このCMももう7年前になるのね・・・
で、「夕焼け~」とか言うことなく「ニャンニャン!」とだけ言ってるのは、やはりフジテレビ(当時はお台場ではなく河田町)との権利関係とかあったりするんでしょうか。
まあいいやそんなことは。
書を捨ててミャンミャンしてきましょう。
ということで4日前に札幌に行くために来たのと同じ羽田空港で、今回は国際線ターミナルですよ。
(決死モデル:チームPユウリ)
松戸なんかに住んでると、むしろ成田の方が便が良かったりするのだが、なにぶん忙しくて、浅草の用務先からそのまま羽田に行くという慌ただしさ。
ということで今回は、日付変わって0:20のバンコク行きという夜行便ですよ。
しかし羽田も沖合展開してからというもの、深夜帯でも容赦なく飛行機が出発する。
ところで、台北の空港が松山空港だったり、ソウルの空港が金浦空港だったりする。
これらに共通するのは、「郊外に新しい国際空港ができる前の国際空港で、現在は国内空港として使っている」ということである。羽田空港も正にそれである。
もしかして、自分が乗ろうとしてるバンコク便も実はスワンナプーム空港じゃなくてドンムアン空港でしたとかそんなことは無いよな・・・?
改めてeチケットを確認すると、やはりスワンナプーム空港なので安心。
深夜に羽田を出てひと眠りすればバンコクに到着。
2時間の接続でヤンゴン行きが出る。
ところで、ヤンゴン行きが沖止めなんですけどっていう・・・
(決死モデル:チームTフジアキ)
この沖止めにするかボーディングブリッジ使うかってのはどうやって決めるんだろう?
そういえばAIR DOとかは羽田で沖止めが多かったので、LCCとかは沖止めになるのかな・・・ とは思っていた。
でもスワンナプーム空港でタイ航空だよ? ミャンマー行きだからってこと?
まあいいかそんなことは。
ヤンゴンへは2時間のフライトで到着。
入国審査もあっさり終了。
・・・で、問題はどうやって市街地に出るかである。
何しろこのヤンゴン空港、公共交通機関が皆無なのである。
本当に皆無。
もののページによれば、乗り合いトラックで国道筋まで出て、そこからバスとも書いてあるが・・・
地図を確認すると、ミャンマー国鉄のヤンゴン環状線の駅が1.5kmぐらいの所にある!?
そこにタクシーで行ってもらうことにした。額にして5000チャット。あとから考えればかなり高かったが、普通ローカル駅なんてタクシーの運転手は分からないものである。それを考えれば仕方なかったかな・・・自分を納得させることに。
そしてPay wet seik kone駅へ。
(決死モデル:チームWBノノナナ)
東北地域本社色(いわゆる仙台色)のキハ40が停まっていたが、ヤンゴン中央駅方向に走り去っていった。
仕方がないので逆方向にでも行きますか・・・ と思って200チャットで切符を買っていたら、その逆方向への列車が来るではないか!
急いで同じ仙台色のキハ40に乗り込むと、「ほら、お釣りだよ」と、駅員が当方を追いかけてお釣りの800チャットを渡しに来た。
ああ、ミャンマーは人柄がいいとよく言われるがやはりその通りだった。
ミャンマーっていいかも・・・
ただし、この列車は区間運転だったようで、Mingaladonという駅で終わり。
仕方がないのでまた切符を買ってヤンゴン中央駅でも目指しましかね・・・
着いた頃にはちょうど昼だろうし。
ちなみに、今回の旅程に当たっては、RBE迷さんのHPの時刻表を参考にさせていただいた。
このページはかなり良くできていると思う。
さて、折り返しのキハ40は、貫通扉を開け放ってゆっくりと走る。
民族衣装のロンジー(巻きスカート)を履いた物売りが車内でチャイを売っている。
(決死モデル:チームY楼山)
むしろ、 日本の鉄道の方が物売りが来なさすぎなのである。
基本、環状線は1時間に1本かそれ以上は来るようである。
東南アジアの中でも、フィリピンやカンボジアのような末期的な鉄道では決してない。
200チャット均一の環状線や郊外路線は駅舎から一番遠いホームで、6番線と7番線だという。
ちなみに、機関車が停まっているのが6番線、キハ40が停まっているのが7番線となる。
各ホームは跨線橋で繋がっているが、駅をまたぐ道路の歩道と接続しており、道路から直接ホームに入ることができる構造になっている。
そしてヤンゴン中央駅の駅舎。
柱が4つあるのは仏教的に何か意味があることだったような気が・・・
ちなみに、Wikipediaによれば昭和29年に建てられた駅舎なのだそうな。
ただ、建設開始が昭和22年であり、7年も要する気の長い建設作業だったようである。
さて、こうして駅前を歩いているが本当に何もない。
これが首都の中央駅だろうか・・・?
