ヤンゴン駅めぐり

今や、JICAにとってもミャンマーでの主だった眼目に「鉄道の整備」があり、日本の中古ディーゼルカーがどんどん輸出され、日本の鉄道ファン注目の国となっている。
でもこんな最新式のまで導入されてるとは思わなんだな。

今日は環状線とか支線筋を廻ってみたいと思う。

今回泊まったホテルの隣にはやたら自己主張の強そうな日本食品の店がある。
実際に入ってみると、日本のレトルト食品が多く、在ヤンゴンの日本人にはオアシスのような店であろうということが見て取れた。
決死モデル:チームPウメコ

さて、朝のヤンゴンを歩くと人は少ない。
ミャンマー人は朝が遅いとは仄聞していたが。。。

さて、今日一番の問題は、長距離列車の切符が近郊区間まで、つまり「踊り子」の切符を品川まで取るような行為がミャンマーでできるのか、ということである。
昨日はけんもほろろに「6~7番線で(近郊区間の)切符買って!」と言われて終わりだった。
今日もヤンゴン中央駅でリトライしてみたい。

・・・結果はやはり同じだった。
しかし発車時間も近づいている。
ここは一計を案じ、近郊区間のさらに先にある(つまり沼津とか伊東のような)駅である「Bago」までの切符を買うことにした。

結果、この作戦は成功した。

とりあえずパスポートを見せられて、発券作業に入る。
600チャットと、近郊区間の3倍ではあるものの、それでも約60円である。
ちなみにBagoまでの距離は74km。これは東京から小田原ぐらいまでの距離なので、近いのか遠いのか微妙という距離である。

また、600チャットの中には0.24チャットぐらい生命保険も入っているようである。
それでパスポートを見せられたということか・・・

車内は各乗客がボックスシートを占有できる程度のガラガラ具合で出発。
近郊の駅を快調に通過していく。

駅によっては、通勤客がものすごい数いる。
ディーゼルカーしかないながらも、完全に都市鉄道の様相を呈している。

パズンダン川の鉄橋を渡るとすぐにToe Gyaung Kalay(トーチャンカレー)に到着である。
決死モデル:チームP桃園

ここからは、ダゴン大学やティラワへの支線が出ている、ちょっとしたジャンクションである。

ここで改めて、ダゴン大学への切符を買おうと思ったら、「ダゴン大学? 走ってないよ。バスで行って!」
そんな・・・

ティラワ方面へ行くこともできたのかもしれないが、時間を調べる気力もなく、心が折れてヤンゴンへ戻ることにする。
・・・と、この列車の奥のホームからJR東海のキハ11の4両編成がどこかへ向けて出発しようとする。
あれがティラワ方面だったのだろうか。まあいいや。もうここはいい。もうヤンゴンに戻る!

・・・と、ヤンゴン方面から貨物列車らしき列車が近づいてくる。

いや、貨物列車には貨物列車だけど、客車も付いてる?
もしかして混合列車ミキスト!?

時刻表で調べると、どうやらThingaguyn発タウンゴー行きの鈍行らしい。
Thingaguynというのは、日本で言えば三河島か南千住ぐらいの位置の駅を発車する列車ということである。昔の日本にも、隅田川発とか横浜羽沢発の荷物列車が時刻表に掲載されていた。
しかし混合列車とまでは思わなかった。
あれに乗ってどこかに行って戻ってこれないかな?
とは言っても、今日の飛行機は19:50である。
遠くまで連れていかれ、戻ってこれなかったら泣くに泣けない。
ということで今回は泣く泣く諦めることに。

ちょうど、ヤンゴン方面の列車が来たので、おとなしく戻ることにしたい。

そういえば、昨日気になっていたのだが、ヤンゴン中央駅の東隣のPazundaungという駅が橋上駅になっているのが気になったので、途中下車してみることにした。
決死モデル:チームRスマレ

鉄ヲタから見れば面白いくらいに近代化から取り残されているミャンマーの鉄道にあって、橋上駅などというしゃれたものがあるとは思ってもいなかった。
それも、かなり年季の入っていそうな駅である。

ところで、あのように屋根が波打っているデザインは、ヤンゴン中央駅の上屋でもあったが、これがミャンマーの伝統的な意匠なのだろうか。

とりあえず撮るだけ撮ったらその隣のヤンゴン中央駅へ。

ヤンゴン中央駅のホームのPazundaung寄りには、いかにもイギリス型という昔のSLが保存されているのだが、撮るためには線路に上がらないといけない。
何でこういう所にSLを保存するの・・・!?
まあ線路に入っても、日本と違って誰も咎め立てはしない。
日本では「線路内人立ち入り」なんてことになると、周囲の列車が全部止まってえらいことになってしまうのだが。

そして、もう1つ行きたいと思っていたKyeemyindine(チミンダイン)駅へ。
決死モデル:チームWBラジエッタ

昨日通って思っていたのだが、このレンガ造りの駅はただの駅ではない、もしかしたらヤンゴン中央駅が完成する前のターミナル・・・ 日本で言えば新橋駅ぐらいの風格を持った駅だと思った。(Wikipediaで調べる限りでは、ヤンゴン中央駅は昔からターミナルだったようであるが)
実際、この駅発のPyay方面の長距離列車もでているようなので、当方の見立てはあながち間違いでもないようだった。

事実、このような広い構内を構えている。
歴史のある駅であることは間違いないであろう。

さて、これらの駅を見終わったら、もうあとは帰ってもいいかな・・・みたいな。

 

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