青森かと思ったらタイ

本来であれば今頃、高速バスで五所川原の駅前に到着しているはずだった。
それがなぜか朝早くのアクセス特急で成田空港を目指している。

本当はストーブ列車で旅行をしているはずが、そのストーブ列車は、12月は土日しか走らないというのである。

これでは五所川原に行く意味はない。
急遽バスの切符をキャンセルして、どこか別の場所へ行くことにした。
ちなみに昨日発達障害仕草をブチかました郵便局での書留騒動は、このバスチケットの払い戻しでのことである。

さて、ではどこがいい?
関東のどこか?
それじゃ芸がない。

では北陸かどこか?
今北陸に行って何がある?

ではソウル?
確かにソウルなら下手な国内より安いかもしれない。
しかしこれで何回目だ?

他に安そうなところはないか・・・
HISのアプリを手繰っては検討を繰り返す。

その結果決まったのが、バンコク ということになった。
往復3万9千円で、朝成田を9時過ぎに出発、バンコク ・ドンムアン空港には14時に到着。
帰路は同日の23時半にバンコクを出発で、成田には翌朝8時過ぎに到着。
名実ともに半日しか滞在できないという超弾丸ツアーである。
航空券のマイルが貯まっているとかならともかく、こんな旅行を他の誰がするだろうか。
いかに給料日後で懐がある程度暖かいとはいえ、あまりにおかしくないか。

それでも、ついにアプリの「購入」ボタンを押してしまった。

そしてこうやって成田空港の第2ターミナルにいるわけである。
決死モデル:チームR天美

今回のキャリアは、タイ・エアアジアXで、第2ターミナルとはいうもののチケットカウンターが隔離されたようなNカウンターである。
別に遠い所と言うわけではないが、なんだかいつものLCCで隔離されてる感じがした。

さて、登場時刻は8時35分であるというから、保安検査をしてさっさと97番ゲートへ行くこととしたい。

そしてにしこくんとにしこくんコスの天美を上着のポケットに入れたままX線検査へ。
出て来ると係員が、「あの・・・このキーホルダーお客様のではないでしょうか」
にしこくんのキーホルダーが落ちたのだった。
ということは天美も?

確かにポケットをまさぐってみると天美はいない。
ここは恥を忍んで係員にも頼んでみるか・・・

「あの・・・ これ(にしこくん)に似たお人形さんいませんでしたか」
係員は一応探してくれたが見つからない。

ああ・・・ 新梅田事件から時をおかずして事件の再来である。
これから旅が始まるというのに。

もう出発時刻も近づいているので、さっさと搭乗ゲートへ行くこととしたい。
なんとも幸先の悪い出発である。

ちなみに、天美に関しては過去にも危なく行方不明事件を起こしたことがあり、東京駅までタクシーで行き、降りようとしたら運転手にお客さん、何か忘れてませんか」
それが天美の上半身だった(ブラウス姿)。
天美はそういう星を持っているようである。

ともあれ、風雲を孕んでタイ・エアアジア600便はバンコク ・ドンムアン空港に向けて離陸。
14時過ぎに到着ということは、日本時間では16時過ぎ。
日中の殆どを飛行機の中で過ごし、その夜に帰って来るという全く理解できない旅ということになる。

ただ、そういえばかつて東京〜名古屋を東海道昼特急に乗った時、みんな本を読んでいた。
確かにそれはそれで、時間の使い方としてはありなのかもしれない。

そして7時間にわたる空の旅の果てにドンムアン空港へ。
超弾丸旅行なので、1分1秒たりとも無駄にはしたくないが、約10分程度遅れる。
しかし、ドアに一番近い座席だったのは幸運だった。こういうのは初めて。

一目散に入国審査へ行く。
スワンナプームのように並ぶということもなく、スムーズに入国することができた。

VISAカードのATMも日本語が使える。
かなりeasyなの旅になりそうである。

ところで、ATMが使えるのは良いが高額紙幣しか出てこないというのはどうにかならないか?
決死モデル:チームWBラジエッタ

さて、ドンムアン空港から本当であればタイ国鉄に乗ってフアランポーンへ行きたかったが、16時台まで無いという。
普通の旅程であれば空港内でグリーンカレーでも食いながら待っている所だが、こんな超弾丸旅行でそこまで時間をロスするわけにもいかず、さっさとA1のバスでチャトチャック市場を目指すことにする。

