冬空の下、3年物のワインで乾杯

今、自分の部屋には3年物のワインがある。
3年前に、セイコーマートで買ったものである。

北海道の人ならおなじみのセイコーマートは、なぜかワインが充実している。
ではなぜそのセイコーマートのワインがここにあるのか・・・

かれこれ3年前、札幌から松戸に引っ越してきた。
その時、向こうの社宅を引き払う時にお願いした清掃業者さんに、片付けの時間が遅れてしまったことで迷惑をかけてしまったのだ。
さすがにこれは何かお詫びしないといけないだろうと思って、急きょ社宅の前のセイコマでワインを買ってきたのだ。
そしたら、清掃業者さんはすでに作業を終えており、自分を待っていた。つまり、ワインなんか買ってる暇があったら支払いなど、終える手続きをしていればよかったのだ。
二重に間の悪いことで、ワインも渡せず気まずいままこうしてワインを松戸に持って来て、栓を抜くこともないままこうして3年が経過してしまった。

自分がワインについて全く分かっていないので、「何年物のワイン」とか言っても、ただ単にこうして部屋の中で放置しているだけでいいのか、そんなことは分からない。コルクを抜いてみたら腐ってましたなんて、そんなことはないだろうか。
でもただ捨てるのはもったいないし・・・

そうだ!

ということでまずは船橋競馬場駅の人となる。
決死モデル:トルソーさん丸尾

何だってまた船橋競馬場駅なのか?
いつぞやTwitterで見たのだが、京成本線の追い越し駅である船橋競馬場駅は、昭和末期の雰囲気のあるららぽーとの看板が残っているというのだ。
ららぽーとといえば幼い頃、千葉県内の親戚の家に行った時に行ったことがある。
地元の百貨店とも違ったような雰囲気で、「都会」というものを感じたものだった。

この様子だと、しばらく撤去される気配もなさそうではあるが、もし興味のある方はお早めに。

さて、JRの船橋まで行って快速に乗りますか・・・

京成の船橋とJRの船橋は、今やショッピングモールでつながっており、雨風に濡れることなく相互を行き来することができる。

さて、船橋競馬場駅を撮るために早めに出発したせいか、時間に余裕がある。
という事でしばしベッカーズで茶でもしばくことにする。さすがに昨日みたいな鹿肉バーガーはない。

良い時間になったので4番線へ行き、11:22の快速に乗車する。
これで君津を目指す。
蘇我では、京葉線から来た上総一ノ宮行きと接続して、相互の客を交換し合う感じ。ところでここの駅の発車メロディは「世界に一つだけの花」であるが、キムタクの出身地である犢橋こてはし台はここの近くであろうか。

そして君津からは安房鴨川行きの普通列車に乗る。
4扉の209系ではあるが、車端部の1号車と4号車はボックスシートになっている。また、車内保温のために各車両1扉しか空いていない。ボタンを付けるほどの予算はないらしい。
決死モデル:チームPユウリ

そして普通列車は冬空の房総半島を走る。
曇り空の下ではあるが相変わらずの絶景である。
車内はそれほど混んでおらず、楽にコーナー席が取れるほどの状況であった。

そして上総湊に到着。
いつもながらの千葉局型の駅舎である。
決死モデル:チームRナオミ

そしてここから戸面原ダム行きのバスに乗ることにする。
上総湊のバスターミナルにある路線図は古く、戸面原ダムの先にある路線が消されていた。
昔はこの先、安房鴨川あたりまで走っていたのであろうか。

さて、田舎のバスはどんどん房総半島の山間部に分け入っていく。

そして例により関豊駅に到着。
関豊駅は前回来た時と違って割れているガラスが増えており、中が丸見えになっている。
新しめのポスター(千葉市内の市外局番が3桁)もあったり、割と最近まで何かに使っていたのであろうか。

それはともかく、関豊駅でおりたら橋を渡って高宕山自然動物園へ。
決死モデル:チームTアンヌ

・・・そう。つまり、あの3年物のワインを猿たちと酌み交わしたいと、そういうことである。

前回は日本酒で、もろアルコールだったので猿たちも嫌がったかもしれないが、今回は果物である。そうそう嫌がるはずはない・・・はず。

高宕山自然動物園は年末年始の休みが無く、年中無休である。
確かに猿たちの胃袋に休みはなく、誰かしらが餌をやり続けなければいけないのは確か。
動物園は、そのついでに客を入れている・・・ という感じなのかもしれない。
とは言ってもこの動物園は昭和32年に開設以来60年以上の歴史がある。また、現在の天皇陛下も皇太子の頃ここを御見学に訪れている。
その天皇陛下も、来年5月には退位される、という年になっている。

