コロッケの代償は万世橋

台風が近づいている。
ならばコロッケを食べなければいけない。
どうせ行くなら「コロッケの町」竜ケ崎に行こうか。

・・・と思ったが、台風を前にいろいろ事情があり、会社に行かなければならなくなった。
そのあたりの諸々の事情は、プールの自分集りで書くとして、急に手持ち無沙汰になったのでどこかに散歩することにしたい。
どうせなら万世橋駅にでも行ってみるか。あそこではまだにしこくん仕事はしてなかったはず。

ということで万世橋駅の跡へ向かうことにする。

ところで、なぜこんな都心の一等地にある万世橋駅が廃止されなければならなかったか。

鉄道史をある程度かじったことのある人であれば、山手線が「『の』の字運転」であった時期があったということはおぼろげに記憶しているかもしれない。
その『の』とは、書き順でいえば新宿~神田~東京~品川~渋谷~新宿~池袋~上野 という順で、つまり神田~上野間がつながっておらず、万世橋駅は上野や浅草方面への市電との乗換駅で賑わったのだという。

そして上野~神田間が開通したのが大正14年のこと。
このことで、万世橋駅の市電への乗換駅としての地位は低下することになった。上野に行きたいならそのまま山手線に乗っていればいい。浅草に行きたいなら上野から市電に乗り換えればいいのだから。(昭和2年からは地下鉄)

それで、戦時中の昭和18年に、休止のやむなきに至ることになった。
もっとも、秋葉原も御茶ノ水も神田も歩いていける距離にあるので、廃止されて困るような駅でもない。
その後は2006年まで交通博物館として知られることになる。

さて、万世橋駅跡につきましたと。

万世橋駅の階段は昔のまま残されており、タイル張りの壁を登っていくことになる。

かつてのホームは緑地として整備されており、両側を中央線の電車が通過していく。
向こうには秋葉原の電気街も見える。
決死モデル:チームWB嵐山

そういえば「肉の万世」でコロッケでも食べればよかった。
その点がただ一つの後悔である。

 

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