八潮秘宝館にまた行ってきた

前回所用があり、中途半端で終わった八潮秘宝館にまた行くことにする。

今回は気合を入れて傷痍軍人コスとし、人選としてはにしこくん仕事に入ることができない左向き勢のチームWB嵐山を起用することとしたい。

まずは、館主兵頭氏が愛媛県南予地方の野村町出身であることにちなみ、昨日大阪の愛媛県アンテナショップにて買ってきたちりめんじゃこ等をお土産として手渡す。

当方も当方で、なぜそこまで南予の産物にこだわったか?
それは、氏の出身地・野村町にはかつての国鉄バス野村町駅があったからである。
(参考:1985・夏 国鉄バスネットワークの記録 四国地方自動車部バス駅のページ JR四国バス

現在でも野村町駅の建物自体は宇和島自動車に引き継がれて、営業所兼待合室として使われている。
(写真はGoogleマップより)

とにかく国鉄バスの駅には独特の味がある。
これまで、愛媛県内だけでも松山高知急行線(現在は「久万高原線」だが、あえてこの路線名で呼ぶ)の久万高原駅、落出駅には行っている。

「よくもまあ野村町駅なんて知ってますね。たしかに味のある駅だと思いますよ」
「調べてて思ったんですけど、野村町に『兵頭写真館』って実在するんですね」
「ありますけど別にあれは実家というわけじゃないですよ。地元に『兵頭』『井関』『三瀬』が多いだけ。農機具で有名な井関農機はうちが発祥だっていいますよ」
「愛媛というと『越智』『真鍋』というイメージですけど」
「松山とかはどうだかわかりませんが、地元ではないな・・・」
「松山って言えば、伊予鉄バスと宇和島バスがやたら仲悪そうなんですよね。JRの高速バスで大街道のバス停に到着したと思ったら、JRと伊予鉄バスは『大街道』、宇和島バスは『三越前』、ウィラーは『松山一番町』だったりするんです。八幡浜でもそんな感じでしたね・・・」
「まあ仲は悪そうですね。伊予鉄はとにかく政治力が強い」

 一体全体何の話をしに来てるんだという感じではあるが、兎も角も2階に招じ入れられる。

・・・と、「傷痍軍人会十五年史」という本が目に留まる。

「読ましてもらっていいですか?」
「いいですけど、そんなに面白くはないですよ。古本屋でたまに出るようなやつです」

兵頭氏のおっしゃる通り、(八潮秘宝館的な意味では)面白くはなかった。
八潮秘宝館に来るような人間が傷痍軍人に求めるイメージは、やはり左の写真の嵐山のような白衣で、それにアコーディオンをひいてたりするようなイメージであるが、この十五年史は、「恩給について」「福祉制度について」「パラリンピックへの寄与について」・・・などといった、事務的な内容である。

「それより貴重な資料があるんです。生活に困ったらこれを売ればかなりの金になるんじゃないかと思ってる秘蔵の資料なんですけどね・・・」
「何です?」

何と、戦時中に被弾して傷痍軍人となられた方のカルテである。
一冊が1人分で、それまでの治療の記録や写真が載っていて何とも痛々しい。平和とは実にありがたいものである。平和だからこそこのような秘宝館を呑気に楽しめるのである。憲法9条を守r(以下略

ところで、2階には先客が2人おられ、2人とも女性である。
こちらは連れてきた嵐山と一緒に秘宝館内の撮影にいそしんでいる。
もはや隠しようもない。

「何ですかこれ?」
「いやまあ・・・ その・・・ 傷痍軍人をイメージしたというか・・・」

完全にコミュ障丸出しで挙動不審である。(まあいつもの姿か)

「こんな、フィギュアを欠損なんかさせてたら炎上しちゃうかもしれないので程々に」
マカマカさんは完全に小心者でヘタレである。

「え?そんなこともないと思いますけど?」
「炎上なんてしませんよ」
本当に!? マジすか!?

