ルミネtheよしもと「あべこうじのおしゃべりさせていただきます」でGIMICOさんが出演

ルミネtheよしもとで、GIMICOさんが出るとゆうことなので、身に行くことにする。
ピン芸人のあべこうじさんという人のライブのゲストで出るのだそうな。

ちなみに、あべこうじさんという方は、モーニング娘。の高橋愛(福井弁の子)の旦那なのだそうな。

ところで、新宿のルミネなんてこれまでの人生で一切用がなかったので入ったことがなかった。

入って見たら女物のブランドだらけだし、通っているのはシャレオツな若い女性しかいない。
秋葉原に慣れきった身の自分には言い知れぬ不安に襲われる。
そりゃ入るわけがない。

で、よしもとルミネがどこにあるのかというと、7階の全フロアが吉本らしい。
それにしたって若者の多いこと…
当日券にもかなり並んでいる。

色々な意味で、自分には縁遠い世界に来てしまった感がある。

入ると、9割がた席が埋まっている。
自分の周囲は、家族か親戚で大人数できた団体さんである。
場内が暗くなり、BGMが大きくなる。

あべこうじさんが登場し、拍手をまあまあまあと制す。
「派手な方がいいんじゃないかな?
派手な方がいいですか?」
といった感じのツカミで、いつの間にか芸に入っていたという感じである。

この方には「35億!」みたいなインパクトのある持ち芸は無いようであるが(あったら失礼)、日常をネタにして漫談をするというスタイルを取っているようである。
たまには嫁ネタも。「嫁は××××という番組で×××××が苦手で、××××××しなかった」みたいな。(いろいろ差支えがあると思うので伏字)

さて、そのうちに(自分の中では)真打の登場となる。
なぜかスターウォーズのテーマでGIMICOさんが登場。緑色のワンピースで。もちろん義足。

あべ:テーマの選曲はGIMICOさん本人にしてもらったんだけど何で?
GIMICO:置いてたから。
あべ: 僕とGIMICOさんの出会いは凄いんです。飲んでたら、スナックでWe are the Worldのバックコーラスを1人でやってたんです。

まずは義足になったきっかけから。

GIMICO:中学校の頃剣道部だったんですけど、親に車で送られた時に左足を轢かれたかも、となって、病院で検査したら、むしろ右脚が骨肉腫で大変なことになってると。
あべ:じゃ、左足を轢かれてなかったらそれも発見されなかった?
GIMICO:そう。今頃死んでたかも。
あべ:義足になってへこんだ?

GIMICO:凹みはしなかったが、ドラマみたいだなと思った。クラスからも千羽づるもらったりとか。
あべ:骨肉腫はよくドラマのモチーフになったりするもんね。
GIMICO:事故で突然足を失ったのではなく
病気なので気持ちの整理をつけることができたのではないか
あべ:
囲の反応は?
GIMICO:特に何もなかった気がする。みんなドライだったのかな。
あべ:義足ってどう作ってんの? それぞれに長さ違うじゃないですか。
GIMICO:私の場合は膝がない(※ 大腿切断)
あべ:よく切断しても手足が痛いなんて話があるけど。

GIMICO:幻肢痛はある。今でも右脚の親指とか小指とか痛く感じたりする。
あべ:
足っぽくする必要ある? 陸上の板バネ義足みたいにしたら。

GIMICO:それじゃ靴履けないから。
あべ:義足ってどうやって作ってるんだろう?
GIMICO:
パイプぶった切って作るんだと思う。

あべ:そんな簡単に? ところで、義足になることになって、将来が変わるような気がした?
GIMICO:変わるも何もノープランだったので。義足じゃなかったらモデルとかしてないと思う。
あべ:
今は夢はあるの?
GIMICO:ない。それを見つけるためにここに来た。喋るのはやってみたいと思うけど。
あべ:ここには夢はないよ。
GIMICO:でしょうね。
あべ:いや、あっさり肯定すな(笑) ところで、欠損女子のバーなんてのも流行ってるけど、どう思う?

