何もかもが良すぎる秩父

寒波の影響で、都内でも雪が積もるかも知れないという。
そんな中でも、どこかしらに行きたいもの。
旅の虫は収まらない。

7時頃目が覚める。外は既に明るい。

さあ今日は秩父へ行こうかな…
秩父に行くに際しYahoo!路線で時刻表を調べてみたが、10時台の電車でもいいらしい。へえ。そんなもんなの。
でも西武の特急の切符も買わなきゃ… と思ったが、そういえば西武のアプリをインストールしていたのだった。これで予約すればいい。

部屋の中にカミキリムシ系の虫がいた。こんな寒い中でよくもまあ生きてやがったな。
長いトングで外に捨てた。どこから入ってきたんだ。

さて、昨日自転車の鍵を紛失したので駅には歩いて行かないといけない。だから少し早く行こう。
新京成は80000系だった。今日は幸先が良い。

朝食は、磯丸水産が10時から営業していたのでここに入る。
ビントロ丼で魚の油を摂取する。

松戸からはできれば定期券で行きたいので、各駅停車の千代田線に乗り西日暮里へ。
西日暮里から山手線へ。

池袋で降りると西武のLaViewが銀色の車体を横たえている。
西武の改札口は、特急の中間改札が無くなっている。これは特急券をアプリで買うようになったからだろうか。

いよいよLaViewに乗る。
この丸いフォルムに特大の窓で、これまでの鉄道車両の常識を覆す車両である。
なにぶん、窓が大きすぎるので、窓際にものを置くことができないのだ。

ともかくも11時30分、「ちちぶ13号」は池袋を出発する。

車内はほぼガラガラ。鉄道事業者が可哀想なほどだ。

ネットを見ると、AKBの大家志津香が「平成33年まで有効」の運転免許証の話をしている。
そういえば自分も免許証は「平成36年まで」だったはず。別にハガキが来るだろうから「うっかり失効」は無いだろうが、かなり最後まで引きずる「平成」ということになりそうだ。
ただ、みくの脚で個人情報を隠したいがなかなかうまく隠れない。
結局、池袋〜所沢間でかなりの枚数の撮り直しをした。多分決死史上最多記録になんなんとするのではないか。
これでは車窓を楽しむ暇もない。

そして飯能に到着し座席の向きを変える。
一番後ろに座席を取っていたので、飯能からは一番前ということになる。

ところで、山に分け入っても全然雪の降る気配はない。予報はなんだったんだ?

そして「ちちぶ13号」は正丸トンネルに入る。
正丸トンネルを出ると一面の雪景色だった。

一応雪は積もっていたが雨が降っている。これは都市化の影響か?

さて、昼になったので猪鍋でも食べたい。
Googleマップで調べる限りでは、西武秩父の駅前に1軒ある程度ではあったが、そこに行ってみることにしたい。
どうやら2階にある様子。
ドアを開けて入ってみると、寝ていた店主が起き上がった。厨房は使っている様子がない。

「あの… ここやってます?」
「やってますよ。ここ居酒屋ですけどいいですか」
「猪鍋やってます?」
「やってますけど3000円ぐらいしますよ」

どうもやりたくないという雰囲気が見て取れる。なんだかあまりいい予感がしないのでそこは出ることにした。
結局、西武秩父駅に併設している温泉施設のフードコートでわらじカツ丼。こういう名物もあるんだね。

で、これから三峰口に行くわけだが、そのためには秩父鉄道の御花畑駅に行かなけばいけない。
・この先、13:35の影森行きと14:21の三峰口行きがある。
・別に影森という駅がどれほど素晴らしい駅かは分からないが、l
・御花畑駅は西武秩父駅のすぐ横にあると思っていたら実はそうではなく、少し歩いたところにあるらしい。
・とはいってもそれほどの距離ではなく、すぐの所にあった。
・大正年間に竣工したという御花畑駅は、現在は国の登録有形文化財となっており、「芝桜駅」という副駅名がある。
・対向式ホームのように見えるが、駅舎に面していない方のホームは西武鉄道からの乗り入れ専用のホームとなっており、池袋から西武4000系が来ない限りは開かないようになっており、跨線橋も鎖で閉じられている。
・果たして到着した影森行きは元東急の8090系。
・ところで本家の東急では8500系がまだ現役でいる。そんな中で8090系というのは私鉄に放出してもいいような形式なのだろうか?
・そう思ってWikipediaを調べてみたら、8090系は昭和55年が製造初年なので、実は40年選手なのだ。結構車齢あるのね。というか緑色の3700系とも一緒に走ってたような世代か?

