台風崩れの前線も通過し、高気圧の影響下にある感じ。
三島村に近い種子島・屋久島地方はほぼ一日中晴れで推移。
最高気温は26℃の予想。
朝起きたら6時ごろだった。
さっそく東温泉という所に朝風呂にでも行ってこようか。
なんでも、ここから歩いて30分程度であると言う。
それなら行って戻ってきても文字通りの「朝飯前」であろう。
とりあえず決死には2名連れて行こう。
温泉なので1人はウメコ。そして予備はアンヌ。
…と思ったら、早速その予備の1名を起用する機会が突然やってきた。
目の前を孔雀が歩いているのである。
確かに、今日泊まった民宿も「孔雀の里」と言う名前であったが、それにしたってこんな集落で見れると思ってもいなかった。
追いかけて取ろうと思ったら逃げていく。しかし飛ばないのだ。
なんでも、薩摩硫黄島の孔雀は、観光施設が閉鎖してそのまま置き去りにされたものであると言う。
こーゆーのは生態系などの観点から決して褒められたものでは無いはずだ。
ともかくも、Google マップのナビに従って温泉を目指すことにしたい。
しかし、竹が生い茂っていてとてもとても歩けるような道ではない。
一応舗装されてはいるのだが。
マムシでも出て来なければいいが…
そして30分ほど歩いただろうか。
すでに先客がいる。一緒に泊まってる人だ。
そういえば昨日、「温泉で朝日を見たい」と言ってたような…
ともかくも、海岸のほうに出てみると、また1人先客がいた。
この人は多摩ナンバーの車だ。
一緒に泊まっていた人は、一生懸命写真を撮っていた。
なるほど、オーシャンビューの良い温泉である。
確かに、温泉ファン垂涎の地であろう。
温泉は3段に分かれており、1番上の人が入れないくらい熱い湯、2番目がちょうど良い湯、3番目がほとんど水風呂であった。
最初は足湯だけにしとこうかと思ったが、一緒に泊まっていた人も入るようだったので、自分も入ることにする。
なるほどこれは素晴らしい眺めの素晴らしい湯だ。
ありがたいことに、その人が借りてきたレンタカーで民宿に戻ることができた。
後は朝食を食べて、帰る準備をするだけ。
そして、「ラヴィット!」と言う番組を見ているのだが、吉住と言う女芸人が、踊るミエさんの化粧をしていない時にそっくりのような気がするのだが。
そう思っていたら、電話した。
電話番号は0995だと言うので、おそらくは航空会社だろう。
こんなに晴れている日にまさか運休でもあるまい?
そう思って出てみたら、「一応鹿児島を出発をしたが、薩摩硫黄島飛行場が風が強いのでもしかしたら着陸できないかもしれない。その時はその時で手続きさせてもらう」などと言っている。
いや、それは困るんだけど…
もっとも、自分も体重が体重だけに、無理して出航されて鹿児島に着陸するまでの間にどうにかなっていると言うのも困るのだが。
さて、10時前になると、民宿の女将さんの旦那さんがワゴン車を出してくれた。
ここから飛行場に向けて出発である。
飛行場は、台地のようなところにあるので、狭い島であるとは言え、車じゃないとなかなかたどり着けないような距離であった。
飛行機には、もう1人客がいるようで、中学生位だった。
愛知県からこの硫黄島に留学に来ている釣り好きの中学生のようで、YouTubeチャンネルを開設しているようだった。
特徴的なのは、待合室に体重計があることである。
手荷物が10キロ未満でないといけないと言うのだ。
手荷物の重量を測ってみると、10キロギリギリであった。
そしてしばらく、飛行機が着陸するのを待つのであるが、民宿の女将さんと、もう1人の宿泊客の人も来ていた。
女将さんは「このくらいの風だったら着陸するんじゃないか」なんて言っている。
風は断続的に強く吹くこともある。
…と、飛行機の爆音が聞こえてきた。
一応、着陸はしてくれるようだ。
そして、飛行場の真上を飛んでいる。
そして旋回してきた。
…が、遠ざかってる!?
どうしよう。ここまで来て乗れないと言うのか。
そう思ったら、滑走路をセスナ機が横切っている。
どうにか、着陸はしてくれたようだ。
さて、いよいよセスナ機に乗る時だ。
鹿児島からこちらに来た客は、1名だけのようである。
その1名の客が、民宿の女将さんに「本当は宿泊する予定だったんですが申し訳ないですね」なんて言ってる。
なんと、こんな所でもつながっていたのか。
ともかくも、その客は、来た便でそのまま帰るらしい。
つまり、往復60,000円かけてただ硫黄島空港に来ただけ。
自分以上に気合の入ったマニアだと言うことである。
さて、何やら金属探知機のようなものがあるので、これで保安検査をするのかと思ったら、ラフな服装をした空港職員が、「では飛行機にどうぞ」と言う。
いやあの、青ヶ島のヘリコプターですら保安検査ぐらいはしたもんだぞ。
荷物は後ろのトランクに積み込む。
釣り好きの中学生の釣竿が問題視されたが、どうにか客室に収めることができたようだ。
そして体重やら何やらを勘案して、自分は右側の助手席に乗ることになった。
いよいよ出発である。
風が吹いている中、無事に鹿児島空港までたどり着けるかどうか、スリルである。
さて、この間、開聞岳やら桜島やらを見てきたが、これらはギャラリーでご覧いただくこととしたい。
そしていよいよ、桜島を過ぎて、鹿児島空港に入ることになるのだが、一体全体鹿児島空港はどこに入るのか。
山と森林があるだけで、全然滑走路らしきものが見えないのだ。
もしかして「どーんと行こうや」とかそんなの!?
…と思ったら、その山の左側に滑走路が見え出し、スカイマーク航空が離陸を待っている前で、ヨロヨロとゆらめきながら何とか着陸した。
さあ鹿児島空港に到着したら、2階のレストランで鶏飯バイキングを食べるぞ…!
と思ったら、鹿児島空港のターミナルを素通りするではないか。
セスナ機は、鹿児島空港の隅っこの格納庫のところに到着した。
新日本航空のターミナルはここにあるらしい。
「日本で1機だけ残ったアイランダーを撮るならどうぞ」と言ってくれる。
つまり、マニアの利用は馬鹿にできないほどあるらしい。
ともかくも、撮るだけ撮ったらターミナルビルに連れていかれて、コロナの証明書等を提出させられる。
いや、それは良いんだけど、乗り終わったこの時点で例えば提出を拒否したらどうなるんだろう?
それと、搭乗名簿をここで書かされているんだけど、例えば薩摩硫黄島から戻る途中に何かあったらそのまま身元不明ということになってしまうのだろうか?
あるいはカードの支払い記録からこちらの身元を割り出すとか?
こうしたことを事後に行うというのは、あくまで「無事に辿り着ける」という前提でやっていることであるような気がするので、これはちょっとどうなの?と思わなくもない。
その後、事務所の女性が「空港まで行かれる方はお送りしますので」という。
そんなセスナ機の旅。
今日の後半はダークツーリズムを入れたいので、一旦ここで切ることする。
今回の決死出演は5名(累計5名)。