今日は世界的に「No pants subway ride」(ノーパンツデー)だそうな。
今年の日本の #ノーパンツデー は明日1/14(日)とします。
ズボンを履かずに電車に乗ってわかった、ノーパンツデーの楽しみ方 #ノーパンツデー #nopantsday https://t.co/7Is3Bnepzg @afromanceさんから #NPSWR #NoPantsSubwayRide
— アフロマンス (@afromance) 2018年1月13日
ということで、今年は釜山の地下鉄で決行しようと思います。
福岡から対馬の夜行フェリーは、4時過ぎに厳原に到着するのだが、7時まで船内で寝ていいことになっている。
(決死モデル:チームR園田)
ということで7時まで寝ていたが、船を降りてもこの暗さであり、いかに対馬が日本の西の果てにあるかということが見て取れよう。
フェリーターミナルから厳原の市街地までは、寒風に吹かれながら少し歩くことになる。
市街地に濠のような川が流れており、ちょっとした「水郷」の面持ちすらある。
バスターミナルは、ショッピングセンター「ティアラ」の北にある。
比田勝港へ行くバスは、11:30になるので、どこかに寄り道しながら比田勝を目指すことにしたい。
対馬交通には、全島乗り放題の1日乗車券が1000円で売っているので、これを買って色々な所に行ってみることにしたい。
・・・とはいえ、この時間に対馬の中心である厳原から外に出る系統は、本線筋である比田勝行き以外には、安神行きというのしかないので、これに乗るしかない。
安神行きはマイクロバスとなっている。
対馬の地形は急峻で、アップダウンを上り下りしながら安神を目指す。
はたしてバスに揺られること30分程度で安神に到着。
バス停には「安神浜」と書いているが、まあ意味が通るのでどちらでもいいのだろう。
(決死モデル:チームPペギー)
1分で折り返すというので、急いで撮ったら罰当たりになってしまった。
そして同じ時間かけて、マイクロバスは厳原のバスターミナルに戻る。
ちなみに、WiMAXは厳原、対馬空港、比田勝の市街地以外は電波が通らないようなので、通信は対馬市のWi-Fiとスマホが頼りになる。
そして厳原のバスターミナルに戻り、ティアラのモスバーガーで朝食がてら9:30の対馬空港行きのバスを待つこととする。
2時間早いバスに乗ろうと思ったのは、対馬空港の近くのコインランドリーで洗濯して行こうと思ったからである。
ところで、このショッピングセンターのティアラには、臆面もなくハングルがあふれている。
そして免税店もそこかしこにある。
どれだけ対馬が韓国マネーに依存しているかということが、ここから見て取れようというものである。
さて9:30が近づいたのでバスターミナルへ行くこととしたい。
(決死モデル:チームWBミサメグ)
あれ?行先が「国際ターミナル」となってるんだけど、対馬空港に国際ターミナルが別にあるということ?
それともこれは比田勝行き・・・?
まあいずれにしても、空港の手前のコインランドリーで降りるので、どちらでも構うことは無い。
ちなみに、客は自分以外は全員韓国人ではないかという勢いである。
ということで、一路厳原を後にする。
フェリーでは一旦4時頃起こされて寝不足だったので、改めて寝ることにしたい。
・・・と思って目覚めると、既に対馬空港の所まで来てるんだけど・・・?
降りようと思っても、どうも降車ボタンを押せる雰囲気でもない。
そのまま比田勝まで行ってしまいそうな感じである。
・・・と、万関という所で20分ぐらいの休憩だという。
運転手は、ハングルの書かれたボードを出して「20分休憩」の旨を条約に伝える。
その間に運転手に聞いてみる。
「このバスって対馬空港行きじゃなかったでしたっけ?」
「最近、このバスに接続する便が比田勝から出たので、対馬空港から延ばしたのです」
時期によって、運航時刻が違うらしい。
というか、そんな早いのが出ているのであれば、自分だってその便に乗りたかった・・・。
ところで、バス停の近くの土産物屋には「釣具 マキエあります」などと出ている。
たしか、対馬では韓国からの観光客が撒き餌をして漁場環境を荒らし、それが在特会のデモの理由になってたような気がするのだが・・・
それと、自分が比田勝からの高速船を予約する際、船会社から言われたのは「釣具の持ち込みは禁止ですがいいですか?」という。
そのくらい、対馬での釣りに敏感になっているということなのだろうか。それでもお金を落としてくれるのは韓国人であるので、無碍にもできないということなのだろうか。
このバスは、途中数か所で休憩を取るようで、次は和多都美神社で20分休憩。
(決死モデル:チームRナオミ)
ここも本当に韓国人しかいない。
ここにいる日本人は、自分とバスの運転手と、売店の店員しかいないのではないかという勢いである。
その次は、対馬交通の営業所のある仁位で3分ほど停まるという。
・・・と思ったら、そもそもバスは遅れているようで、仁位でお客がいないことを確認したら、さっさと出発してしまった。
仁位の営業所は味のある営業所だったので、本当は写真を撮りたかったのだが・・・
そしてアップダウンの激しい地形を上ったり下りたりしながら、対馬最北端の上県町に入る。
バスの運賃は、厳原から既に3000円を超えている。
しかしこのフリーパスがあれば、1000円で済む。
本当にこれでいいのだろうか・・・?