その元東急の8090系は程なくして終点の影森に到着。
それもそのはずで、影森は御花畑の次の駅であり、秩父の市街地も続いている。

その影森駅であるが、ホームの端に古式蒼然とした運転事務室があり、真ん中にはこれまた古式蒼然とした切符売り場がある。
もはや現存していないかと思ったローカル私鉄の風景がここにある。
半信半疑ではあったが、影森に来て良かった。ここはかなりフォトジェニックな駅である。

ただし、影森駅の周囲に何があるわけでもないので、折り返しの熊谷行きに乗って御花畑に戻ってどこかしら喫茶店で待った方がいい。
この影森での10分間は、今回の旅行のクライマックスであったといってもいい。

御花畑に戻り、駅前のこれまた古式蒼然としたレストランに入ることにする。
入ってみると、その店の構えのように「昭和」で売り出している感じがあり、「街の食堂」の雰囲気が色濃く残っている。
テレビでは昭和の歌番組を流しており、尾崎紀世彦「また会う日まで」とか山口百恵「秋桜」なんかが流れている。

さて14:21が近づいて来たので店を出ましょうか… と思ったら踏切の音が鳴る。あれ?少し早くない? と思ったらそれは西武から来た、長瀞かどこかへ行く4000系らしい。
急いで撮りに行こうと思ったら既に秩父方向に向けて発車した後だった。
果たして三峰口行きとしてきたのは元都営6000系。

やっぱり秩父鉄道ならこの都営6000系こそが「当たり」である。
ただし元東急8090系とは違ってドアボタンもないので冬は寒い。

その3両編成に縮められた元都営6000系は終点の三峰口に向かって勾配を登っていく。
武州日野には駅事務室に大きな緑の十字。さすが貨物鉄道だけはある。

そして三峰口に到着・・・が、あの保存車両が全部無くなってる・・・!?
いったいどういうことか。
調べてみると、2019年に老朽化で全て撤去されたらしい。なんてこと・・・

仕方がないので戻るしかない。
14:55の羽生行きの各駅停車に続いて、15:15には急行が出るらしい。ちょっと急行に乗ってみるか。

ちょっと駅前を散策する。バス乗り場も古式蒼然としている。通過型のバスターミナルとしてはかなりのレベルであると言っていい。
鉄道模型のジオラマでしか見れないものだと思っていた風景がここにある。

そして戻りの急行は西武101系を2扉にしたもので、秩父鉄道の旧色に塗装されている。
車内はかなりガラガラである。

ところで、15時過ぎてる。東京都の感染者どうなった?
確認してみたら986人だと。本当にこれ信じていいのか?
どうやら「東京都は濃厚接触者の追跡調査を諦めた」かららしい。
絶対に「緊急事態宣言の2/7での解除」に辻褄を合わせたいという目的が透けて見える感じがする。

寄居あたりまで着くと完全に雪は無くなっている。
寄居は秩父鉄道の他に八高線、東武東上線が集結するターミナルである。
駅の横には巨大なショッピングセンターがあったようだが現在は閉店している。

あとは終点の熊谷を目指すだけ。

そして熊谷に到着。
制服姿に高校生がチラホラいるが、課外授業とか?
熊谷のホームも、ローカル私鉄らしさが溢れている。秩父鉄道は何もかもが良い。
このまま改築などしないで欲しいほどだ。

そして熊谷から大宮へ行くことにする。16:35の湘新ラインの平塚行きで帰ることにしよう。
たまにはグリーン券もいいだろう。

ということでアプリをSuicaに切り替えてグリーン券を購入。
大宮までは休日料金で580円。
着席し、上のセンサーにタッチしたらまたPASMOに戻す。

予定では大宮には17:16に到着し、大宮からは18:01のしもうさ号で帰ることにしたい。
大宮で45分のタイムラグを設けているのは、大宮ならやはり「凪」でラーメンを食べたいからである。

しかし、腹の中にはまだ昼食のわらじカツ丼どころか朝食のビントロ丼まで残ってそうな気配だ。
とてもとてもラーメンが腹に入るような状況ではない。
じゃ一気に地元まで帰って例の韓国料理にする…?
いや、八柱なら鮪市場があるか。

そして大宮に到着。
改札からは出ないことにする。
そして改札内の喫茶店で18:01の「しもうさ号」を待つことに。

果たして17:45過ぎに3番ホームに行ってみると、既に客は入っていて、一部のコーナーは埋まり始めている。
それでもかなりガラガラである。

本エントリー第一次アップロードは東北貨物線と武蔵野線を連絡するトンネルを過ぎて武蔵浦和にて。

南浦和とか南越谷あたりで乗客が増えるかと思ったら意外とそうでもなく。
三郷を過ぎて千葉県内に入る頃には、大宮を出た時以上にガラガラになっていた。
そして新八柱に到着し、鮪市場で夕食。もうこんな日本食でいいんだ。

自転車を取りに行く段になって衝撃的な事実が判明した。
自転車の鍵が刺さったままになっていたのだ。よく盗まれなかったものである。
ただし香港でもらったキーホルダーが引きちぎられたように落ちていた。どういうこと?

ともかくも明日明後日のヨーグルトを買って帰宅。
そして晩酌。

昨日買った二锅头酒がもう半分無くなってる。明確に酒量が増えてる。どうしたらいいんだ。
決めた。明日は酒飲まない。
あと、酒飲んだ以上はちゃんと寝よう。

大体にしてなぜワイが酒を飲むかというと、夜中に考え事をして朝起きれないために、そうなる前に酔い潰れようということである。
黒糖焼酎を飲んで奄美に思いを馳せ、泡盛を飲んで沖縄に思いを馳せ、二锅头酒を飲んで中国に思いを馳せるのはいいが… あくまで酒は手段であって目的であってはいけない。

ここまで神経質になるなら酒なんて飲まないことだね。
時刻はもう1時を回っていた。

 

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