魚河岸の秋刀魚になりたい 〜体臭ノイローゼ〜

今日ニンニク増し増しでラーメン食べたと思ったら、こんな話題がトレンドに乗ってた。
なんでも、どこだかのオタクイベントでめちゃくちゃ体臭の臭い人がいたのだとか。

正直思うのは、よくこうした話題でみんな盛り上がれるなぁと言うこと。

要するにみんな、自分は体臭を発しておらず、自分のことではないと思っているわけね?

かく言う自分もまた、この「2階3列4番」の方のように、ラーメン好きニンニク好きなので、食生活には全く自信はない。
そして体臭にも自信は無い。

一時期、体臭ノイローゼになり、体臭治療で有名な新大久保の五味クリニックに行ったこともある。
あそこで聞いたのは、何が何だかわからない理論と、あと制汗剤を売りつけられただけだった。

それで、風呂に入る度に「魚河岸の秋刀魚になりたい」と思いながら入っているのだ。

魚河岸の秋刀魚とは?
それは、古典落語の「目黒の秋刀魚」から来るものだ。

・江戸城の殿様が目黒に鷹狩りに行った。
・鷹狩りで良い汗をかいて、そこで食べた秋刀魚は非常に美味しかった。
・殿様は、その秋刀魚の味が忘れられなかった。
・「あの秋刀魚をまた食べたい」と家来に申しつける。
・家来は「殿に食べていただく秋刀魚は、魚河岸の高級品が良いに決まっている」と気を回す。
・それに加え、家来は「殿様が油に当たったら大変だ」と気を回し、蒸して油をすっかり抜いてしまう
・脂の抜けた秋刀魚は、どんな高級品だろうとおいしいわけは無い。
・殿様「秋刀魚は目黒に限る」。

それで、常にぬるい温度の風呂に長時間入ることで自らを蒸し焼きにするような感覚で、少しでも体の中の油を抜きたいと思っているのだ。

だから「魚河岸の秋刀魚になりたい」。

そんなことをしている割には今晩も、ニンニクの1玉入ったキムチ鍋を作り、その後獣肉臭ハンパないサラミで焼酎を呷る。

 

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