何かに目覚めさせてくれたあの日の本に再会する

これも「私的devotee史」に関わるマターになるだろう。

漫画を描きたいと思っていた時期で、資料になるものは何でも貪るように呼んでいたし、旅行のたびに「ロケハン」と称しデジカメで写真を撮りまくっていた時期があった。(今でもデジカメで撮りまくってはいるが)

そんな時期に図書館で出会った「美少女の描き方」みたいな本があったような気がする。
その名の通り、美少女を描く際の作画資料と言うべき本であり、色々なポーズ集となっていた。

いま読み返そうと思ったら「女の子の描き方」でヒットするだろうか。

・・・いや、こんな今風の萌え絵じゃない。
もっとオタクオタクした80〜90年代らしい画風だったはず。
オタクがもっと日陰にいた時代を彷彿とさせる、そんな画風だった。

でも「アニメ絵」とか言っても結構変遷してるもんだよな・・・
めなぞーるさんなんか80年代の画風をそのまま維持してるし・・・

それはともかく、次は「美少女の描き方」で検索してみようか。

だんだんそれらしい本に近づいてきたような気がする。
でも「世界の」ではない。
あくまで目当てはサイボーグ少女であり、民族衣装や肌の色とかではない。

では「美少女キャラの描き方」ならどうだ?

確かにこれかもしれない。

到底今風ではない画風であり、当然絶版しているだろうから本屋で注文などできるまい。
そうするとどこで・・・?

都立中央図書館の横断検索してみようか。

そしたら・・・あるじゃないですか!
千代田区にもあるみたい。
千代田のどこだ?

そう思って千代田区の図書館のOPACを探したら、日比谷図書館にあるという。
では喜び勇んで日比谷図書館へ行くことにしよう。

日比谷図書館はかつては都立図書館であり、三角の建物は昭和32年に建築されてすでに60年以上が経過する。

お目当ての本は閉架書庫に置いているらしく、係員に頼んで出してもらうことにする。

やがて本が出てきた。
この本に再開するのは何年ぶりだろうか。
決死モデル:チームY宇崎

それでも、1999年が初版だというので学生の頃ではないようである。
なんか学生の頃に図書館で出会ったという印象が強かったのだが、いったいどこで出会ったというのだろう。

それでも、再開できた喜びはひとしおである。
さて、該当のページに行ってみますか・・・

そう。
短パン姿で片方だけが機械になっていたんだ。
さすがに「義手」「義足」とは書けなかったのだろう。

あの頃の息吹が蘇るようだった。

 

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