ふぐすまで噂のアレ

震災からかれこれ7年半。
ツイッターでは福島ふぐすまのある巨大な像が噂になっているようで・・・

噂になっており、ちょうど帰る途中なので福島に寄ってみたいと思った。
しかし、新幹線の指定券は新花巻から東京で、途中下車が必要である。
そうしたら指定券を買いなおす・・・?
いや、このUターンラッシュで、指定券をいったんキャンセルしたら、指定券が取れる保証はない。
一番確実なのは、新花巻あるいは北上から福島までの「やまびこ」自由席特急券を買う事であるが、最近自分の判断ミスから数万円をドブに捨てたばかりである。
新花巻~福島の自由席特急券は3,470円。北上からも同額である。
朝も早いので、行けるところまで普通列車で行くことにしようか。
Yahoo!路線で調べる限りでは、仙台まで普通列車で行っても、福島で1時間は確保できそうである。
では仙台まで普通列車で行くとしよう・・・!
ちなみに仙台~福島の自由席特急券は1,840円で、1,610円は浮くことになる。

さて花巻駅へ行くとしましょう。
決モチームWB小津麗

ホームには郷土芸能である鹿しし踊りの像がある。
そこえ一ノ関行きの701系4両編成が来る。ロングシートの難儀な旅となる。

ただ、学校は夏休み中だけに比較的混雑は無く、途中からではあるが座ることができた。

東北本線の盛岡口のデータイムは、一ノ関行きと北上行きが交互に来る。
こちらは一ノ関行きなので、直通で一ノ関を目指すことになる。

向かいの席の老人がクラブツーリズムの名札を付けていると思ったら、平泉で大挙して降りて行った。
最近の18きっぷの利用客は、老人が多いとか・・・

一ノ関の3番線に到着し、跨線橋を渡り1番線の小牛田行きに乗る。
小牛田行きは仙台カラーの緑色であったが、2両編成であった。
仙台口の運用は、小牛田で切っているようである。
決死モデル:チームR真夜

小牛田行きも701系のロングシートではあったが、やはり座ることができた。
石越で栗原電鉄の駅の跡を見たら、何も残っていなかった。
瀬峰で仙北鉄道の跡は言わずもがな。そういえば仙北鉄道は晩年は「宮城バス仙北鉄道」だったようである。

小牛田に到着すると、陸羽東線を経由して新庄へ行く「リゾートみのり」が到着した。
これはキハ48を改造したジョイフルトレインである。

仙台から川渡温泉や鳴子温泉の客を当て込んだ列車なのであろう。

さて、こちらはというとものの5分だけの連絡で仙台行きに接続である。
車両はE721系の4両編成。仙台口だけに4両ないとさばけないという事であろう。

さて、大都会仙台へ行く列車だけに、女性の服装がフェミニンになっていくのが見て取れる。
アラフィフと思しき女性が膝上のワンピースを着ている。農村でこんな服を着ていたらたちまち噂になるであろう。そんな話が2ちゃんねるの膿村スレにあった気がする。

そして仙台に到着。
ここで会社へのお土産を買い、遅い昼食とすることにしたい。

新幹線との連絡通路には、往年の東北本線の列車のヘッドマークが飾ってある。
451系で運行されていたであろう「みやぎの」は、やたら手書き感あふれるヘッドマークだったようである。
決モチームTフジアキ

やってきた「やまびこ42号」の自由席はやはり満員だった。
通路に立っての移動となる。福島までの短い間とはいえつらい。

そして福島に到着。
「はやぶさ」の追い抜きがあるので4分停車だという。
決死モデル:チームPメイ

ところで、ホームでは福島市の中核市移行を祝っている。
ことし4月から中核市になったとのことであるが、中核市ではどんなことができるのかというと、

  • 障害者手帳の交付
  • 保健所の設置
  • 産廃施設の許可・監督

・・・など、これまで県を通じてしかできなかった諸々の業務が市で直接できるのだという。
ただし、政令指定都市と違って児童相談所は設置できないなどの制限があるそうな。

ホームの階段を降りると、福島の自然や果物をアピールしており「原発事故で汚染されたフクシマ」のイメージの払拭に努力していることが見て取れる。

さて、噂の「サンチャイルド」を見に行くことにしましょう・・・
それは、福島駅に近い「こむこむ館」に鎮座しているという。

果たしてそれはすぐに見つかった。

正直、福島でこの実物を見るまでは「ネットで騒ぎすぎ。お気持ち厨が跋扈してるの?」とすら思っていた。
しかし、実物を見た瞬間「これは福島にあってはいけないものだ」と実感させられた。

福島駅の新幹線ホームで降りてから「自然」「果物」と、原発事故のイメージ払拭に努力してきたことがひしひしと伝わってきた。
DASH村でもやっていたが、農産物は全量放射能検査をやった上で出荷しているという徹底ぶりで、安全性をアピールし続けてきたのである。

そこへ、福島の外の芸術家さんが「そうは言っても福島ってやっぱり原発事故のイメージですよね?」とわざわざ言いに来ているようなものではないか。
これでは福島の人たちに受け入れられるはずはない。

それに対し、作者のヤノベケンジ氏はというと、以下のように弁明している。

要は、

  • そもそも福島市長に頼まれて設置したもの。
  • 設置にあたってのクラウドファンディングでは福島の人からも出資してもらった。
  • 2012年に福島空港に設置した時は何の文句も出なかった。
  • でも傷つけたのならごめんなさい。

・・・というもので、福島市長との板挟みになっているという意味では、この芸術家さんも一概に責めることはできない。

ちなみに、この件をツイッターに投稿したら、@venus_revue垢史上最高にバズってしまった。とはいえ投稿後半日の時点で、100RTも行っていないが。

見るものを見たら、あとは新幹線で帰るだけ。
東京駅に到着し、あとはそのまま徹夜案件の勤務へ向かうだけとなる。
決死モデル:トルソーさん霧島

 

 

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