ただまあ、八潮秘宝館に来るような客層になら、というバイアスはあるかもしれないが。

「でもまあ、本来の戦隊ファンには怒られるかもしれませんね」
「ですよねえ・・・」
「で、この子は何の戦隊?」
太陽戦隊サンバルカンの嵐山美佐ですね」
「サンバルカン!懐かしい。わたしリアルで見てた」
「自分だとダイナマンとかゴーグルファイブその辺りですかね・・・」
「ダイナマンも懐かしい」

ちなみに、我がトルソーアイドルグループTRS48にはダイナマン出身はいない。
ゴーグルファイブ出身は、チームPに桃園ミキがいる。
(昨日堀江六人斬りの惨劇の跡で出てもらったのが桃園

ところで、我がTRS48のメンを、他の方がカメラで撮るというのはこれが歴史上初ではないか。
そして、他の方のブログに乗るのもこれが初めてではないか。
何とも歴史的な日である。


傷痍軍人モノはまだまだあって、戦中に発行されたであろう小冊子。
これも、先述の「傷痍軍人協会十五年史」と同じで、恩給制度や福祉制度に関する事務的な解説といった資料であった。
まあ確かに戦争中はそうそう傷痍軍人に後年のようなイメージはなかったのではないだろうか。

さてさて、別室へ行くとフィギュアも多い。
綾波フィギュアだけでかなりの数ある。
そういえば繃帯だらけの傷痍綾波ってあったよね・・・

あったあった。
奥で制服姿で片腕吊ってる。
さすがに切断したり義手になったりとかはなかったね。

ちなみに、今回嵐山が着ている着物も、もとはと言えば綾波レイである。(Amazon | 新世紀エヴァンゲリオン PORTRAITS10 食玩 綾波レイ(浴衣)単品 通販

ついでに言うと、嵐山の義手はスターウォーズのバトルドロイドであり、これは使い勝手(改造し勝手)がいいので結構よく使っている。

さて、ここで嵐山は「6枚ルール」(1か所での決死撮影は3枚以上6枚以下)が来てしまったので、今度はチームRの持田(仮面ライダー響鬼出身)にバトンタッチである。

衣装はにしこくんで。
にしこくん衣装は着るものの、インスタグラムへの投稿を前提としない、TRS48部内用語で言う「カラにしこ」というやつである。

こうして、チーム分けをしたり、部内用語を作ったりして1人で盛り上がっている訳だが、兵頭氏にしても、「スミレ部隊」と称し、ラブドール数体で特務機関の暗殺部隊を結成している。

やはり、フィギュアでもリカちゃん人形でもマネキンでもラブドールでも、「大人のお人形さん遊び」たるもの、1人で盛り上がってナンボの世界のような気がする。


ところが、このスミレ部隊に関していうと、悲しいことに岩手・秋田県境での作戦行動中に敵襲・・・ というか盗難に遭ったのだという。
犯人は岩手・秋田県境まで追跡して取って行ったのだろうか。ラブドールはそこまでして取るようなものなのだろうか。
何とも理解できない行動である。

話を秘宝館に戻すと、この通り傷痍軍人さんも再現されている。

その後、兵頭氏と女性客で篠山紀信氏のラブドール写真展のDVDを見つつ、現在のラブドール界の現状について解説を受ける。

当方が聞いて理解した話としては、ラブドールもまた職人技の世界であるが、現在は中国製の製品に押されて利益率が低く、また後継者不足もあって会社の存続自体が危ぶまれているのだという。

ラブドールの門外漢である自分でも知っている最大手・オリエント工業にしてもそれは例外ではないらしい。

そのような、会社の存亡すら問われている時期に、今般の篠山紀信氏の写真展など、誰に対して売りたいのかなど営業的に迷走しているような感じの話になった。

(とりあえず拙ブログで書けるのはこの程度。あとは兵頭氏御本人のブログを参照されたい)

2回目である今回は大いに堪能して帰途に就いた。
次は10月に、「幼児プレイ」をコンセプトに行うのだという。

ではこちらは、9月末頃にでも南予に旅行へ行き、南予名物じゃこ天でも仕入れた上で行きましょうかね・・・

(写真は北宇和島駅。チームR園田)

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