千の風になりに行く

10月は西条祭りのシーズン。

愛媛県西条市と言うと眞鍋かをりの出身地・・・ というだけではなく、「新幹線の生みの親」十河信二国鉄総裁や、「千の風になって」の秋川雅史も西条市出身らしい。
ではなぜ、「西条祭り」なのか。

この西条市出身の秋川雅史に関するWikipediaの記事で、以下のような記述があった。

この「この祭りで歌に悪いこと(酒や大声など)をすべてやり尽くすことで、それ以外の日は歌に専念することができる」という理念は、まさにこのブログの「フェチ的欲望をこのブログで書き尽くすことにより、日常生活をまともに過ごす事ができる」という理念に一致しているのである。
世界的なテノール歌手である秋川雅史がこれほどまでに思い入れている祭りがどのようなものであるか、見てみたいと思ったのである。

まずはバスタ新宿からドリーム松山。
決死モデル:チームPさくら

しかしバスタ新宿という所、各地のバスを見る事ができて壮観である。
西鉄バスの「はかた号」と、信南交通の飯田行きの間を、福島交通の郡山行きが通っていく、そんな世界である。

さて、わたくしはと言えば「ドリーム松山」の1階の特等席で、悠々と四国を目指すことになる。

夕食はルミネ内のベトナム料理店で𠀧𠀧𠀧バーバーバー(ビール)や𥻻㵋ネプモイ(ベトナムウォッカ)を飲んだのであとは寝るだけである。
23時過ぎに足柄SAに到着したが、起きる気にもなれずそのまま寝入った。

翌朝起きた時には5時過ぎで、徳島県入りしていた。

あとは何となく起きていて、7時過ぎに三島川之江インターに到着。
決死モデル:トルソーさんアハメス

で、この三島川之江インターというのが辺鄙な所にあり、四国中央市内への公共交通機関が、川之江方面も伊予三島方面も全然ないのだが・・・
良いんだろうかこれで。

仕方がないので、タクシーを頼んで伊予三島の駅に行ってもらうことにする。
これでも高速バスが四国で儲かっているというならどうして?
家族が送り迎えに来るから?

兎も角も伊予三島からJR四国。
決死モデル:トルソーさん霧島

7:57の伊予西条行きの鈍行に間に合うかどうか不安だったので、8:21の特急も覚悟していたが、意外にも間に合った。

予讃線は松山までは電化されている。
ちなみに自分は電車と気動車と客車を厳格に区別したい厄介な鉄ヲタである。

さてその7000系電車は、新居浜で7分停車、中萩で3分停車で、その間に決死を重ねる。

果たして伊予西条に到着。

ここは第4代国鉄総裁の十河信二氏の故郷でもあり、駅には記念館と四国鉄道文化館が付属している。
決死モデル:チームWBナギサヤ

なぜナギサヤかというと、中の中の人が愛媛県出身(今治)だからである。
ちなみにTRSメンでは唯一の四国出身でもある。

さて、この雨の中でもお目当ての西条祭りはやるのだろうか。
地図を見てみると、市役所の近くで山車が集結しているらしい。

じゃちょっと市役所方面に行ってみますかね・・・

行ってみると、かなりの盛況である。
雨なので山車は全てビニールが掛かっている。

独特のリズムで太鼓を打ち鳴らし、各町内の法被を着ている。

この市役所の近くで各町の山車が集まり、お披露目的な事をしてから、西条市内を練り歩いて最終的には加茂川の河原で「川入り」という行事をするらしいが、別にその工程の一つ一つをトレースする程の思い入れは無いので、とりあえずここで見たらあとは夕方に「川入り」を見るだけである。

その間は・・・
どこかファーストフードなりファミレスなりに寄ってブログとかインスタグラムの編集でもしてましょうかね。
あと、大切な事として「四国鉄道文化館」も見ておきたい。
明日みる予定ではいたが、今日済ませておくなら済ませておきたい。

