北海道では低気圧が通過しているようだ。
(回顧録:2022年9月18日しるす)
今日は、昨日行けなかったヴァドーダラーの南側のナローゲージに行くことにする。
ヴァドーダラーも宿を出ると、イスラム教徒らしきオートリキシャの運転手が迎えに来てくれた。
どうやら、自分にロックオンしておけば金になると踏んだらしい。
ともかくも、ヴァドーダラー駅に行ってもらう。
そして、Karjanと言う駅からナローゲージに乗ることにする。
基本的に、ナローゲージなんて外国人は乗ることなんてない。
それで、行き先表示も現地語だけだったりする。この辺だとグジャラート語。
それでも、車掌と仲良くなることができた。
それで、連結風景なんかも見せてくれた。
「寺院を見にきたのかい?」
「寺院?ただこの小さい列車に乗りにきたんだよ」
「終点のMoti Koralでは1時間ぐらい折り返し時間があるから、見てくればいいよ」
その寺院は、Narmada Mata Mandirという寺院のようだった。
よく整備された寺院だった。
ここは、インドのナローゲージの基地のようだった。
来る列車の全てがナローという夢のような駅だ。
しかし、現在インド国鉄では「Unigauge project」というプロジェクトを進行させ、インド国内のすべての鉄道を1676mmの広軌にしようとしていた。
そもそも、なぜインドの国鉄がバラバラの線路幅なのかというと、1800年代にはインドを統治していたダウハルジー総督が「インドのような広いところは広い線路幅にすればたくさんのものが運べるだろう」そして、そのように決めたのである。
それが、時代が降ってくるとインドは財政難に陥る。
それで、財政難の頃の総督が「鉄道はメーターゲージで良い」と言うようになったのである。
それで、西の方や南の方の鉄道はメーターゲージが多くなったようである。
特に、チェンナイ(マドラス)周辺の国電など、メーターゲージで走っていた。
そして、ナローゲージはと言えば、その土地の藩王が綿花輸送等のために鉄道を敷いたのだと言う。
逆にいうと、藩王とは言っても広軌鉄道を敷くだけの財力は無かったということ。
いずれ、このインドのナローゲージも、いずれはなくなっていくであろう。
次は、Dabhoiと言う駅に行く。
Wikipedia英語版によれば、この駅は、かつては東洋最大のナローゲージの駅なのだったと言う。
東洋最大などとはいっても所詮田舎町。
また子供たちの好奇心の対象になってしまった。
本当にインドの子供たちと言うのは人権感覚も遠慮もないのだろう。
そして、乗るだけ乗ったら、一面の綿花畑をヴァドーダラーに戻る。
それで今日の旅はおしまい。