そもそも、なんでフェリーに乗って徳島や高知を旅行しようと思ったか。
昨日のダークツーリズムもさることながら、にしこくん 仕事で徳島と高知が空白だったという事情もある。
昨日で徳島は制覇したので、今日は室戸岬を回って高知を制覇することとしたい。
昨日はブログ書きでやたら時間を食ってしまい、結局寝たのは1時ごろになってしまった。
で、見た夢というのがまたひどくて、初老の芸術家っぽい感じの写真家が女性のパンツばっかり撮っている。
さすがに誰かが諌めたら、「パンツは健康美!パンツは躍動感!パンツはエロスがどうたらでパトスがどうたらで・・・」と高説を開陳し始めた。
こりゃかなわんと思ったら目が覚めた。
そんな徳島県最南端・宍喰町の民宿の一室。
さて、昨日寝たのが遅かったせいで起きたのも7時ごろになってしまった。
甲浦行きのディーゼルカーが9時22分発なので、その間に道の駅甲浦温泉で朝風呂にでも入って・・・と思ったが間に合うだろうか。
とりあえずカラスの行水でも良いので温泉には行こうと考えた。
民宿を出て町に出ると、昭和がそのまま残ったような街並みである。
それも番号が手動交換時代ときている。
交換所は宍喰にはなく海部局だったらしい。
(決死モデル:トルソーさんのアハメス)
それにしても朝日が激光で白飛びが激しい。
そして坂を登って宍喰温泉に到着。
道の駅の前はオーシャンビューで景色が良い。
(決死モデル:チームRスマレ)
肝心の温泉であるが、道の駅ではなくホテルの方にあるようだった。
利用客は結構多く、国道55号線を走るトラックの運転手が多いようだった。
おそらくは30分と風呂には入っていられないだろう。
そしてさっさと上がって宍喰駅へ向かう。
宍喰の町は狭く、町外れにある駅にも割とすぐ着くことができた。
どうせなら、阿佐海岸鉄道の本社兼車庫に行って、来年導入されるというDMVを見てみようか。
車庫へは駅から少し歩いた距離にある。
犬に吠え立てられながら、山際のトンネルの入り口にある阿佐海岸鉄道の本社兼車庫へ。
車庫の門側から車庫の中も望むことができたが、DMVはない・・・
あるのは高千穂鉄道から来たASA301だけである。
(決死モデル:チームY楼山)
仕方がないのでこれだけでも撮りましょうかね。
DMVが導入されればきっと現在の車両もお払い箱になるだろう。
でもDMVが導入されたところで、どこまで行くんだろう。
鉄道側は阿波海南まで来ることが決まっているらしいが、道路側は室戸岬とか?
宍喰駅に戻った頃にはすっかり時間的にギリギリになっていた。
とりあえずイセエビ駅長を撮ったくらいにして大急ぎで階段を登る。
(決死モデル:チームRナオミ)
果たせるかな階段を登り切ったところでエグゾースト音が聞こえて来て甲浦行きが到着。
車内は自分1人・・・ ということはなかったが、明かに「同業者」だった。
さっきまで見ていた車庫を通り抜けてトンネルに入り、甲浦まではほんの数分の旅となる。
意外に四国みぎした55切符で来ている人はいなくて、いちいち現金払いしている。
かなり高いのではないだろうか。
甲浦駅に到着。
ここでDMVは道路と繋がることになるので、工事が進められている。
とは言ってもさして進捗していないような気が・・・
(決死モデル:チームTヤギー)
そもそも、甲浦駅の駅舎は、線路の延長上にあり、ここにDMVの取り付け部分を造るというので、駅舎はもっと離れにプレハブを建てて代用する事になったようである。
室戸営業所行きのバスを待っている人々に生活利用している人はいなさそうな感じである。
お遍路さんや外国人旅行客もいる。
程なくして、高知東部交通のバスが来る。
高知東部交通のバスは一般型の低床車両である。
長距離運行だけにもうちょっと座席数の多い観光型車を導入したりはできなかったのだろうか。
兎も角もバスは風光明媚な海岸線をひた走る。
ただし海岸とは言っても砂浜はほとんどなく、岩浜が連続する感じとなる。
バスの系統としては、室戸岬の東側(徳島側)にある「室戸岬ジオパークセンター」からトンネルを抜け、室戸岬を通らずに室戸市内に入る。
室戸岬に行きたい客は、このジオパークセンターで室戸岬経由に乗り換えることになる。
(決死モデル:チームWB小津麗)
それで、このジオパークセンターで室戸岬経由に乗り換えることに。
そして室戸岬経由のバスに乗り換え、室戸岬に到着。
室戸岬灯台はこの国道55号線の上にある。
だいたい能登半島の禄剛崎にしても、関東平野の犬吠埼にしても、幹線道路の外側に灯台があるのが普通のような気がするが、室戸岬だけは幹線道路の方が外側にあるのである。
ところでバス停の近くには中岡慎太郎の銅像がある。
