社会正義でプライドを破壊し、ブランドを蹂躙せよ

ネトウヨ御用達のnetgeekを引用するのもなんだけど・・・

港区が、児童相談所を南青山の一等地に建設する予定という事になり、住民説明会が大荒れになったという事のようである。

曰く「児童相談所の人間が何で説明に来ないんだよ!」
曰く「この周辺のランチ単価は1600円するんだよ?」
曰く「ここはネギ一つ買うにも紀ノ国屋に行くような所なんですよ!」
曰く「DV被害者みたいな困窮者を保護する施設が青山じゃなきゃいけないんですか!」
曰く「土地なんて田町とかいろいろあるでしょ!」
曰く「私たちの税金ですよね!」
曰く「子供の声なんて騒音!騒音公害はどうしてくれるんですか!」
曰く「何で100億もかけて触法少年の施設なんて作るんですか!」
曰く「何で青山の一等地にそんな施設作らないといけないんですか!」
曰く「そこに収容される子供は近くの小学校に通うんじゃないでしょうね!」

もう・・・凄いな。「この一等地に、児童相談所なんて作るな!」と、なりふり構わず反対している。

南青山という一等地に児童相談所なんてできるのは、「青山ブランド」を蹂躙する行為なんでしょうね。きっと。

そして、児童相談所反対の署名活動までが展開され、それを先導しているのは、地元オサレ物件を紹介する不動産会社であった。

これに対し、案の定ネット上では炎上している。
「南青山の住人なんて何様なんだ!?」

匿名の正義が、南青山の住民たちに向けられる。
全国のネット民が「児童福祉」という正義の棍棒を手に入れたのだ。南青山の上級国民様を心おきなく叩ける無敵の武器になる。南青山に住まう住民のプライドを破壊したって社会正義。「青山ブランド」を蹂躙したって社会正義。
やり返して来たら「差別者!」と言って口をふさげばいい。
「社会正義」という錦の御旗の前には、南青山の住民には泣き寝入りする選択肢しか残されていない
あーあ。かわいそうに・・・ 同情を禁じえませんね。

さて、そんな南青山を見てみることにしましょう。
南青山はオウム真理教の本部もあった場所で、ブランド力も充分。

駅としては、千代田線と銀座線の交差する表参道ということになる。
こうして表参道の交差点に立っていると石灯篭があり、なるほど「参道」だったのだと思わされる。
決死モデル:チームR園田

今回の決モ園田になったのは、 孤児院出身だからである。

ところで、迂闊なことにこの決死写真を撮っている時、表参道の交差点でビデオカメラを回していたオサレな大学生風の男がいた。もしかしたら決死してる姿も撮られたかもしれない。これがどこかに公開でもされるという事になったらコトであるが、念のためこちらもその大学生君の写真を撮っておいた。何かあったらこちらも公表する気づもりで・・・

気を取り直して銀座線沿いに青山通り(国道246号線)を渋谷方向へ歩く。
朝だけに、青山学院高等部に通う高校生が結構多い。
森伸之先生の制服図鑑では、都内で一番スカートが短かったのは青学であったという。あーなるほど短いわ・・・

その青学の生徒の流れが途切れたところで、例の不動産屋の前で一枚。

これは・・・南青山というブランドにふさわしくないほどの挙動不審ぶりである。

ちなみに、この不動産屋の本社は南青山の別の場所にあるが、そこは雑居ビル(とはいってもオサレ)の一角であり、早朝に入り込む勇気もないので、青山通りにある青山支店で一枚ということにした。

さて、次は件の児童相談所用地である。
児童相談所用地は青山通りから路地を入った場所にある。

かつてここは「農林水産省共済組合南青山会館」といい、宿泊施設もあった。
それで、地方にいた頃、東京の会議で宿泊したこともある。
2015年に閉館したという事であるが、まさか今になってこんな事で話題になるとは・・・

周囲は確かに、オサレなブティックなどが軒を連ねる。
数年後はここを非虐待児童やDV被害者が沢山集まることになる。
そのことで南青山のブランド力が落ちるとしたら・・・

まあその時はその時でしょうね。
あきらめましょう。

さて、ことについでにオウム真理教の本部にも行ってみようか。
同じ南青山でも、渋谷区との境界に近い南青山7丁目となる。

港区には「ちぃばす」というコミュニティバスが、20分に1本の割合で網の目のように走っている。
コミュニティバスでこれだけの頻度というのは、日本一平均所得が高い自治体だけのことはある。まあそのうちそこに児童相談所ができて色々な人が来ることになるわけだけど。

その児童相談所の予定地に一番近いバス停が「青南小学校前」。おそらく、住民の懸念もむなしく児童相談所に入った子供はここに通う事になるだろう。

ここから青山コースのバスで2つ先が「赤坂高城町」となり、オウム真理教本部跡地の前となる。

現在、オウム真理教跡地はビルが取り壊されて更地になっている。
決死モデル:チームPメイ

ここでの決モメイにしたのは、中の中の人がヨガインストラクターだからである。
オウム真理教も、最初は「オウム神仙の会」というヨガ教室からスタートした。

それにしても「南青山」とは思えないうらぶれた場所のような気がする。

奇しくも、そのオウム本部跡地の前には不動産広告が。

曰く「未公開マンション。南青山アドレス。総額26,800万円」
・・・えっと、26,800万円ということは2億6,800万円ということでいい?

ともかくも、住所が「南青山」であるというだけで、これだけのお値段になるという事である。
やっぱり南青山ブランドは偉大だね。児童相談所建てることでブランド力が地に堕ちるとしたら、ネットの陰キャどもも大喜びだろうね。

さて、せっかく港区に来たので、前回申請できなかったカンボジアビザを申請に行きましょうかね。

カンボジア大使館は、オウム本部跡の赤坂高城町から「ちぃばす」の青山ルートで1本で行くことができ、「青山一丁目駅前」で降りればいい。
決死モデル:トルソーさんアハメス

ちなみに背後の緑は明治神宮外苑となる。
ここから乃木坂方向へ少し歩くと、カンボジア大使館という事になる。
それにしても、青山一丁目と乃木坂を結ぶ都道319号線から大使館への路地へ入ると、やたら急な坂になる。
その坂を下りきったところがカンボジア大使館である。

さて決死・・・ と思ったら、iPadで写真撮ってる李博士イ・パクサ似の貧相なオッサンがいる。
今日はやたらこちらが撮られるような運命のようである。

その貧相なオッサンはやたらカンボジア大使館の撮影に御執心のようである。
そのオッサンをやり過ごしてこちらも決死

カンボジアの観光ビザ申請は、インドの時ほど記入項目も少なく、すぐに終えることができた。
ビザも1営業日で下りるというお手軽さである。
というかインドのビザがやたら面倒なのだ。

 

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