという、法曹であった割に度が外れた国家公務員法違反発言があっても政権が安泰だと胡坐をかいていられる。
パヨクたる自分が切に冀うのは、自民党に脅威を与えうる、真に庶民のための政策を実行できるプロの革新政治家の出現、それができなければ民進でも共産でも政治塾か何か作って育成することである。
さて、これから始まる都政では、都民ファーストはどのような政治を見せるのか。
自分は都民ではないので、ある意味他人事にはなるが、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの件などはは周辺の県にも係ってくる話である。
せめて、これまでの自民党の固陋な政治を打破する何かを残してもらえれば、それだけでも良しとするか・・・