選挙戦終盤、わざわざ深淵を覗きに行く

竜ケ崎で台風コロッケも食べ、満足裡に常磐線の品川行きの電車に乗り、柏に到着しようとするその刹那・・・

長谷川豊『本日１９時２０分～　稲毛海岸駅にてマイクおさめです』
⇒ https://t.co/EvTjdnckZV #アメブロ @ameba_officialさんから

— 橋下維新ステーション (@h_ishin_com) 2017年10月21日

こマ？

だって、何しろあのサイコパスで、ものの情報によれば同じ維新候補にすら「一緒にしないでください！うちの地区で投票してもあの人には票は行きませんので安心して維新に投票してください！」と言われるような、そんな候補である。
維新のHP見てみると、比例区の候補者名に名前が載っていないとか、維新全体に暗い影を落としているような候補である。
予告なんかして演説を開いた日には、アンチが結集して暴動でも始まるのではないかという勢いである。
それが最終演説をするというのであれば、見てみたくもあり・・・

気が付けば柏で千代田線に乗り換えて、新松戸駅の人となっていた。
（決死モデル：チームT エリー）

それにしたって武蔵野線は貨物が多いね。
南船橋行きを待っている間にも単行が通っていく。

でも、落選確実という候補をわざわざ見に行ってどうするというのだろう？
昨日にしたってそうである。
嫌いな人間のために時間を割くなんて、愚の骨頂ではないか。
ゲーテだって言っている。「お前が深淵を覗く時、深淵もまたこちらを覗いているのだ」と。

ただ、自分に言い訳するならば、「ネット史上最大の落選運動」とも言うべきネガティブキャンペーンを張られたこの泡沫候補が、どのような選挙戦の最後を遂げるのかというのは見ておきたい所である。

ということで、いつの間にか稲毛海岸駅に到着していた。
演説開始の19:20まではまだ時間があるので、どこかで夕食を食べて、きっさてんで時間を潰すことにする。
さいわい、駅前のショッピングセンターに駅前を見渡すことのできる喫茶店があったのでそこに陣取る。
・・・と、例の候補が来て、握手を求めたりビラを配ったりしている。
しかし反応は芳しくない。
そのこと自体は自民党候補でも共産党候補でも割と同じだろう。自分だって選挙の候補者から握手を求められてもそれに応じることはまずない。

時間が来ると、パラパラと聴衆が集まり始めた。

そろそろ自分も下へ降りることとしよう。
演説が始まった時、聴衆は20～30人ぐらいになっていた。

さて、演説の内容はと言うと、区内の他候補を実名入りでこき下ろすところから始まった。
曰く「どれだけお金がかかっていると思ってるんですか。希望の党から出た候補はNTTの労働組合が一声かければ何千という票が動くんです。自民党の候補が利権団体に働き掛ければ何万という票が動くんです。政治というのは、政治家のための、もっと言えば次の選挙で当選するための政治しかやっていない。私たちの大切な税金はばらまきにしか使っていない！」

左袖や中央側から拍手や「そうだそうだ！」の声が聞こえる。
明らかに選挙陣営に雇われたような感じの人である。

ちなみに、この演説で集まった20～30人は、半円形のようになって聞いているが、内側の半円と外側の半円に分離したようになっていた。
拍手の出方から推測するに、内側の半円は本気でこの候補を応援するつもりの徴収であろう。
そして外側の半円は、自分のように「怖いもの見たさ」で来た層ではないだろうか。

そして話は続く。
フジテレビを金銭問題で辞職し、透析の件でレギュラーも全部下ろされたこの候補に「日本を助けてみいへんか」と誘ったのは、現在大阪府知事のあの党首なのだという。
随分関西弁のイントネーションが上手いと思ったが、そもそもこの人も奈良県出身。

今度は橋下徹の大阪市長としての功績の話に移った。
「いいですか。橋下市長は、あの大阪市の財政を、1年で黒字にしたんですよ！しがらみが無いからこそできる事なんです！」
常に、しがらみがないことを強調していた。

話が進むにしたがって、拍手の数も増えていくような印象があった。
ついには、外側の半円からも拍手が。

話だけ聞いていれば、確かにその熱の入ったトーク・・・それもアナウンサー出身だけに話術だけはある。拍手もしたくなるだろう。
TL上では、自民党候補の演説会の様子も流れてきたが、こちらとは比較にならない大人数である。
結局は「この選挙で最も有名な泡沫候補」という扱い以上の物にはならないだろうという感じではあった。

さて、帰りましょう。