ちょうど昼になったので何か食べようと思ったが、駅前には本当に何もない。ちょっと屋台が出ているという程度である。
一応銀行なんかはあるのだが、日曜日なので休業中である。
・・・と、「日本人ですか?」と声を掛けられる。
どうやら観光客相手に何かを売っているオッサンである。日本人は良い客なのだろう。
「違うよ。北朝鮮から来たよ」と言ってみた。
そうすると、ハングルで書かれたノートを取り出して見せた。見たところ、いかにも韓国人の女の子が書いたような字である。なるほど、ミャンマーから見るとコリアは北も南も無いようである。
「マンダレーに行かないのか? 飛行機の切符は取らないのか? バスの切符は?」と、英語で矢継ぎ早に聞いてくる。
「とりあえず飯食わせてくれや。俺が一番やりたいのは飯を食うことだ」
・・・と、「じゃこっちだ」と、スーパーマーケットの2階にあるレストランへ連れて行く。そしてその男も座る。
「まさか、あんたもここで食いたいということ?」
「ノー、ノー、俺は食べるつもりはないよ。あんたは食べて」
そして男は続ける。
「マンダレーにはいかないのか? タウンゴーはどうだ? これからどうするつもりだ?」
とにかく飛行機やバスの切符を売りたいらしい。してみればこの男は旅行会社?
「だったら相談なんだけどさ・・・」
「何だ?」
「鉄道の撮影許可は取れないかな? 鉄道省から」
著名な海外鉄のページ「西船junction」でも説明されているが、基本的にミャンマーの鉄道は基本的に無許可で撮影禁止である。その点はインドと同じで、運が悪ければインドに行った時の「アムラバティ事件」と同じことになってしまう。
「パーミッション・・・? お、おう、取れるぞ」
こいつ確実に分かってない。
「・・・で、いくら出してくれるんだ?」
タクシーでもそうなのだが、ミャンマー人はこのような値段交渉のしかたをしてくることが多い。相場も分からないのにこちらに価格を丸投げされてもこちらだって困る。
「じゃあねえ・・・ 5000チャット(約500円)かな?」
「話にならない。もういいよ。じゃあな」
金にならないと見たのか、男はさっさと出て行ってしまった。
さて、腹がふくれたら今度は、環状線の西側を廻ってみましょうかね。
ちなみにこれがヤンゴン中央駅の切符売り場である。
東京駅のような雰囲気を感じてもらえただろうか。
明日は、ちょっと長距離列車に都市圏内だけ乗ってみたい。
言うなれば、「踊り子」に東京から品川まで乗ってみたいとかそういう感じである。
切符売り場で「明日の31列車にToe Gyaung Kalay(トーチャンカレー)まで乗りたい」と言ってみると、「Toe Gyaung Kalayだったら6番線と7番線のところで切符売ってるからそっちで買って!」
・・・とこんな感じで、取り付く島もない。
ま、仕方がないので切符の購入については明日考えることにして、今日はとりあえずコンピューター大学支線の方に行ってみようか。
RBEmaniaさんの時刻表によれば、コンピューター大学支線は午前と午後に1往復だけになってしまっているようである。
いまヤンゴンを出る列車に乗ってHlaw Ga(ロウガー)まで行きそこから約2kmのコンピューター大学まで歩けば、その午後の便に乗れるかもしれないのである。
これはもう乗るに若くは無し、である。
ちょうど、7番線に久留里線を走っていたキハ37が停まっている。
・・・と、小さな子供が「切符買うのか? 切符売り場はこっちだぞ」と親切にも切符売り場を案内してくれる(とはいえ目の前にあるのだが)。
切符を買ったら今度はその子供、「どこに行きたいんだ? ロウガー? だったらこっちだ」と、4~5番線のホームまで連れて行ってくれる。
やたら親切な子供である。
・・・と思ったら、「水買って!300チャット!」
ああ、そういうことね。
「要らない。もう持ってるから」なんて言っても聞きやしない。
「買って!買って!」
その子供の情熱に負けて買ってしまった。
Hlaw Ga行きは客車列車だった。
環状線の全ての列車が日本からのディーゼルカーに置き換わっているということではないようだった。
(決死モデル:チームRナオミ)
日本で言えばキハ20やキハ47のような2扉で、車内はロングシートである。
そのロングシートが埋まる程度の乗客を乗せて出発する。
環状線とは言うものの、ほとんど郊外の水田地帯を走る。
途中、Inseinで5分停車。ここは運行の拠点となっているようで、車両基地もある。
ところで、さっきの子供から買った水は既に飲み干しており、ペットボトルは空っぽになっていた。
と、隣にいた若い女性が「捨てようか?」とペットボトルを窓の外にポイ捨てしようとする。
この様に、他の乗客に気を遣ってくれるミャンマー人のホスピタリティは嬉しいが、それにしたってポイ捨てというのも何だか・・・
その厚意を丁重に辞退し、終点でゴミ箱にでも捨てることにする。
そしてさらに北へ行き、Pyayへの支線・・・ というか長距離路線に入り、しばらくしたところが終点のHlaw Gaである。
(決死モデル:チームY間宮)
ヤンゴンの都市圏区間はここで終わりで、時刻表上では1往復だけ、コンピューター大学支線に出ているものがあるという程度。
さて、ではそのコンピューター大学に行ってみましょうかね・・・
そのためには東へ2kmぐらい歩かないといけない。
最近の東南アジアは本当にきれいになっていて拍子抜けする程度である。・・・とは言っても、どれもこれも「インドに比べれば」という程度か?
