右のポッケにゃ夢がある

昨日の「チャガルチの後悔」の反省に立ち、このような同伴者がいる時の決死旅行では運用方法を変えることにした。

決死に出すメンバーはズボンの左のポケットに忍ばせておき、出番が終わったら首を外して入れておく。
次以降に出る決死メンは、右のポケットに入れておく。
このことで、周囲に気付かれず決死メンの交代や撮影ができるはず・・・

今日はスポンサー様を釜山の古刹である海東竜宮寺ヘドンヨンゴンサにお連れすることにする。
本当は釜山駅から直通バスが走っているのだが、付き合わされるこちらだって趣味を盛り込みたいところ。
ということで、釜山第2のターミナルである釜田プジョン駅から東海南部線の新海雲台シンヘウンデ駅まで、ムグンファ号で行くことにしたい。
ということで、ホテルからタクシーでKORAILの釜田プジョン駅へ。

・・・が、何と言っても手元が不如意なのである。
昨日、空港で手持ちの2万5千円を韓国ウォンに両替したまでは良いが、VISAカードが使用できるとされているATMで悉く使用できないのである。
それで、クレジットカードを使えるところは必ず使い現金は使わないようにしていた。
近くに韓国農協中央会釜山本部はあるのだが、「Foreign ATM」としてVISAカードが使える旨貼りだしている所でも、結局は「INVARID NUMBER」とか言って使えなかった。
かといって他に両替ができそうな所も無い。

結局、駅へ行きカードで新海雲台シンヘウンデまでの切符を買い、9:46発の浦項ポハン行きのムグンファに乗ることにする。
この列車は1日に1往復しかない、順川スンチョンから慶全線を突っ切ってくる系統であり、2分遅れてやってきた。

アメロコに牽かれた4両編成の客車列車の1号車に座ることに。
決死モデル:チームP桃園

決死してるとき、右前の女性にガン見されてるんだけど、まあ旅の恥はかき捨てというやつですね。

十数分の汽車旅ではあるが、途中の停車駅がないわけではなく、センタムという駅で停車する。
ハングルで書けば센텀となるようだが、漢字は当たっていない。それもそのはずで、ここは「Centum city」というショッピングモールの前にあるからである。
1976年に現在の金海空港が開港するまではまではここに水営スヨン空港があったようだが、その後空軍の飛行場になった後、現在はこうしてショッピングモールになっているようである。
このセンタム駅も、2011年まで水営スヨン駅として旅客扱いをしていたが貨物駅となり、これが2015年の東海線の付け替え工事と共に東莱トンネ駅の旅客扱い中止と共にまた旅客扱いを再開、2016年にセンタム駅に改称した、という歴史があるようである。
決死モデル:チームTヤギー

果たして、浦項ポハン行きのムグンファは新海雲台シンヘウンデ)にに到着。

観光客らしき客もそれなりの数降りており、後はタクシーを拾って海東竜宮寺ヘドンヨンゴンサを目指す・・・と思ったら、全然タクシーが来ない。
鉄道後進国あるあるで、ローカル駅が全く相手にされていないというやつか・・・?

仕方が無いので、高速道路を隔てた市街地に向かって歩き、流しのタクシーを拾うことにした。
空車は「빈차ピンチャ」と電光表示してある。

これで一路海東竜宮寺ヘドンヨンゴンサを目指すことに。
結局、9300ウォンでそれほど高くはなかった。

さて、海東竜宮寺ヘドンヨンゴンサであるが、韓国の仏教寺院は山の奥にあるものが多く、海べりにあるものは稀なのだという。
決死モデル:チームR持田

釜山の住宅地のようにアップダウンの激しい道を歩いて本堂へ行く。
途中には「学業が成就する仏様」や「男の子が授かる仏様」なんてのがある。

本堂から見る海の景色は絶景である。
この海の向こうに対馬や九州があるわけだ。

とりあえず、見るものを見たらあとは戻ることにしたい。
新海雲台シンヘウンデ)にの駅周辺に行っても何もないのは明らかなので、観光地であるここで昼食を済ませることにしたい。
ということで冷麺。

13時40分のソウル行きITXセマウルになるかと思ったら、意外に早く到着して13時21分の釜田プジョン行きムグンファ乗れそうだということが分かった。

ちなみに2015年の東海線付け替えと新海雲台シンヘウンデ)に駅の開業と共に、ソウル同様の「電鉄化」を果たし、30分に1本ではあるが都市鉄道ばりの電車が来る駅となっている。
ちなみに、改札も分かれており、電鉄線は自動改札になっている。
決死モデル:チームY楼山

・・・と、向こう(浦項ポハン方面)のホームから、聞き覚えのある音楽が流れてくるではないか。
これは・・・!

何と!
ソウルの地下鉄でさんざっぱら聞かされて耳から離れないあのラッパがここでも聞けるらしい。

程なくしてこちらもアメロコに牽かれた「ムグンファ」がやってくる。

内田百閒先生の表現を借りれば「東大邱トンテグ仕立ての」ムグンファ1779列車としては既にラストスパートという所である。
18分の汽車旅はほどなくして終わりを告げ釜田プジョンに到着することに。

スポンサー様がエスカレーターに乗っている隙を見てアメロコを撮影することに。

この先は地下鉄1号線に乗って梵魚寺ポモサを目指す。
釜山の仏教寺院としては、むしろこちらの方が有名であり、観光地となっている。

1号線の終点の老圃ノポの1つ手前の梵魚寺ポモサ駅で降り、タクシーで目指すことになる。

そして韓国有数の古刹・梵魚寺ポモサへ。
この一柱門は、韓国の国宝に指定されているのだという。
決死モデル:チームY宇崎

この梵魚寺ポモサが創建されたのは、はるか7世紀の新羅時代に遡るという。
そして15世紀の李氏朝鮮の仏教弾圧の時代を経て17世紀に再建され、日帝強占期には「朝鮮三十本山」にも指定されたという歴史がある。

釜山という天然の良港はまた、坂の多い町ということにもなる。
梵魚寺ポモサの境内もまた坂そのものであり、登り切った所にある本堂から見た眺めは格別であった。

そしてここでやることもなくなったので、後はホテルに戻ることにする。

さっきタクシーを降ろされた場所は別にタクシー乗り場というわけではなく単なる駐車場であり、ではどこでタクシーを拾えばいいのかということになり、まあ登山客が流れる方向に歩いていけば何かしら捕まるだろうということになった。

果たして、アスファルトで舗装された道に出ると、バス停があり数人の客が待っている。
そこには、登山の土ぼこりを落とすブロアーもあった。結構そういうの気にしそうなのが韓国人である。

果たしてバスは梵魚寺ポモサ駅の先の釜山総合バスターミナルに到着する。
何のことはないそこは地下鉄1号線の老圃ノポ駅であった。
始発から座れるのであればむしろそちらの方が都合がいい。

そして西面ソミョンに到着し、ロッテデパートでお土産を買うなど。

ところで、ロッテデパートから路地を入ると屋台村になっているらしい。

 

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