亜鉛ブロック

どこかで、船体には亜鉛で防錆するときいたことがある。
鉄でできた船体に亜鉛ブロックを付けておけば、鉄が錆びる分を亜鉛が引き受けてくれるのだとか・・・

イオン化傾向の違いで、酸化しやすい方から参加するのだそうで「犠牲陽極法」というのだそうな。

人間もそういうのが必要かなーって。
普段、高潔に生きているつもりになっても、どこかで心の澱を捨てる場所が必要になるんだ。
それを人に見せる必要はない。
きっと、自分が死んだ後、残された者が見るアール・ブリュットは、史上類を見ないおぞましいものであるにちがいない。
それこそ、誰にも見せられないような・・・

そんなことを考えてたら、お台場の「船の科学館」に行きたくなった。

という事でまずは国電で新橋へ。
言わずと知れた「汽笛一声新橋を」の、日本の鉄道発祥の地である。
決死モデル:トルソーさんラ・バルバ・デ

ただし、鉄道開業当時の新橋駅は今の駅から少し海側に離れた場所にあり、当時の駅舎が再現されている。
当時は頭端駅だったようである。

ここからゆりかもめで「船の科学館」を目指すことにしたい。
・・・と思ったら「船の科学館駅」というのが見当たらない。
現在は「東京国際クルーズターミナル駅」に改称しているらしい。

そしてゆりかもめに乗る。
さすがに1本待てば平日だけにすぐに座ることができる。
決死モデル:チームY城ヶ崎

現在は麹町から汐留に日テレが移転し、かつては「たから号」が出発していた貨物駅であった汐留も東京の新たなビジネスセンターと化している。

そして一回転してレインボーブリッジを渡り、江東区側に入ることになる。
向こうにはフジテレビやコンテナターミナルも見える。
そして眼下には荒涼とした風景が広がる。
これがお台場の情緒である。

そして「船の科学館駅」から改称した東京国際クルーズターミナル駅に到着。
駅の陸側の広場では、EXILEの何かのイベントをやるらしく設営している。
その向こうにはフジテレビ。
良い構図だったので一枚撮影した。

そして駅の海側に出ると、「船の科学館」となる。
東京国際クルーズターミナルからは、以前船でコミケに行った時話題にした和風クルーズ船「安宅丸」が出るというが、今日は運休なのだという。
単純往復もかったるいし、安宅丸じゃなくても船に乗れるなら乗ってみようかな・・・

そして巨大な船を象った「船の科学館」に入ってみることに・・・
決死モデル:チームR園田

あれ?
中は薄暗く全く人がいない。
しかし、鍵がかかっているわけではないので営業していないというわけでもないようだ。

何とも中途半端な状態であるが、貼り紙を見てみると「船の科学館 本館はリニューアル準備のために平成23年9月30日をもちまして、展示を休止しております」
平成23年と言うと2011年。大震災のあった年である。
あの頃であればまだ、CMは「ポポポポーン」が残っていた頃であろうか。

しかしそんな頃からリニューアル休止とか言われても、これじゃ事実上の閉館じゃないのか。そりゃゆりかもめだって駅名を変えるわけだ。

・・・と思ったら、裏手に売店のような建物がある。
こちらは別館で、小ぢんまりと日本の島に関する展示などをやっていた。

沖ノ鳥島や竹島や尖閣諸島についても展示している。
やたら右がかってるな・・・と思ったが、それもそのはずで、この船の科学館の経営母体は笹川良一の日本財団である。
ある程度の世代なら 〽戸締り用心 火の用心 のCMは覚えているであろう。

また、軍艦に関する展示もやっており、やっぱりその辺りは日本財団の面目躍如といった所なのだろう。
ちなみに。日本財団がらみと言えば、一昨年愛媛県丹原町のプールがやはり日本財団がらみだった。

仕方が無いので、南極観測船「宗谷」の展示を見ることにしたい。

とりあえずここへきて、決死に出れるメンがペギーとさくら(いずれもPメン)の2名となったが、ここは中上位メンのペギーより、第1次南極越冬隊長であった西堀栄三郎から名前をとったというボウケンジャー出身の西堀さくらを起用したい。

ところで、船体に赤く塗ってあるのがいわゆる「亜鉛防錆塗装」であろうか。
入場自体はタダであったが、寄付金を募っていた。

順路が決まっていて、最後まで決まったルートで見るようになっていた。
入って早々、士官オフィサーの食器室がある。木製の古い食器棚でいきなり昭和の情緒である。

そして、入ってすぐは機関長や無線長と言った士官オフィサーの寝室であり、広く取っている。
船乗りの上下関係は絶対だったのだろう。

そして、船員クルーの食堂兼娯楽室だったところの真下にエンジンがあったようで、ガラスでエンジンルームも見れるようになっている。
娯楽室にはチェスが置いてあった。

下の方に行くと船員の寝室である。
個室だった士官オフィサーの寝室と違い、船員の寝室は数人部屋である。
そして赤道を通る時はやたら暑かったようである。

また、100人以上の乗組員の食料を収容する冷蔵庫には、現在の飲食店の業務用冷蔵庫以上の大きさの「小出し冷蔵庫」が数室あったようである。

また、タロとジロに関する展示もあった。
ただしタロとジロのはく製は、上野の国立科学博物館にあり、こちらにあるのは単なるぬいぐるみである。

さて、夕方は新宿に用事があるので、りんかい線で帰ることにしたい。
りんかい線であれば東京テレポート駅となるが、結構歩くことになる。
また、ダイバーシティ東京内を歩くことになる。

ダイバーシティ東京は巨大なショッピングモールであり、色々なキャラクターのオフィシャルショップがある。
曰くサンリオ、曰くガンプラ、曰くキン肉マン・・・
決死モデル:チームPペギー

ことにサンリオは45周年、ガンダムは40周年という事でコラボしているという。
それでこんなガンダムができてしまったようである。

そして。オフィシャルショップは日本のものにとどまらず、海外からレゴのオフィシャルショップもある。
インスタ映えする写真スポットとして、すべてレゴで作った等身大人形のベンチがある。
白人や黒人や黄色人種と、まるでアメリカの番組でポリティカル・コレクトネスを守っているようにすべての人種が出ている。まさにこれこそDiversity・・・あ、そうかここはDiverCity TokyoだからDiversityなのか。

そんなこんなで東京テレポート駅から快速の川越行きに乗って新宿を目指す。
座れたのは大崎から。

 

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