これがミクちゃんですか

令和になって4日目の今日は、天皇徳仁陛下が即位されて初めての一般参賀となる。

今日は朝7時ぐらいに起きて二重橋前に行って・・・
と思ったら、起きた時点で既に8時過ぎであった。
そりゃまあ最近寝不足だったし・・・

兎も角も、急いで二重橋前を目指すことに。
TwitterのTLを見る限りでは、コミケよろしく徹夜組までいたらしい。
また、手荷物の検査は、荷物を持っている人と持っていない人で別になるらしい。
してみれば、荷物は会社に置いていった方がいいかもしれない。

さて、では今日の決死は誰にやってもらうか・・・という段になり、皇室に関係あるメン・・・って誰かいるのか?

敢えて言うなら、2013年に天皇・皇后両陛下が六本木ヒルズの森美術館を御訪問された際、皇后陛下が「これがミクちゃんですか」と、初音ミクを存じ上げておられたことにちなんで、チームPみくに仕事してもらうことにするか・・・。
ただし、こちらのみくの苗字は今村である。

「平和への祈りを込めて」とか言うと牽強付会こじつけのきらいはあるが、傷痍軍人姿で出てもらうことにしますかね・・・

さて、会社に荷物を置いていくかどうかであるが、飛行機の手荷物検査の感覚で言えば、荷物があるのと無いとではかかる時間が大違いなので、とりあえずおいて行くことにする。

そして会社から歩いて和田倉門に行ってみると、見ての通りの大行列である。

警察が「この先馬場崎門からもお入りになれまーす! そちらの方が近いですよー!」とこの和田倉門の南側の馬場崎門にも誘導しようとしている。

ただ、信号を渡っていたら和田倉門の入場規制が解除になり、そのまま和田倉門(東京駅から歩いてまっすぐ行った所にある門)から入ることができた。

ちなみに、本エントリでは各写真にタイムスタンプを付けており、どのくらいの時間を掛けて行列を並んだかを実感してもらえればと思っている。

和田倉門には4列程度のレーンが並んでおり、左から向かって2番目のレーンで並ぶことになった。
和田倉門以外にも、馬場崎門・桜田門から入る列があり、それぞれの列のそれぞれのレーンから1列ずつ、手荷物検査場に向かって放流する、といった感じになっていた。

行列を扱う警察にしてみれば、今日の我々は人間には見えていないだろう。

もはや我々は砂粒であり、流体力学の知見によって扱われるべき存在にすらなっているのではないか。
してみれば人間の粘性は何パスカル秒になるだろう

さて、荷物検査であるが、思ったほどは厳重には行わなかった。
飛行機の保安検査で行うペットボトルのチェックも、実際に飲ませるという形になっていた。
最近は実際に飲ませるのが主流になっているらしい。
それでも、「飲める爆薬」なんてのができたらどうするんだろう? 自爆テロ覚悟の客でもいたら・・・ なんて、考え出せばきりがない。

そして、手荷物検査を行った先にもまた行列のレーンがあった。
こちらは9レーンあり、自分は第4レーンに入れられることになった。
このレーンがいっぱいになると今度は隣のレーンに補充され、急電前の東庭の向かう流れが切れると、また1つレーンを放流して流れを調節する、という作業が続く。

人間の流量を調整するのは、皇宮警察と丸の内警察署の共同作業となる。
いっそ流量調整の総指揮は、国土交通省あたりのダム管理部門あたりがやってはどうだろうか。
もはやこれは「人間治水作業」である。

そして自分自身も「放流」され、人間の奔流となって石橋を渡り正門をくぐり二重橋へ向かう。
向こうには伏見櫓が見える。

ところで、天皇即位の御挨拶を拝聴するという目出たき折も折、ダークツーリズムなどややもすれば不敬のきらいすらあるものの、やはりここは「二重橋事件」が起こった地でもある。

それは昭和29年1月2日のこと。
新年の皇居一般参賀で、今日同様に多くの人が皇居に詰めかけ、やはり皇宮警察と丸の内警察が雑踏の流れをさばいていた。

・・・が、二重橋(と呼ばれるうち、正門の前にある石橋の方)で、ロープが客の首に引っかかりそうになるインシデントが発生。
客に窒息死されてはかなわんと、警察はやむなくそのロープを外すことにした。

そうしたところ、水圧ならぬ人圧で、列の前にいたお婆さんが転倒、そこで将棋倒しになってしまい、死者16名、重軽傷65名という大惨事になってしまったのである。

そんな大惨事から65年、警察による流量調整から鉄橋(本来の二重橋)を渡り、いよいよ宮殿東庭へ行くこととなる。

和田倉門の前から並ぶこと約3時間、いよいよ天皇徳仁陛下・皇后雅子陛下のお出ましに謁見できることとなる。

両陛下のお姿は大型モニターにも映し出される。

天皇陛下の挨拶としては、
今日はこれだけの人々にお祝いされ嬉しく思う。我が国や世界の国々が平和であることを願う
という内容であった。

あとは、下々の我々は大手門や坂下門に放流されることになる。

 

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