ということで、国道沿いのロードサイド地帯にあるスシローから、市内循環バスで西条駅に戻り四国鉄道文化館へ。
ちなみにここは「十河信二記念館」も併設している。
決死モデル:チームY宇崎

この四国鉄道文化館、西条駅側の「北館」と、西条駅の裏側の「南館」とあるようだが、まずは北館から。
北館にはDF50と新幹線0系が保存してある。
四国で活躍したDF50はともかくとして、新幹線0系はなぜここで展示しているのか?
それは、この西条を故郷とする国鉄総裁・十河信二の故郷であり、十河が「新幹線の生みの親」だからである。
先日、品川プリンスホテルで国鉄OBの話を聞く機会を得たが、質疑の中でも東海道新幹線に関する話が出てきた。
曰く、「東海道新幹線には、確かに莫大な建設費が掛かった。しかしこれを建設した十河さんの見識は素晴らしい」とのことだった。

そして雨の中を歩道橋を渡り、南館へ行くとまずはフリーゲージトレイン。

そういえばJR四国のフリーゲージトレインはどうなっていたか・・・
そのあたりをWikipediaで調べると、JR東海は「あくまで16両貫通編成を乗り入れること」が条件で、九州新幹線すら乗り入れさせていない、JR西日本にしても「山陽新幹線にフリーゲージトレインを乗り入れるのは否定的」ということである。
そうなると、四国にフリーゲージトレインが入る目は薄いのではないか・・・?

また、南館に入るとHOゲージの鉄道模型が最初にあり、奥に入ると、C57とキハ65が展示してある。
C57は135号機だそうであるが、あれ?135号機?ということは室蘭本線で最後の旅客列車を牽引した機関車?四国に何か関係ある?
・・・とは思ったものの、現在では十河総裁の雅号である「春雷」から「春雷号」と名付けられてこの四国の地で保存されているのだという。
また、キハ65は当然四国の山間部で急行「いよ」「土佐」などで活躍した形式である。
どうせなら東北の山間部でも導入して「べにばな」「陸中」「よねしろ」あたりでも活躍できなかったのだろうか・・・?

さて、良い時間になったので、西条祭りのクライマックスである川入りに行きましょうかね・・・

ということで、バスに乗って加茂川の会場へ赴くことにしたい。
決死モデル:チームY城ヶ崎

このバスは会場である加茂川の河原に行くバスなので、かなり混むかな・・・ と思ったら、客が自分1人しかいない。
これはどういうことだろう?
あくまで西条祭りというのは、地元の人だけで盛り上がる祭り・・・?
西条市では、観光資源にしたいみたいだけど実は全くの外から来てるのは自分1人とか・・・?
というか、自分が地元民だけしか使わない交通機関を使って悦に入ってるだけなのだろう。
インド旅行の帰りしな、ムンバイ空港に行く時もそうだった。

さて、自分1人のバスは会場に到着。

既に複数の山車が準備をしており、観客も集まっている。
明らかにヨソ者は自分だけではないだろうか・・・?
いたとしても西条出身者とか・・・。

それはともかく、この「川入り」の意義は何か。
それは、御神体が川を渡るのをわざと邪魔して御神体が庶民と触れ合う時間を長くするという趣旨なのだという。
そうすると、結婚式で新郎新婦の友人がキャンドルを灯す時にわざとキャンドルを濡らして新郎新婦と触れ合う時間を増やすようなものか。

さて、そうした神事も恙なく終わり、後は壬生川のホテルへ行くだけ。

戻りのバスも客は自分1人だけ。

伊予西条駅発の壬生川方面の鈍行は17:54であったが、バスは間に合うかどうか微妙。
仕方がないので18:21の特急で行くしかないかな・・・ と思ったら、奇跡的に鈍行の方に間に合った。

これで壬生川に行くことにする。
果たして壬生川に到着したが、「ターミナルホテル」と言いつつやたら駅から遠く、1kmは優にある。
それでもどうにか到着し。あとはコインランドリーで洗濯して寝るだけ。

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