Wi-Fi探して三千里

韓国は日本以上のインターネット先進国である。
坂本龍一じゃないが、日本は韓国を見習う姿勢をとった方が良い。

・・・さて、その韓国で、日本で普段使いしているWiMAX端末を無くしたようである。
飛行機の中か、はたまた仁川高速鉄道の車内か、それとも地下鉄か、それとも飲み屋・・・?

そんなことを考えながら京義線の新村駅へ。
決死モデル:チームTアンヌ

実は、旧駅舎の頃の新村駅に来たことがある。
その頃はまだソウル~山は客車列車で、ピドゥルギ号が1時間に1回走っていた。
田園風景の広がるのどかなローカル線だった。

今やこの路線も電鉄化してしまい、その頃の思い出などほとんどないが、それでも旧駅舎は案内所として保存はしていた。
そして、列車自体も運転系統は加佐から龍山に抜ける方が現在の電鉄の本筋で、加佐~ソウル間に当たる新村駅は、電車化はしたものの相変わらず1時間に1回という状況だった。

そしてソウル駅から水色スセクの車庫への引き上げ線でもあるので、KTXだのヌリロだのが頻繁に通過していく。
ホームドアもあり、光線状態もよろしくないが、撮り鉄には好適なスポットであろう。

そうこうしていると、日本語で女の子の声がする。どうやら3人組のようだ。
「電車来ないね」などと言っている。どうやら韓国語が読めないもよう。
つまり、この駅には1時間に1本しか電車が来ないことも分からないようだ。
よっぽど割り込んで「地下鉄の梨大駅の方が本数多いよ。どこに行きたいの?」と言ってやりたかったが、色々面倒くさいことになりそうだったので黙っていることにした。
そのうち、彼女たちはどこかへ行ってしまった。

さて、20分強待って山行きが来た。
では水色スセクで車庫撮りでも・・・ と思ったら、通過していくではないか!
そういえば「急行クッペン」と書いていたか。

結局、幸信という駅まで連れてこられてしまった。
周囲は例の韓国式の高層アパートが立ち並ぶ地帯である。
決死モデル:チームPみく

仕方が無いのでここで折り返し列車を待つ。
ソウル駅行きは少なくても、龍山経由の中央線方面は何本も来るので、程なくそれに乗ることができた。

車端部には、自転車を置くスペースがある。
それだけ、自転車を持ち込むことが一般化しているのだろう。

そして加佐から龍山線に入る。

実は、加佐~龍山の龍山線は、日帝時代の鮮鉄の頃から存在していた路線なのだ。
韓国国鉄になってからも貨物線として残っていたが、現在は地下化されて電鉄区間になっている。

ちなみにここは孝昌公園前ヒョチャンコンウォンアプ駅。
決死モデル:チームWB嵐山

そして電車は地上に上がり龍山へ。
ここは言わずと知れた京釜線上のターミナル駅である。
そしてこの龍山から東へ抜け、中央電鉄線に入る。

さて、ここからが思案のしどころである。
あくまで4号線恵化駅近くの国立ソウル科学館前のソウル市電を見るか。
それとも紛失したWiMAXモデムを探すか。
それならまず、2号線市庁駅の真上にある大韓航空の本社からである。

いずれにしても、二村イチョンで4号線に乗り換えないといけないので降りる。

中央電鉄線は微妙に都心部から外れており、日本で言えば総武線のような独特のうらぶれた感じがあるが、今や全部ホームドア化しており、うらぶれた情緒も何もあったものではない。

兎も角も4号線に乗り換え、どちらかに行くことにする。
そして意を決し、ソウル駅の次の会賢フェヒョンで降りて、市庁前の大韓航空を目指すことにする。
正にこの辺りがソウルの中心地となり、賑やかな地帯となる。

南大門市場や日帝時代の建築の韓国銀行を抜けると、南大門に出る。

南大門から少し北上すると、市庁に出る。
決死モデル:チームWB小津麗

ソウル市庁は日帝時代の建築であるというが、近年その後ろにガラス張りの新庁舎が完成した。
その新庁舎はまるで日帝時代の旧庁舎を津波で飲み込もうとしているようなデザインだと話題になった。別にそれならそれでいいと思うのだが、日本のネトウヨが東日本大震災と関連付けて大騒ぎしているのだろうか。

さて、それはともかく大韓航空へ・・・

高層ビルの受付で、
「ネイル、ピヘンギ、ユシルムル」(昨日、飛行機、忘れ物)と言うと、
「クチュン」と言う。
つまり9階へ行けということか。

9階にはチケットカウンターがあった。
決死モデル:チームRスマレ

ここで、
「レイル、KEコンコンイー、ナリタプト、インチョンエ、ピヘンギアン、ユシルムル、ポケットワイファイ」(昨日、KE002、成田から、仁川へ、飛行機の中、遺失物、ポケットWi-Fi)
と言ってみた。

そうすると、係の女性は手元のパソコンを操作し、昨日仁川に到着した大韓航空機の全ての忘れ物を検索する。
そうすると、忘れ物がすべて画像ででてくる。
しかし、それらしきものは無かった。

「カムサハムニダ」と礼を述べ辞去。

地下鉄の市庁駅には、忘れ物センターがある。
これも運命かと思い入って相談してみると「空港鉄道なら黔岩コマム駅が忘れ物センターよ」という。

空港鉄道のソウル駅へ行き、忘れ物センターで問い合わせてみると「ありません」という。
そうこうしているうちに、40分に1本の直行列車を乗り逃がしてしまったので、仕方が無いので一般列車で。

そしたら、その一般列車が黔岩コマムまでの区間運転だというではないか!

これも運命と思い、黔岩コマム駅の忘れ物センターにも問い合わせてみた。
しかし「オプスムニダ」(ありません)。

ところで、空港鉄道の場合、妊婦席がコーナーにあり、ぬいぐるみまでおいている。
これが韓国人のセンスか・・・

仕方が無いので仁川空港にも行ってみましょう。
仁川空港の場合、忘れ物センターは第1ターミナルと第2ターミナルにあるらしい。
そして大韓航空は第2ターミナル。

結局ここでも「ありません」と言われタイムオーバー。
あとは、金浦空港からおとなしく帰途に就くしかない。

金浦空港に戻ると、かなりギリギリの時間で、機械でのチェックインはできなかった。
それで職員の人に受付してもらう。

朝鮮西海の西日が真夜のデコに映える。
決死モデル:チームR真夜

日本に戻ったら明日にでもヨドバシアキバに行ってWiMAXの善後策を相談するか・・・

そして20時30分頃、羽田空港に到着。
思い付きで行った韓国旅行の全日程が終了した。
決死モデル:チームPユウリ

ところで・・・
ヨドバシアキバは22時まで営業しているはず。
ということは、いま羽田から言っても間に合う!?

20:44のモノレールに乗り、秋葉原を目指すことにする。
浜松町から京浜東北線に乗る。
結局、21:00過ぎに秋葉原に着くことができた。

WiMAXの窓口で、端末を紛失したことを告げ、紛失保険の適用範囲内で端末を再発行するか(その際、失くした旨の警察の受付番号が必要)、あるいは解約してしまい新しい端末にするか。

結局、5Gだという新しい端末を契約することにした。
決死モデル:チームTレナ

そもそも3年契約というのが昨今の技術の進歩を鑑みると長すぎるのである。
多少金は掛かってしまったが、1日で解結したのであった。

 

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