その点、ミャンマーはインド並みの「アジアンカオス」が残った街並みである。
さすがはインドと同じ元「英印」と言うべきか。その割には車は右側通行だが。
さて、しばらく歩いて大きな通りに出ると、日本のバスの廃車が路側に転がっている。
明らかにもう使う気もないというような感じの元立川バスと元名古屋市営バスが打ち捨てられている。
現在、ヤンゴンを現役で走っているバスは韓国車や中国車が多いようである。
ツイッターでたまに元神奈中車や元横浜市営車などを見たりするが、今でも日本のバスがゴロゴロ走っているなどと期待してミャンマーに来るとがっかりすることになると思うのでバスオタ各位は注意されたいところ。
そしてコンピューター大学のキャンパスに入る。
駅はキャンパスの中にあるらしい。
構内はキャンパスらしく、緑があふれている。
〽蔦の絡まるチャペルで 祈りをささげた日~ 夢多かりしあの頃の 思い出を辿れば~
・・・ペギー葉山の「学生時代」のようなキャンパスライフをきっとここの学生は謳歌しているに違いない。
と思って、ここでの決死はペギー松山(P)にやってもらおうと思ったが、あいにくペギーは数日前の札幌で月寒中央での決死に出てしまっており、洗いに出していて今回のミャンマーには連れてきていない。
仕方がないので今回はチームWB小津麗に代役を務めてもらうことに。
で、駅まできたはようが門が閉まってる・・・?
これでは駅に行くことができない。
つまり、廃止されたということか・・・?
仕方がないので元来た道を戻ることに。
悄然と駅へ歩いていると、タクシーが近づいてくる。
「タクシー?」
「駅まで行ける?」
「駅? OK」
「いくら?」
「5000」
「やっぱいい」
「じゃいくらなら出す?」
ああ、やっぱりここでミャンマー式値段交渉だ。
「じゃあねえ、2000!」
「3000でどうだ?」
「いらない。歩く」
「じゃあ2500!」
「やっぱいい」
「分かったよ。じゃ2000で!」
あっさりOKしてくれたが、たぶん1000チャットぐらいが適正だったのだろう。
果たして、Hlaw Gaの駅に戻ると、JR東海色のキハ47が出発する所であった。
タクシー拾ってよかったのかもしれない。
ということで、たぶんこの列車がヤンゴン中央に到着する頃には日も暮れているだろう。
あとはホテルに帰って、街に出て夕食でも食べるだけかな・・・
ブログを編集しようにも、このブログの管理ページは海外から入れないように設定されている。
車内で思ったのだが、ミャンマー人は日本人と同じで彫りの浅い顔が多い。そして美人でも太った(柳原可奈子ほどではなく、ちょっとウェストが太いという程度)人が多い。
これは、ミャンマー料理が油っぽいことも影響しているのだろうか。
案の定、日は暮れている。
これではもう、どこに観光に生きようも無いのでおとなしくホテルにこもるか何かしかない。
(決死モデル:トルソーさんのラ・バルバ・デ)
ところでこのラ・バルバ・デ、仮面ライダークウガに出てくる「グロンギ」という種類の何かなのだそうで、他にも「ン・ダグバ・ゼバ」とか「ズ・グムン・バ」とか「メ・バヂス・バ」とか、そんな名前が出てくるのだが、まるでミャンマー人の命名のようである。
ここでビルマの大統領の名前を見てみましょう。
どうでしょう? 「クウガ」の脚本家は、こうしたミャンマー人の名前が念頭にあってグロンギをあんな名前にしたのだろうか。
さて、そんなのはともかく、駅の裏側に行ってみることにしましょう。
ヤンゴンの市街地としては、むしろこの駅の南側(裏側)の方が栄えているのである。
それにもかかわらず、駅の表口は北側に作ってしまった。
これには何かの意図があったのだろうか。
駅の近くは携帯電話ショップなどの電機系の店が並ぶ。さながら「ヤンゴンの秋葉原」。
この市街地にはスーレー・パゴダもある。
一応にしこくん仕事のためにも観光だけはしておきたい。
夜のうちに行って明日の日程を楽にするか、それとも明日早朝行くか。
とりあえず今現在決死に出れそうなメンを探し、夜撮りに強いエリー(T)か芳香ちゃん(P)でもいれば今撮ろうと思って探すと、エリーがいた。
では今撮ることにしよう。
ということで、エリーは期待に十分こたえてくれた。
あとは夜市でヒン(ミャンマーカレー)でも食って寝るだけ。