桂浜には坂本龍馬の銅像があり、室戸岬には中岡慎太郎の銅像と、幕末の志士の銅像が立っている。
室戸岬には、そのことを表す石碑が建っている。
(決死モデル:チームWBノノナナ)
これは「大阪旅行クラブ」が昭和6年8月に建立したものであるという。
昭和6年8月というと、あの日和佐の事件から3ヶ月程度しか経っていない時期。
大阪〜室戸岬間は船で行き来したであろうから、途中には日和佐の漁村も見えたかも知れない。
それはともかく、岩礁の続く突端に出てみよう。
ジオパークに指定されているだけに、奇岩景勝が一面に広がる。
さて、堪能するだけしたら、後はバスとごめん・なはり線で高知を目指しましょう。
もはやここからはフォロースルーの趣すらある。
そして奈半利に到着。
そもそも13時53分にバスが到着で14時01分に高知行きが出発であるはずのところ、バスが遅れてしまいもっとタイトなスケジュールになってしまった。
(決死モデル:トルソーさんの霧島)
さっさと撮るものを撮ってしまい列車内に駆け込む。
JRの1200系1両だけの車内はかなり人が入っている。観光客が多いだろうか。
これなら阿佐海岸鉄道と違ってごめん・なはり線の経営は安泰というものではないだろうか。
途中の田野や安田からもどんどん人が乗ってきて、立ち客まで出る始末だった。
そして安芸に到着。
安芸は車庫もあり、この路線の拠点とも言うべき駅となる。
ここで5分停車するので、悠々と決死することに。
(決死モデル:チームWBナギサヤ)
安芸は沿線随一の都邑なので、安芸までの客、安芸からの客と、客の流れが大きく変わる。
車内は相変わらず立ち客が出る状態だった。
高齢者も多く、席を譲ろうと思っても「要らない」という。
ドア横の優先席であったが、結局薊野で降りるまで座っていた。
そして高知駅の1つ手前の薊野で降りる。
なぜ薊野かと言うと、沢田マンションが見たかったからである。
沢田マンションは、オーナー夫婦が独自で建築した違法建築であり、ファンが後をたたない。
その姿は「日本の九龍城」とも言われる。
(決死モデル:チームWBミサメグ)
ところで、この沢マンに来る途中に広告があったのだが、なんとよさこいチームに入りませんかという広告まであった。
写真はDQN風の男女。
そう言えば数年前、高知でタクシーに乗った時は「最近のよさこいは昔のとは違う。正調のよさこいはもう少し静かに踊っていた」という。
最近の派手な踊りには色々と論議があるようである。
さて、あとはもうやることもないのでドリーム高知の出発時間までイオン高知のコインランドリーで洗たくしたり何だりして時間潰してますかね、、、
さて、バスの時間は19時40分らしい。
そしてイオン高知を出るパスは17時57分らしい。そしてこれは高知駅を通らず愛宕という所を通って桟橋通へ行くらしい。
さて風呂に入るかどうか。
一応、入明駅の少し南に銭湯があるらしい。
ここに入ったとして入明発の高知方面は18時47分。
愛宕1丁目のバス停からは少し歩くが、ここに入るとなると「賭け」である。
18時12分頃、愛宕1丁目バス停に到着。
そこから西へ早足で歩いて銭湯を目指す。
到着したのは18時23分頃。
ここから服を脱ぎ、18時35分ぐらいには全て終えていたい。
風呂に入っている時間は実質10分もないだろう。
そして35分前に上がって服を着ていると、古めかしい琺瑯看板が・・・?
これは撮らずにはいられない。
番台さんに「撮らせてもらっていいですか?」とお願いしてみると、「べつに撮りゃいいじゃん」という感じでOKしてもらった。
(決死モデル:チームT美川)
そして入明駅まで早足で歩くと、割と余裕で着くことができた。
入明からは土佐山田行きの1200系ディーゼルカーで高知駅に到着。
そうかと思うと向こうからは窪川行きの1200系が到着した。
高知近辺は列車本数を増加し、フリークエントサービスにこれ努めているようである。
高知はさすがにやなせたかしの出身地だけに、コンコースではアンパンマンを前面に押し出している。
(決死モデル:トルソーさんのファラキャ)
日本で、アンパンマンと一切かかわらずに子供時代を過ごすことができるだろうかというほどの定番・・・いやインフラとなってしまったアンパンマン。
もはや戦闘機買えるほどの収入があったのではないだろうか。
さて・・・ あとはもう帰るだけ。
高知駅のバスターミナルは、裏口にあたる北口にあった。
バスターミナルの建屋には結構な人数の人が待っている。
さすがは高速バスの先進地・四国である。
(決死モデル:チームPメイ)
8番乗り場にはもうバスが来ている。
後は一路東京を目指すだけ・・・