猫と戯れるイブ

昔お祖母ちゃんは言っていたものです。
「猫を殺すと祟られる」

そんな猫の祟りで、例の税理士は職を失い、妻子を抱えて路頭に迷う羽目になってしまった。
それだけでは飽き足らず、子供の写真までTwitterで晒されている始末である。

そんな元税理士のマンションをスネークした自分も、猫の例に憑かれたのか、無性に猫と遊びたくてしょうがない。
クリぼっちを猫に慰めてもらおうか?
猫にモテるにはどうしたらいい?
そのためにはマタタビだ・・・!

ということで、クリスマスムードの新宿を彼方此方マタタビを求めて探し回る。
決死モデル:チームPみく

新宿にも数軒ペットショップはあるようだが、生体や服は売っていても、意外にエサが無かったりする。
また、100円ショップで売っているらしいと聞いて大作創価ダイソーやキャンドゥへ行くも置いていない。
代々木の猫専門店まで足を延ばしたがエサは無く、どこなら置いていそうか聞くと「京王百貨店とかのペット売り場なら置いてるかも・・・」という。

はたして京王百貨店の屋上へ。

子供の頃、百貨店の屋上と言えば遊園地だった。
自分も故郷のデパート(とはいえ4階建て程度)の屋上の乗り物は楽しみにしていたものである。

現在はどこのデパートでも遊園地は無くなっている。
昔の京王百貨店の屋上も遊園地であっただろうか?

現在の京王百貨店の屋上は「Keio Sky Garden」としてペット用品や園芸用品と言ったDIY系の店となっている。

兎も角も、2時間近く探し回ってやっとマタタビGETである。

時間としては既に15時を廻ろうとしていた。

今から、「猫の楽園」である大井ふ頭中央公園に行けば16時近く。
夕暮れ時となってしまう。
そんな時間に猫にマタタビなんかやって酔っぱらわせたら、それはつまり「夜に酔っ払いを放り出す」ということになってしまう。
人間様だって「酔っ払いの凍死」は結構起きている。
それを猫でやるということ・・・?
それって虐待にならない・・・?

マ、深いことは考えないようにしよう。
少なくとも、虐待の意図はない。

新宿からはりんかい線直通の新木場行きに乗り、天王洲アイルから東京モノレールに乗り、大井競馬場前で降りる。
決死モデル:チームY宇崎

天王洲アイルも大井競馬場前も、区間快速は止まるのでそこそこ便利ではある。
また、大井競馬場前の発車メロディは、Winkの「トゥインクル トゥインクル」である。
これは上京してすぐの頃テレビでやっていたのでよく記憶している。
作詞作曲は実は秋元康らしい。

ちなみに、大井競馬場前を海側に歩くとJR貨物の東京貨物ターミナルがあり、貨物電車M250系が置いていたりする。
また、ハイブリッド機関車HD300が高速で機回ししていた。
あんなに速いと写真を撮る暇もない。

陸橋の上から貨物ターミナルが一望できるが、北側は新幹線の東京第一車両所となっており、イエロードクターも見る事ができる。

さて、今日の案件は鉄ヲタ案件ではなく、お猫様である。
「猫の楽園」である大井ふ頭中央公園へ行くこととしたい。

そもそも、猫の虐待がなぜ後を絶たないかと言うと、農作業や園芸においては、猫は食害や糞害などをもたらす「害獣」と捉えられているからである。
それを行政で駆除すれば「猫ちゃんが可哀想」と愛護家からは責められる。
それに対する苛立ちが、猫虐待を正当化しているということのようである。
これは、「在日特権を許せない」というネトウヨに共通する構図であろう。

ところが、周りに住宅がほとんどないこの大井ふ頭中央公園は、糞害に文句を言う人などいないので、猫が繁殖し放題なのである。
海べりで常時風が吹いているので匂いもほとんど感じられず、エサやり禁止の看板すらないという、正に「猫の楽園」と言って良い地帯である。

さて、どんどん南側へ行くが、猫が全然いない。
こんなはずじゃなかったのに・・・ と思いつつ、南端近くへ行くとやっと猫を発見した。

三毛猫がエサを食べている。
ボランティアが定期的にエサをあげているようで、かなり太っている。

あの猫にマタタビをあげてみようか。

豆ぐらいの大きさのマタタビスナックを数個投げてみても警戒するばかり。
エサの上に数個マタタビスナックを置いてその場を離れたら、その太った三毛が戻ってきてまた食べ始めた。
さて思い通りマタタビ酔いしてくれるか・・・?

たまに「お前いい奴だな」と言わんばかりにこちらを向いてはまた食べる。
心なしか、ボランティアのあげたエサの中から、マタタビスナックを選んで食べているようにも見える。

ただし、こちらが近づくとまた警戒して遠くに行ってしまうので、遠巻きに写真を撮ることにした。

しばらくして、腹いっぱいになったようで、丁度いい木の根元で丸くなっていた。

そしたら・・・
あろうことか、その三毛はさっきまで食べていたエサを吐き出したのである。
もしかしてマタタビの刺激が強すぎたか・・・?
ありゃりゃ、ごめんね三毛ちゃん。
これで健康被害にならなければいいが・・・
明日冷たくなって転がっていましたとか、そんなことにならなければ良いが。

暗くなってきたので、さっさと帰ることにしたい。
公園の南端からは、むしろ流通センター駅の方が近いので、そちらへ向かうと、猫が数匹いるではないか。
むしろこの南端が猫のコロニーだったのだ。

マタタビスナックやマタタビ粉を余してもしょうがないので、ここで使い切ることにした。

数匹の猫たちは、どいつもこいつも警戒して遠巻きに見ている。
そこで、転がっている木の枝にたっぷりマタタビ粉をまぶして、遠巻きに様子を観察することとした。

そうしたら、その中の1匹の太って毛並みの悪い白猫が、マタタビの枝と勘違いしたのか枝を無心にかじりだした。
そうそう。これが求めていた反応である。
そしてyoutubeの映像にもあるように、ゴロゴロ転がりだした。

スマホで検索する限りでは、マタタビと言うのはあくまで「媚薬」なのだそうで、発情しない子猫や、発情期ではないメスには効かないのだという。
そして、三毛猫は基本的にはメスなのだそうで、発情期でもなければ、そりゃ効かないわけである。

とりあえず初回は満足裡に、公園を後にしたのであった。

関連するエントリ(とシステム側で自動的に判断したもの)


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