第21回輪行 ~国道直滑降~

山梨県内にありながら、山梨県の他市町村から公共交通機関で行けない村があるという。

それは、丹波山村という人口500人の村。

東京都側の奥多摩駅からであればパスが走っているのだが、塩山からのバスは昭和40年代に廃止されているのだという。

Googleマップのナビの設定を歩行者にしてしまうと、かなり細い道をサジェストされ、本当にこの道でいいのか迷ったり、アップダウンの激しい道をサジェストされ近道にはならない。
ここは下総台地なのだ。

新八柱からは武蔵野線で西国分寺に向かう。
西国分寺から中央線に乗り、高尾を目指す。

高尾に到着したら階段を使う羽目に。
後から来た中央特快は、小淵沢行きと同じホームに到着し、立川か八王子で乗り換えてあっちに乗ればよかったと後悔する。
決死モデル:チームWB小津麗魔法戦隊マジレンジャー出身)

小淵沢行きは211系。松本所属であるが、そろそろE127系に置き換わったりはしないだろうか。
意外な所に「国鉄長野」が残っている。

車内は疎ら。
笹子トンネルを抜けると扇状地となり、葡萄畑がひろがる。

そして塩山に到着。
向こうのホームには「四季島」が停まっている。
ワイン蔵巡りでもしているのだろうか。
決死モデル:チームP桃園大戦隊ゴーグルファイブ出身)

塩山は高架駅となっている。
駅前はほうとうや馬刺しの店が並び、観光地ムード。

バスまでは30分弱あるようだ。
ほうとうは時間がかりそうなので盛りそばを頼む。

大菩薩峠登山口の先の落合へ行くバスは土日しか走らない。
甲州市民バスというが実態は山梨交通で、要は山梨交通のバスを甲州市の税金で走らせているということである。

客は自分の他には女子高生が1人で、大菩薩峠登山口の前のどこかで降りてしまったので自分1人だけになってしまった。
大菩薩峠登山口の先は、バスは深山幽谷を走る。
途中、サイクルウェアに身を包んだ輪行客が坂を登っていく。しかし自分はそこまで気合を入れて輪行したいわけでは無い。

バスに乗って1時間、柳沢峠のサミットを越えて多摩川の流域に入ってすぐの所が終点の落合となる。
落合のバス停の周囲には商店兼旅館のようなのが1軒あるだけ。「遊漁券取扱所」というのが山奥の情緒を出している。
決死モデル:チームWBノノナナ忍風戦隊ハリケンジャー出身)

さて、落合から先は多摩川の源流沿いに輪行となる。
決死モデル:チームWB嵐山太陽戦隊サンバルカン出身)

とは言ってもペダルはほとんど動かさない。ただサドルに跨っているだけでどんどん下に行く。
ただ、路側が溝だったりするのでそれに嵌らないようにブレーキを掛けながら下っていく。

トンネルを1つ抜けると丹波山村に入ると思ったが「丹波山村」という表示が見当たらない。

途中、なぜかラジオが聞こえてきて「大貫がマウンドに上がります」などと言っている。そうか今日は土曜日でデーゲームか。
そうかと思ったらやたら廃車が捨ててある。どうやら産廃処理場らしい。

そうして深山幽谷を下っていくと、家並みらしきものが見えて来る。これこそ人口500人丹波山村の中心部であった。

公共交通機関は遠山側からは塩山側からは無いが、東京側には西東京バスが走っている。

丹波のバス停が終点となるが、バスの車庫とベンチと観光案内図があり、バスターミナルの体裁を成している。
決死モデル:チームY楼山炎神戦隊ゴーオンジャー出身)

車庫の中には「深山橋〜丹波間が自由乗降区間となります。期間は昭和54年3月15日から」などと書いている。いよいよもってエモい。

ただし周囲には店はない。かつては駅前食堂だったのであろう蕎麦屋もがらんどうである。
奥多摩からの登山客にとって、ここは宿場町のような場所であっただろうか。

なおも国道411号線を下ると「道の駅たばやま」に着く。
そこそこ観光客はいる感じ。
決死モデル:チームY間宮轟轟戦隊ボウケンジャー出身)

ここでは鹿肉バーガーが名産のようである。そろそろ秋なので、JR東日本のベッカーズも、鹿肉バーガーを出して来るのではないだろうか。
なんなら猪肉バーガーも出して欲しい。鹿も猪も農業被害を出しているはずなので。ただし害獣でも猿バーガーは要らない。猿は何だか食べたくない。

それはともかく、この道の駅たばやまから先は登り坂になっている。こんな登りがあるとは知らなかった。
それでも変速を一番軽いのにすると、歩いてるような感覚で登ることができる。さすがはロードバイクと言ったところ。

奥多摩湖が見えて来るといよいよ山梨県も最後となる。
昭和32年に竣工したという鴨沢橋を過ぎると、いよいよ東京都入りすることになる。
決死モデル:チームR持田仮面ライダー響鬼出身)

東京を過ぎると雨脚が強くなってきた。眼鏡が曇る。
それ以上に怖いのがトンネルの中で、路側がぬかるみになっている所もある。
そんな中を車がスピードを上げて追い越していく訳である。
どうしても車側に転ばないように苦心するだけで精一杯だった。

奥多摩湖の横はアップダウンが激しい。これは相模湖や津久井湖の時もそうだった。

それにしてもこの国道411号線青梅街道は自然の宝庫である。
東京都内でこれだけの渓谷美を見ることができるとは思ってもいなかった。

奥多摩湖が終わり、本格的な下り区間が再開しようとしたその刹那、 なんだか見覚えのあるような形態の橋梁の下をくぐる。
もしかしてこれは鉄道橋? 奥多摩駅の先にある鉄道と言えば・・・ 昔は知ってた東京都水道局小河内線?
こんな所で見れるとは思ってもみなかった。
決死モデル:チームRハナ仮面ライダー電王出身)

それはそうと、台風による南からの暖湿気の影響でか雨が止まない。ということはスリップのリスクはそれだけ高くなる。特にトンネルの中。そのトンネルはまだまだ続く。
いつになったらトンネルが無くなるのか・・・

そのうち、家並みが増えてきた。やっと氷川の市街地についたらしい。
どうにか生きて氷川まで来ることができた。

さて、雨に濡れた状態で電車に乗るのもどうかということで、奥多摩の温浴施設に入ることにする。
奥多摩駅からは自転車度それほどは掛からない。

行ってみると、コロナ対策とかで整理券を配って入場を制限しているのだという。
決死モデル:チームT美川ウルトラマンA出身)

他の客は自分同様、自転車やバイクのツーリング客が多かった。
レーパン姿の女性客はさっさと入る。入場制限が掛かっているのは男性客だけだった。

とにかく入浴してどうにか生きた心地を取り戻す。もう自転車で平地を走る気にもなれない。
外はまだ雨だった。

リュックが泥で汚れている。それもそのはずで、折り畳み自転車にはリアカバーが無いのだ。
そして、羽あげた泥は背中に係ってしまう、とそういうことである。

そして奥多摩駅へ。
駅のホームは盛大に雨漏りしている。
決死モデル:トルソーさんファラキャ超電子バイオマン出身)

奥多摩からの電車は青梅止まりで、青梅からの電車は立川止まりであった。
まるで札沼線の末端部の運転系統が石狩当別からだったのと同じように。

立川からは中央線で、西国分寺から武蔵野線に乗り換えて新八柱へ。
新八柱から自転車を組み立てて乗る気にもなれず新京成で帰ることに。

 

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