さて、ではさつまいもに特別に味を付けて与えてみましょうか・・・
はい、ブドウ100%果汁ですよ~

・・・と、猿がこちらを見るなり逃げていく。目の子では、前回の日本酒以上の忌避感である。
何で、お前らブドウ畑荒らしたりするんだろ? ブドウ大好きだったんじゃなかったのか?
とにかく匂いを嗅いだだけで逃げていく。おおおおおーーーーい!

それでも、何も知らない子猿は無警戒にこちらに近づいてくる。
しかし子猿が相手だと良心が痛む。
・・・と、母猿が駆け寄ってきて、「変な人を相手にするんじゃありません」とばかりにこちらから引き離そうとする。
何が何だか分からないような匂いの物は警戒する本能があるのかもしれない。
余り気持ちの良いものではなかったが(というか最初からこういうことするな)、まるで人間の親子を見ているようで、人間もまた霊長類の仲間であるという事を改めて思い知らされる。だからこそ猿という動物に惹かれるのだ。

ゴミ箱を見てみると、みかんだの芋けんぴだのが入っていたりする。まさか自分でここで食うために開けた・・・?
いや、そうとは限るまい。みんなそれなりにやってんじゃないの・・・?

ところで、気になるのは年末の休みだけに親子連れが多いということである。こちらは褒められたことをしているわけでは決してないので、こちらの方も警戒しないといけない。本当に我ながら何やってんだか・・・ という思いを何度も何度もさせられる。

親子連れがいて、普通に芋や落花生をあげている方には猿が群がっている。やっぱりはっきり分かるんだろうね。誰を警戒すべきかとか・・・

その中の親子が言う。
「お芋は食べないよ。落花生は喜んで食べるけど」

そうかー。芋だから悪かったのか。芋なら味が染みやすいと思って芋にしたんだけど、落花生の方が良かったのかな。
それとも俺が味付きの芋を上げてるせいで、芋自体に不信感を抱いてる・・・?
それを確認すべく、改めて落花生を買って、同じように味を付けて猿に与えてみる。
あ、意外に食いついてる。このまま3年物の味を覚えてくれないかな。

そんなこんなでバスの時刻が近づいてきたので、これで終わりにしよう。
何より、こんなコソコソしながら変なことしてどうするんだっていう。当の猿だってこんなに嫌ってるし。
今後ここに来ることはもう無いんじゃないかな。

・・・と思って上総湊16:09の木更津行きに乗る。
この列車は木更津方向からきて、この上総湊で折り返す系統である。
決死モデル:チームY間宮

そう思ったら、やたらコートの右ポケットが厚い。
何かと思ったら、餌をあげる布製の袋をそのまま持って来てしまっていたのだ。
いまさら戻って返しに行くのも手間だし・・・
よし。もう1回高宕山に行くことにしよう。これも運命というか・・・

君津からは「新宿さざなみ4号」に乗ることにしたい。
なかなかいい時間に「新宿さざなみ」があったものである。前回乗ろうと思って、今回切符を買ったのである。
その切符購入は、「えきねっと」のスマホ購入を初めて利用した。
その操作は船橋駅のベッカーズで行った。
しかし、東海道新幹線のEX予約と違い、窓口あるいは指定席券売機で切符を受け取らないといけないのだという。それはどういう事だろう?
それも、簡易委託駅である上総湊では受け取れないという。どーなってんのこれは!?

結局、今回の切符は船橋で受け取っていた。JR東海のEX予約みたいな便利なイメージを想像していると、裏切られそうである。

「新宿さざなみ」といえば、錦糸町から先は総武線の緩行線に乗り入れることになる。
それで、「特急車両が秋葉原の総武線ホームに停車する」ということになるのだ。
決死モデル:チームR真夜

これこそが「新宿さざなみ」の愉悦ということができるだろう。
そしてお茶の水では中央線快速を1本通してから快速線に入り、終点の新宿を目指す。

そして終点の新宿に到着。
ちょうど成田エクスプレスが来たので、一緒の所を撮ろうと思ったらシャッタータイミングが合わない。
決死モデル:トルソーさんナイ

どうもピントも合わないし、このカメラは使いこなすにはもう少し技量が必要そうである。

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