チャトチャック市場に到着すると、物凄い熱気が襲う。
日本は12月でコートも必要だが、タイは熱帯であり、Tシャツで十分なのだ。

何しろ分厚いコート。リュックに入れるわけにもいかない。
どうにか結びつける事にはしたが・・・

さて、実際に市場に行ってみると、門が閉まっている。
ゲートには「WEEKEND MARKET」。
つまり週末にしかやってない市場なのだ。
決死モデル:チームWBノノナナ

仕方がないにしても何か食べるものにはありつきたい。
近くには焼き鳥のような何かの屋台があるので20バーツで1本買うことに。

もう少し何か食べたいが、無さそうなのでさっさと地下鉄でバーンスーの駅に行きますかね・・・

地下鉄のチャトチャック駅はまた、metromallというちょっとした地下商店街が形成されていた。
フードコートのようになっているところでは、中高生と思しき子供達が何か食べながら話している。この辺りは日本と変わりない。
決死モデル:チームPみく

食べるものも一応あったので、ここで食べる事にする。
揚げたカオマンガイのようなものがあったのでそれを頼む。

地下鉄は完全にホームドア式で、車両を撮ろうにも撮れたものではない。
これからの地下鉄はどこもかしこもこうなっていくのだろう。

地下鉄のバーンスーは2駅先であった。

地下鉄のバーンスー駅はやたら長い通路を歩かされる。
そして2番出口を出た所に国鉄のバーンスー駅はあった。

そのうちバーンスー駅はフアランポーン駅に代わってバンコクのターミナル駅になるというが、そのターミナル駅は現在の駅の奥に建設途中であった。
決死モデル:チームT美川

現在の駅は手前側にあり、トゥクやタクシーが止まっており、市が立っている。
切符売り場は島式ホームの真ん中にある。
とはいえホームは日本のように高いわけではなく、ほぼフラットなので向こうに行くのは簡単である。

フアランポーンまでの切符を買い求めると「列車で行くんですか?」みたいな顔をしつつ発見してはくれた。
フアランポーンまでの列車はラオス国境ノーンカーイから来る「express」であるという。

実際に到着してみると4両編成ぐらいのディーゼルカーで、外国人観光客も結構乗っていた。

そしてフアランポーンに到着。

いつか行って見たいと思っていた駅構内北端の保存C56を見に行く事にする。
端っこにあるので、12番線の所を行かないといけないかな・・・と思ったら何やたら荷物扱い所のような所を通ることに。
そしてイースタン・オリエント・エクスプレスのオフィスを通り、その先は車両区の職場のようになっている
こんな所を一般人が通って良いのかどうか分からないが、ともかくも構内最北端に到着。
決死モデル:チームTヤギー

C56は除煙板デフレクターが外され、タイ式の装飾となっている。
そして、おそらくはタイ国鉄に関する何かの記念碑のようなものがあり、線路を渡ればその先が10/11番線となる。
一般的にはこちらを通った方が良かったのだろう。

さて、そろそろ暗くなるので、先を急ぐことにしたい。
トゥクでワットポーに行ってもらう事にする。

ワットポーに着いた頃には、車はヘッドライトを点灯し、街灯がつき始めていた。

それでもどうにか、ライトアップされた仏塔を撮影。
ちなみに、ワットポーなど仏閣の中は、ドレスコードが定められており、腕や脚を露出した格好は禁じられている。
例のタイの女子大生の格好であればどうかは分からないが、取り敢えず嵐山には傷痍軍人コスで臨んでもらう事とする。

寝仏像の舎内は土足禁止であり、その巨大な寝仏は柱に邪魔されて見にくい。
後ろ側には金属製のお椀が何個も並べられており、それらの全てに小銭を入れる人がいた。
そのような形でお布施をするらしい。
決死モデル:チームWB嵐山

外に出て仏舎利塔の近くに行ってみると、猫が何匹もいる。
バンコク 有数の猫スポットでもあるようだった。

さて、ライトアップされた仏像をもう1つぐらい見ておきたいところ。
このワットポーからチャオプラヤ川を挟んだ向こうに、ワットアルンという寺院があるようである。

ワットアルンまでは渡し船が出ているようで、その渡し舟に何人も並んでいた。
しかし、向こうまで行く気力がないので、渡し船の桟橋から撮ったくらいにすることに。
決死モデル:チームR小沢

