ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと

思うところあって津軽海峡方面を旅行することに。

ということで東京駅です。

おそらくは日本で一番ショボイ新幹線駅を目指す。
いや、木古内といい勝負?
にしこくんの中の人:チームRハナ

流石に3連休の初日の東京駅だけあって、ものすごい人・人・人である。

自分は切符自体はちょうど1か月前の10時打ちで購入した。
たぶんこの日だったのだろう・・・

さて、新幹線は順調にきたを目指・・・したわけではなかった。
なんでも上野~大宮間で傘が引っ掛かったのだという。
一体どういうシチュエーションだったのだろうか。大雨と大風で傘を取られたとかそんな感じ?
ともかくも、10~20分遅れで新幹線は走る。
ただ、奥津軽いまべつ~津軽二股では、結構余裕があるのでそれほど悲観はしていない。

結局20分遅れで奥津軽いまべつに到着することに。
決死モデル:チームY宇崎

乗降客はそれなりにはいた。
しばらくすると駅前から弘南バスのマイクロバスが発車した。
弘南バスがどこに・・・? と思ったらそれは津軽中里行きであった。
つまりストーブ列車のあの津軽鉄道の津軽中里である。
そうか。そんな所にも奥津軽いまべつ駅の駅勢圏はあったのか。
自分の予想では、よほど客のいない、駅を作ったこと自体が間違いのような絶望的な過疎駅だと思っていたのだが、意外にそうでもないようである。

また、奥津軽いまべつ駅は、在来線の津軽今別駅だった頃から、除雪や線路保守の拠点だった場所であり、線路が入り組んでいる。

一番左の線路は、在来線の貨物列車が乗り入れる線路。
真ん中の線路は、保守車両が出入りする線路で、保守基地につながっている。
そして一番奥の草むした線路が、津軽線となる。

本来、津軽線との連絡時間は30分以上あるはずだったが、新幹線が遅れたせいで10分程度しかなくなってしまった。

奥津軽いまべつ駅の真下にある津軽線の津軽二股駅は、あくまで別の駅であり、ここから通しで三厩への切符を買うということはできない。
その津軽二股駅は、物産館が並置されており、売店なんかも充実している。

ちょうど昼だったので、1階のレストランで食事しようと思ったが、何しろ10分程度しか乗り換え時間が無いのでそれもできない。
帰途もかなり乗り換え時間があるので、ここで食べようと思ったが、何と16時に閉店だという。何という使えないレストランだろうか。

さて、津軽線のキハ40は何と長い3両編成。
草むした線路を、津軽湾を右手にゆっくり進む。

Yahoo!路線で時刻検索すると、今日8月11日に限って、なぜかこの列車は14:33ではなく、14:47に着くという。どうやらマラソン大会があるらしい。
それは言いとして、竜飛岬行のバスは14:43に出る。
この今日に限った遅れをバスの方でカバーしてくれるのかどうか。
ちょっと外ヶ浜町役場に確認してみると、「たぶんするんじゃないかな。観光協会に聞いてみて」という頼りない答え。
観光協会に聞くと「列車に接続しますよ」という回答だったので一安心。

さて終点の三厩に着きましたと。
決死モデル:チームPウメコ

竜飛岬観光のシーズンのためか、駅員がやたらテンパっている。
「竜飛岬行のバスが出ますよーッ! 乗らないと出ていきますよーッ!」

決死撮影もそこそこに、バスに乗り込む。
バスは、かつては青森市営バスがやっていたはずであるが、現在は外ヶ浜町巡回バスがやっている。
何でまた青森市から遠く離れたこの津軽半島の突端で青森市営バスが走っていたのか。
それは、昭和29年まで青森市内や津軽半島の津軽湾側では「青森バス」という会社がバス路線を走らせていた。
この青森バスのドル箱は青森~蟹田線であったが、津軽線の開業で客が激減、経営難に陥った青森バスを、弘南バスや津軽鉄道バスが買収に動いたが、何しろ青森市内に多くの路線網を持つ会社である。弘前や五所川原の会社に好きにされたくはなかったであろう青森市の思惑で、蟹田や竜飛の路線まで合わせて青森市交通部に買収されたという歴史的経緯があるようである。

さて、ものの30分も走ったであろうか。
自治体バスとしてはかなりの長距離を走り抜け、青函トンネル記念館前で下車。
決死モデル:チームY楼山

ここで15:40の体験坑道行きケーブルカーに乗れば、東北地方の民鉄は全て完乗することになる。
・・・が、売っているのは16:30発のケーブルカーだけ。
「15:40分のは?」
「もう満員になりました」

たとえば、16:30のケーブルカーに乗って戻ったところで、17:47の三厩発の最終列車に間に合うだろうか?
体験坑道は45分間と言うから16:15に戻ってくることになる。
そこから30分でタクシーに飛ばしてもらう・・・?

