ambitiosだった頃 ~あの子は元気?~

「Boys be…」って漫画ありましたね。
何と言うか、男子中高生にとってのハーレクイン・ロマンスとも言うべきか・・・

今日は小樽で用件があるのだが、少し早起きして寄り道していくことにしよう。

まずは北海道のシンボルとも言うべき赤レンガ道庁。
決死モデル:チームY城ヶ崎

「試される大地」とは言うものの、過疎化や少子高齢化の中で、現在の道政は課題が山積している。

特に交通の問題である。
何しろ隣の家まで何十キロという所もざらではないという、日本でも類を見ない人口密度の低い地域で、今や石炭輸送もなくなったというのに、鉄道を走らせなければいけないのだろうか?
現在災害で運休中の日高本線は、地元自治体の援助なしには復旧できないが、過疎化した地元自治体には税収はそもそも無い。
かといってJR北海道も、現在の列車を走らせるだけで精いっぱいという状態。
道としてもどこまで介入すべきかという所である。

北へ歩を進め北大に行ってみる。

北大キャンパスの南端にクラークの胸像が立っている。
北大と言えば何と言ってもクラーク博士である。

ただ、ものの本によれば、クラークの人生において尊敬を集めていたのは、この札幌農学校の時代だけであり、後は単なる酔っ払いのオッサンだったという話もある。
事実、クラークは今際の際にも札幌の日々を忘れていなかったという。
人はだれしも「居場所」というものがあるのだということを、このクラーク博士はいみじくも教えてくれる。

さて、早起きしたのにはこれ以上の理由があり、受験の頃の思い出を辿ってみたいと思ったからである。

自分が受験生だった頃、北海道内の大学を受験した。
どこの大学を受験して合否はどうでどこの大学に進んだかということは割愛するとして、そんな「受験」という人生の大きな節目にあってもなお、こっちの趣味が忘れられなかったのである。

当時、少ない小遣いでガレージキットを買って五体不満足にするという行為は既に行っていた。
そのガレージキットに関する情報を、インターネットも無かった時代に田舎町でどうやって得ていたかというと、「Hobby Japan」誌である。

フィギュアと言ってもアニメ系よりもリアル系の方が好きで、そういうのは当時は「レッズ」というメーカーで出していた。「キューティーエンジェルシリーズ」というシリーズで岸田麻里ちゃんというアイドル?の1/6フィギュアが出るのだという。

今考えれば、限りなく児ポ法に近い、芸能界の最果ての最果てとも言うべき所で頑張っていたのではないだろうか。
おそらくは当方と同年代であろう彼女は、今はどこの空の下にいるだろう。普通に結婚して家庭を持っているだろうか。

ともかくも、そのガレージキットを置いている模型店は、札幌だと発寒中央駅の近くにあるということだった。

それで、発寒中央のあの模型店を訪れてあの頃の息吹を思い出してみたかったのだった。
決死モデル:チームPペギー

都市部や地方を問わず、公立の名門高校というのは「単なるガリ弁」を馬鹿にする傾向があるようである。勉強以外にも「何か」ができる人が、その学校では偉いのだ。スクールカースト的に。
そのことは都立日比谷高校出身である庄司薫著「赤ずきんちゃん気をつけて」においても苦々しく指摘されている。受験生が真面目に勉強して何が悪いのか?
自分もよほどガリ弁というレッテルを張られていたのではないだろうか。
いやいや、俺だってただ単にガリ勉してるだけじゃなくてこうして最狂レベルの変態趣味を持ちフィギュアを渉猟するくらいのバイタリティはあるんです・・・ なんて言えませんからね。そんなことになるくらいならいっそ「ガリ勉」という評価で構いませんっていう。

で、その模型店なんだけど、確か発寒中央駅を降りて少し線路沿いに手稲方面に歩いて、斜めに入っていくような気がした。
で、向かいにスーパーマーケットがあったような気がしたんだけど・・・
しかし、その面影はどこにもない。
駅が発寒中央だったことだけは確かである。
そうこうして探しているうちに、小樽へ行く時間が近づいてきた。
もういいや。大昔を振り返る旅は。

ところで、小樽行きの列車が全然来ない。
ツイッター見るとこんなことになってるんだけど・・・

どうしよう。これじゃ小樽に行けない。
とりあえず、札幌~小樽間はJRバスと中央バスが10分おきにバスを走らせてるはずなので、それに乗ればいいとして、発寒中央じゃバスに乗るところも無いだろう。
とりあえず手稲に行かないと・・・

その手稲行き自体が来たのが、20分遅れだった。
理由は銭函の近くで車両が凍結したのだそうで、列車も手稲で打ち切り。
決死モデル:チームPみく

本エントリの冒頭、JR北海道の窮状について触れたが、その窮状をまざまざと見せつけられた状態である。
高橋はるみ知事はJR北海道に「自助努力しろ」とは言う。しかし、今のJR北海道はJRグループの中で給与は最低レベル、いみじくもこの日に出された「JR北海道再生推進会議による提言」でもそれに言及されている。離職率も高く、整備しようにもそれをする人員がいないという状況なのである。
そんなJR北海道の車両が凍結したと言って、それを責める事ができるだろうか?

仕方がないので手稲からバス・・・ と思ったら、1時間に1本しかなくてやがる。
自分が「10分に1本ある」と思ったのは、あれは高速道路を直通する系統であり、手稲には全く止まらない系統である。
で、その手稲から小樽に行く系統も長蛇の行列が並んでいる。
それでもどうにか乗ることはできた。積み残しの人は続行便を出して救済するという。

1時間以上遅れ、這う這うの体で小樽に到着したので、用務先に向かうことと致しましょう・・・

 

 

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