桟橋の前にはちょっとした市が立っており、焼き鳥のような何かを売っていたので、「チキン?」と聞くと、「カッカジール」と言う。
なんだそれは? と思ったら屋台のおばさんはこれを見ろと言う。
それはワニの頭であった。つまりはcrocodile。

さて、ではまたトゥクでどこかに行きますか・・・
「シーロムの市場に行ってくれ」というと「パッポン?」と言う。
シーロムというよりはパッポンと言った方が通りがいいのだろう。
最初500バーツを吹っかけてきたが、300で行ってもらう事にした。
それでもまだ高かったのかもしれない。

パッポンに到着すると、巨大な市場となっており、それはさながら不夜城の様相を呈していた。
時計の屋台が並ぶ。この時計は本物だろうか?
また、衣料やカバンを売っている屋台もある。
決死モデル:チームY宇崎

取り敢えず何か食べたいのだが・・・
スカイトレインのある通りに出た。
タコスやら洋食やらの店はあるが、グリーンカレーの店がない。
タイに来たらやっぱりグリーンカレーを食べたいではないか。

そうこうしていると、フーターズが見えてきた。
フーターズ!? 一応バンコクにもあるのか。
ちょうどあのダンスの時間だったが全くガラガラだった。
やっぱりタイでも苦戦してるのね・・・ おそらくだが、タイの物価に見合わないほど高いのではないだろうか。

そしてそのフーターズの通りは、日本の居酒屋や飲食店やキャバなどが立ち並ぶ「日本町」になっていた。
ここまで日本人街になっていると思うとそれは凄い。

結局、グリーンカレーを食べれそうな店を見つけてここで食べる事にした。

フアランポーンからの列車は21 時30分。
良い時間になったのでトゥクで行く事にした。
渋滞にはまるでもなく、ちょうどの時間にフアランポーンに到着した。
フアランポーン駅はライトアップしていた。

この時間帯、夜行列車は各方面に30分ぐらいおきに出ているようだった。
21時30分発の列車はウボンラチャタニ行きであり、1等寝台から3等車まで連結していた。
決死モデル:トルソーさんファラキャ

頭端式のフアランポーンの駅舎に近い方から1等車で、3等車はほぼ機関車に近い車両で、2両だけ連結していた。
だいたいの客は2等寝台や2等座席で行くのだろう。

3等車には、僧侶・障害者・高齢者用の優先席がロープで区画されていた。
僧侶も優先されるとはさすがたいである。

そして21時30分、列車は出発。

乗車時間は30分強で、22時08分にドンムアン駅に到着。
だいたいタイ国鉄の駅はどこも変わらず、駅舎は無くホーム上に切符売り場がある。

ここから、長い通路を通って空港へ行く事になる。
昔の千歳空港駅(現在の南千歳駅)を思い出した。

ドンムアン空港は第1ターミナルが国際線、第2ターミナルが国内線となっているようだった。
そして23時45分のタイ・エアアジアX601便はというと・・・

第2ターミナル!?

もう締め切り時刻も近づいているが、仕方がないので第2ターミナルまで行きチェックイン。
そして搭乗はというと、第1ターミナルに戻ってくれという。
これは嫌がらせか!?
決死モデル:チームYジャスミン

行きの時の失敗は犯したくないので、TRSメンやらにしこくんは全部しまって保安検査に臨む。
今後、保安検査場や入国審査場での撮影は一切止める事にする。
というかそれが本来である。

搭乗時間までしばらくあるので、電源取りながら待つ事にする。

そのうち搭乗時刻がやってきた。
ゾロゾロと中へ入っていく。

9時間だけのバンコク旅行がいよいよ終わる。
そして7時間かけてまた成田に戻る。

一眠りして起きた頃には4時を過ぎていた。
日本で言えば朝の6時か。

機内食のタイ料理のナンプラーと香草の匂いがする。
220バーツだそうな。

そして成田空港に到着。
旅程の全てが終わってしまった。

しかし420m歩かないといけないってのは何なんだろう?
決死モデル:トルソーさん丸尾

第2ターミナルだからといって侮ってはいけない。
これは事実上の第3ターミナルである。

ともかくも、全行程が終わって後はもう日常に戻るだけ。

 

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