30年目の「六四」

2019年6月4日。
今日であの「八九六四」から30年が経つことになる。

そうか30年になるか・・・
当時はまだ中国と言えば「自転車」「物価が安い」「人民公社」とかそういうイメージだった。
民主主義が極端に抑圧されていたとか、そう言う所にまでイメージは及んでいなかったが、戦車が市民(学生だったというが)を撃ち殺していたというのは相当なイメージだった。

そしてこの天安門事件で人生が大きく変わってしまったのが、現在右派論壇で活躍中の帰化日本人・石平氏である。

図らずも、この記事からは、中国の「愛国者」が日本のネトウヨと相似していることを教えてくれる。

安田:石平さんの初期の著作(『中国「愛国攘夷」の病理』小学館文庫、2002年)で書いていた、2001年ごろに人民日報傘下のネット掲示板『強国論壇』に集まってタカ派的な発言を繰り返していた人たちですね。当時の中国で、ネットを使えた人はエリートに限定されていたはず。彼らの正体は、すくなくとも一部については天安門ニヒリズムを抱えた世代だったと。
石平:金儲けと出世に走るやつがいる。あるいは、ごく少数ですが、純粋な気持ちを内面に持って反共産党の立場を永遠に貫いていくやつもいる。でも、どっちにもなれないやつがいるんです。そんなやつの逃げ場は愛国心になる

ああ、やっぱりそうなんだ・・・

石平:中国の反日・愛国主義教育は、バカが信じればそれでOKなんですよ。日本に個人旅行に来るくらい生活に余裕を持てる人は頭のいい人間だから、学校で教わるイデオロギーなんか真面目に信じない。
安田:逆説的に言えば、政府のプロパガンダを本気で信じて「反日」になるようなバカは、中国の社会は成功できないし金持ちにもなれない
石平:そういうことです。一方で、格差の末端に追いやられた「持たざる者」は、潜在的な体制への不満分子です。そういう連中のフラストレーションを溜めず、高揚感を持たせてやるために中国政府が与えているのが、反日や愛国主義というオモチャなんですよ。
安田:中国の政府にしてみれば、社会で負け組になった「バカ」の不満がお上に向くことなく、「小日本め!」と日本を憎みながら大国意識に酔っていてくれれば天下は泰平である。
石平:そう。いっぽうで現代の中国では、金持ちや賢いやつは体制に反抗しない。だから、彼らが反日・愛国主義教育を信じてくれなくても政権の脅威にはならない。結構巧妙なんですよ。

全部日本のネトウヨやんけ・・・
石平氏も、薄々それを知った上で日本のネトウヨに美味しいエサを与え続けているのではないかとすら思ってしまう。

これで安倍政権も憲政史上3位の長期政権になろうとしている。
これだけ統計のごまかしやお友達優遇や非正規労働の貧困が目立っているにもかかわらず、支持率が下がることはない。
こんなにプロパガンダに弱いのか。日本国民は・・・

そんな30年目の中国大使館に行ってみようか。
中国大使館は麻布にある。

広尾の駅から都立中央図書館方面に歩き、有栖川宮公園を都立中央図書館方面ではない方に歩いていく。
私服の男子中高生らしき集まりが歩いているが、これはあの麻布中・高である。

そしてなおも歩くと、警官が何人か見張っており、警察バスも停まっている物々しい雰囲気になる。
これこそが中国大使館となる。
決死モデル:チームY宇崎

壁際にはアジサイが咲いており、壁には「漢字の歴史」などが書いてあり、撮影を拒む雰囲気ではない。
さすがに門を撮れば警官に何か言われるだろうが、この壁ならどうにか咎められることも無いだろう。

そしてなおも歩くと六本木駅へと行くが、例の極度美化自民党ポスターは今はクリスチャン・ディオールに変わっていた。

 

 

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