こっちもテンパって、タクシー会社の電話番号などを聞いていると、
「お一人様だけでしたら、15:40でも乗れますが・・・」

こちらの迫力に気圧されたかどうかは定かではないが、兎も角も15:40のケーブルカーに乗ることに。

車内は行楽客で満員である。

ケーブルカーは、工事用のをそのまま使ったというだけあり、ポーン、ポーンと警告音を発しながら地中深くを目指す。

他のケーブルカーと違い、途中で交換することは無い。
この車両が行ったり来たりするだけである。

果たして、体験坑道に到着した。
ここで踵を返して戻る・・・ という他のケーブルカーに乗った時のパターンはここではできない。
あくまで体験坑道ツアーの一環である。

坑内には、水平坑道のトロッコも保存されている。
決死モデル:チームTヤギー

かつての竜飛海底駅まであと少しという所まで見学する。

ところで、竜飛海底駅からこの坑道を通って、ケーブルカーで地上に出て竜飛岬を見るというわけにはいかなかったのだろうか。
もっとも、新幹線の開業となった今では望むべくもない話ではあるが・・・。

さて、とりあえず見学してケーブルカーも乗ったら、あとは呑気に竜飛岬の観光である。
記念館からは竜飛岬までそれほど離れていない・・・ と思ったら、アップダウンで結構距離がある。

さすが竜飛岬だけに、「津軽鉄道冬景色」の歌碑がある。
決死モデル:チームY城ヶ崎

赤いボタンを押せば「津軽海峡冬景色」が大音量で流れるが、 〽上野発の夜行列車降りた時から~ ではなく、 〽ごらんあれが竜飛岬 北のはずれと~ の2番からになる。
ちなみに、第一興商だと思うが「津軽海峡冬景色」のカラオケの映像は、豪雪の青森駅で、583系を横目にED75が単機で機回しするシーンである。

次は国道339号線の階段国道。

上から階段を見下ろすアングルで、どれだけいい写真が撮れるか不安ではあったが、国道標が上向きの物が見つからなかったので、いい加減下向きの物でも構わないので撮ることにしよう・・・ と思ったら、海の見えるアングルでこんな写真を撮る事ができた。
アジサイと国道標で、良い構図が取れたのではないだろうか。

あとは竜飛岬灯台を目指すのみである。

さすがは海上保安庁の施設だけあり、「海の安全は118番」だの、そんな防犯啓発がなされている。

ちなみに「竜飛岬灯台」という表示を入れてこの灯台を撮ろうとすると、北側の海側ではなく、山に向かって、北海道を背にして撮影することになるので注意。

あとは三厩駅に戻るだけなのだが、あいにく17:47の蟹田行きの列車に丁度良いバスはない。
それで、大枚はたいてタクシーで戻るしかない。
竜飛岬から三厩までの相場は4,000円ぐらいだという。
しかし、どうせ大枚はたくなら今別駅まで行ってみようと思った。

三厩が三厩村の代表駅なら、今別駅は今別町の代表駅である。
それなりの規模はあるはずで、少なくともホーム1本の棒線駅ではないはず・・・ という考えである。

果たして、今別駅はきちんとした駅舎があったが、現在はリニューアルされて、往年の鉄建公団情緒など無くなっている。
決死モデル:チームPみく

ただ、トイレにウォシュレットまであるのはありがたい。

さて、いつも悩んでいるのは、持病持ちのみくを出すタイミングであるが、にしこくん仕事にするほどメジャーな観光地でもないが、自らの旅行上は重要な交通の結節点であるという所が出しやすい。
今回であれば今別駅はそれにあたる。

さて、ほとんどの日程を終了し、あとは今晩の宿泊地である盛岡を目指すだけである。

最近は出張続きで懐具合も比較的良いので、グランクラスに乗って移動することにした。
奥津軽いまべつ~盛岡は1時間強あるので、グランクラスがそれほど無駄になるというほどの時間でもあるまい。

いやしかし、グランクラスって素晴らしいね。
決死モデル:チームR天美

ワイン飲み放題で軽食まで出てくるという至れり尽くせりのありがたさ。

果たして盛岡に到着し泊まることに。

関連するエントリ(とシステム側で自動的に判断したもの)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です