もしかして、対馬交通の日本語のページにだけ1000円の1日乗車券を案内して、韓国人からは3000円取るとか、そんな商売の仕方をしてるとか・・・?
それはちょっとどうなの・・・ という気もしたが、それは単に推測でしかない。
果たして比田勝港に到着すると、韓国人もフリーパスを持っていたので、前述のようなアコギな商売をしているということはなさそうである。
さて、比田勝港に着くと、13:30の高速船が出るという。
船会社は2つあって、JR九州(ビートル)と、韓国系の大亜高速船とあるようである。
(決死モデル:チームY宇崎)
しかしこちらは既に16:15のJR九州の便を予約している。
こちらはキャンセルできないものかどうか聞いてみたら、OKであるという。
ということで、改めて13:30のオーシャンフラワーの切符を買うことに。
桟橋で金網越しに船の写真を撮っていると、警備員が近づいてくる。
フィギュアと一緒に写真を撮っているのをジロジロみられるのはいい気分がしないが、向こうが気にしているのはフィギュアよりはテロ警戒ということであろう。
さて、13:30が近づいてきたので、出国審査を終えて乗船することとする。
出国印には「HITAKATSU」と押している。
日本の限界旅行者あこがれの出国スタンプではあるが、韓国人にとっては珍しいものでもないのだろう。
この高速船の乗客は、自分以外は韓国人ではないかと思われた。
高速船「オーシャンフラワー」は、対馬海峡を快調に飛ばす。
比田勝からは1時間で釜山に着くという、日本では最も短い定期国際路線となる。
やがて韓国の島影が見え、コンテナやクレーンが連なる港の風景が近づくと釜山に到着である。
釜山港に到着するとそこは韓国である(当たり前)。
(決死モデル:チームY楼山)
ネット環境であるが、日本でレンタルWi-Fiも借りてこなかったので、最悪、ホテルまで我慢しても良かったが、旅客ターミナルにレンタルWi-Fiがあり、1日1GBまでOKだというので借りることにした。さすが韓国は気前がいい。
釜山港の国際旅客ターミナルは、釜山の駅の裏にあるのだが少し歩くことになる。
しかし、釜山駅周辺まで、1時間に2本マイクロバスが走っているのでそれに乗ることにする。
経路としては片道通行で、釜山港→地下鉄中央駅→釜山駅→地下鉄草梁駅→釜山港というルートで走るようである。
となると、帰り道は草梁駅で乗るのがいちばん近そうなので、バス停の位置を覚えがてら草梁で降りようと思った。
・・・果たして中央駅に着くと、
「お客さん!地下鉄の駅だよ!降りて!」
「いや、でも草梁で降りたいし・・・」
「どこに行きたいの?」
「まあ西面かそのあたり・・・」
「西面ならこの駅から地下鉄だよ!降りた降りた!」
・・・と、無理やり下ろされてしまった。
まあこういうのも韓国らしくていいか。
さて、草梁駅のバス乗り場は後で探すとして、早速No pants subway rideと洒落込みたい。
1号線の西面・東莱方面が来たので乗ることに。
これに乗った以上は・・・ 亀浦の犬市場にでも行こうか。
亀浦犬市場は今年で閉鎖になるという。お名残で行ってみるのも良いかもしれない。
ちなみに、閉鎖に関するニュース記事と、旅行記は以下の通り。
亀浦市場に一番近い駅は、2号線と3号線が交わる徳川駅になるので、1号線からは西面か蓮山で乗り換えないといけない。
今回は蓮山で乗り換えるが、亀浦市場に当たっての決死は、中の中の人が韓国通のアハメス(トルソーさん)に登場願いたい。
ちなみに、中の中の人の著書では、犬肉については、
ボシンタンぐらい食べてこそ(韓国通である)私だと思った。
しかし、一度食べてみると昔飼っていた犬の匂いがして涙が出た。
というような趣旨の事を書いていたような気がする。
はたして徳川に到着し、亀浦市場へ行くこととする。