GIMICO:適材適所で、癒されるならいいのでは。私は癒されないでしょ。ふてぶてしいし。自分の人生を冷蔵庫の残り物に例えるが、偶々冷蔵庫に義足があったから。それを美味しくいただこうかなって。

何と、あべこうじさんも欠損バーを御存知だった。

あべ:2020パラリンピック(2016リオパラのこと?)の閉会式にも出てた。
GIMICO:なんかふてぶてしい義足の人が出て来たとsか思われてないんじゃないか。

あべ:義足の人が、他の義足の人をどう思うのかというと、義足だー!だけなんだって。
GIMICO:義足の人を町で見ても、なんて話しかけていいかわからない。

ちなみに、欠損バーでもその手の話は聞いたことがある。
欠損バーに出ている欠損女子でも、他の人の義足が転がってると「ウワッ!」と思うらしい。自分自身が義手をしているにもかかわらず、である。

あべ:ところで、一緒に飯食った時に、この子ご飯を「早乙女」で予約。早乙女って感じします?
GIMICO:あれは憧れの苗字。三文字ってよくないですか?
あべ:それも行きつけの店なんですってよ。「今日あいつ『早乙女』だわ」なんて店員同士で言ってるんですよ、きっと。

GIMICO:飽きちゃうじゃないですか、いつものGIMICOじゃ。あべさんはならない?
あべ:
城之内とか・・・

GIMICO:やっぱり三文字だ。
あべ:ところで最近は
障害者のファッションショーなんてのもやってるけど。
GIMICO:そんな話も来るけど・・・ 断ってる。着るものがダサいから。
あべ:
義足だからどうたらとかいうのではなく?
GIMICO:これからいろいろな試みをやりたい。
SNS見張っといてください。情報が出るから。
あべ:SNSといえば最近、実は乳首が出てましたよね。

GIMICO:あれに気づいたのはあべさんぐらいですよ。その後外国の方からからひまわりだの乳首にちなんだ絵文字が。
あべ:
今でも脱ぐの?
GIMICO:デビューの頃はよく脱いでたよ。SNSではモデルさん自体がそういう傾向だったこともあって。最近は羞恥心が芽生えて脱いでないですけど。
あべ:ブラジリアンワックスのみでもやってるんですよね。
GIMICO:会話がおっぴろげになっちゃうんです。独白みたいなのを受け止めて。で、私は酒を飲む。
あべ:GIMICOさんは義足をおしゃれにしたいんだよね。

GIMICO:最新の義足ありますよとか宣伝はされてるけど、アップデートされてるだけというか・・・ 義足に関して言いたいのは、消耗品気軽に買えるようになりたい。この(ソケットの下の)靴下みたいなのは10万もする。国の援助によるから年に1回しか買えない。もう靴下とかパンツみたいなもんだから。
あべ:
えー!? 10万もするの?
GIMICO:外装がフィーチャーされるのは陸上用の義足みたいなの。
あべ:難しいの?

GIMICO:簡単だと思うけど。

ここでモニターにGIMICOさんの色々な義足の写真が映し出される。

あべ:見ないとわかんないですよね。話してどうだった?
GIMICO:楽しかった。
あべ:
ぜひまたやりましょう。

終始ローテンションでGIMICOさんは退場。

その後、飲食店での愚痴などをひとくさり漫談した後、ヒャダインさんがゲスト。
ヒャダインさん(昭和55年生まれ)はあべさん(昭和50年早生まれ)からすると後輩になり、ヒャダインさんの方が敬語で話している。何と大阪星光学院から京大を出ているらしいが、関西が嫌いなのだそうで全く関西弁が出ない。
GIMICOさんに関しても話題が出た。

あべ:GIMICOの音楽プロデュースなんかどう?
ヒャダイン:あのふてぶてしい女ですか?いいですね。全然歌わないとか。「キー合わなかった」とか。

そうか・・・ 「GIMICOさん=ふてぶてしい」になってしまってるのか。
こちとら、それこそ「切断女の夜」(2011年7月)の頃からのオールドファンであるが、Twitterなんか見てると、随所に古風で女性らしい感じが出ている。国語力も高く、GIMICOさんの素はむしろこちらではないだろうか・・・ といったらGIMICOさんに怒られる?

そんなこんなで、あべこうじさんの2時間のステージは終了した。
ロビーでは握手会のような状態になっていた。

斯くのようなよしもと初体験でしたとさ。

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