とはいえ、非常に広い亀浦市場で犬肉市場はどこにあるというのか。
あらかじめ、Googleマップで「보신탕」で検索を掛けたら、数軒出てきたのでおそらくそこではないかという位置に当たりを付けて目指すこととした。
果たして、市場の活気とは打って変わった鬱屈とした地帯に行き当たり、そこがには「보신탕」と看板が書いてある。
正にこここそが、目指していた犬市場だった。
中を通ってみると、まるで人気が無い。
そして檻の中には犬が何匹もいて、鳴き声も立てず静かである。自分の目の前で仲間が締められ、切り裂かれて肉になる。
いずれ自分もそうなってしまうことを悟りきった眼だったのだろうか。
犬の檻には「撮影禁止」の表示がある。
最近は西洋の動物愛護団体の抗議も激しいという。
韓国でも最近は、犬猫をペットとして買う文化も根付いており、犬肉業者も肩身が狭くなり、廃業する者も後を絶たないという。
数年前、自分も一度ボシンタンを食べてみたくて、ソウル駅の案内のお姉さんに聞いてみたことがある。
そしたら、お姉さんは一瞬嫌な顔をして、「駅裏だったらあるんじゃないですか?」というような反応だった。
それが、現在の韓国における犬食の「ポジション」のようだった。
さて、亀浦といえばセマウルも停車する国鉄の亀浦駅があるはず。
いわば、東京~川崎だけを特急「踊り子」に乗るようなものではあるが、釜山には国鉄で帰ろうと思った。
そのためには、地下鉄で国鉄の亀浦駅を目指すこととしたい。
(決死モデル:チームR持田)
地下鉄の車内には、各社のWi-Fiのアンテナがある。
さすがは韓国で、Wi-Fiについては日本よりよほど進んでいるのではないだろうか。
というか、日本では目立つようなアンテナをしていないというだけ? 実際に東京や札幌でも、地下鉄では携帯は使えるし・・・
さて、徳川駅は地下だったが、隣の亀浦駅になると地上に出て川沿いを走る。
亀浦駅は高架駅だった。
というか、釜山の地下鉄の事業者は「釜山都市鉄道」であり、要は郊外私鉄も兼ねているということである。
鉄道事業者が何社もある日本とは違う・・・とは言っても、韓国だって一応鉄道事業者は何社かあるが、運賃は遠しとなっており、日本のように各社の初乗り運賃を払う必要はない。この点は韓国が羨ましく思える。北総線を使うことがある身としてはな尚更・・・
さて、亀浦駅に到着したのはまだ16時過ぎで明るい。
国鉄の亀浦駅で切符を買うと、18:18の釜山行きのムグンファしかないという。
(決死モデル:チームTフジアキ)
それまでの1時間強は手持無沙汰である。
仕方がないので、駅前の食堂で豚クッパでも食べながら時間を潰すことにしたい。
韓国料理は、料理そのもの以上に、キムチやナムルなどの付け出しが非常に多い。
あとは、ネットでもしながら時間を潰すことに。
いい時間になったので、ホームへ行くこととしたい。
ちなみに、韓国鉄道公社では、長距離列車には改札は無く、ホームへの出入りは自由である。
改札口にあたる部分には、床に「고객신뢰선」(顧客信頼線)と書かれた黄色いラインがあるだけ。この先を行く人は切符を持った人に限る、ということらしい。
駅は2面4線となっており、ソウル・太田方面の1~2番線にはたくさんの客がいる。
しかしこちら3~4番線には人はいない。それもそのはず、ソウル方面から降りる人がこの駅の客の中心のはずであり、この駅から釜山まで行くという酔狂な客はほとんどいないであろう。だって地下鉄があるのだから。
それでも、韓国鉄道公社の主力電機8200系の牽引する「ムグンファ」が到着した。
車内は若い人が多い。
程なくして釜山駅に到着し、13分だけの汽車旅は終了した。
(決死モデル:チームR小沢)
あとは釜山駅前の東横インに泊まるだけ。
やっぱり日式ホテルは色々と安心できるね・・・