ムグンファが2020年で全廃になるって本当ですか?
本日からの韓国滞在(料理目的の弾丸旅行)、これよりムグンファ1624号/ソウル清凉里行きに乗車することに。2020年までに全廃予定の客車急行、釜山エリアの最終列車として長年親しまれてきました→https://t.co/G4ADtAp4KJ ※一般旅客に配慮して撮影 #韓国旅行2018 pic.twitter.com/SmwFQLGB5r
— 坂部秀治@10/20中国北京???? (@Go5_TSUBASA) March 17, 2018
立ち客までいた釜山発江陵行きのムグンファであるが、目覚めてみるとガラガラになっていた。
隣で座っていた女性も、店村で降りて行った。
朝6時台に東海に到着し、ゾロゾロ降りて行ったので更にガラガラになってしまった。
本当は自分も東海で下車し、「海列車」で観光してみたかった、
しかし、ネットからの予約は韓国国内の携帯番号が必要であり、予約できなかったのである。
まあこの時間に起きるのは辛いし、仕方ないか。。。
ムグンファは、かなり海に近い所を走って行く。
感動的なほど朝焼けが美しい。
(決死モデル:トルソーさんのファラキャ)
東海を出ると正東津という駅があり、海岸にはかなりの観光客が日の出を拝んでいた。
有名な観光スポットらしい。
そして家並みが増えて市街地に入り、いよいよ江陵に到着となる。
そして江陵に到着。
2018平昌冬季オリパラでは、拠点的な役割を果たした都市であり、そのためにソウルから直接KTXの新線が建設されたほどである。
(決死モデル:チームPペギー)
アメロコの牽引する釜山からの夜行列車に引き続き、電気機関車が牽引する清涼里発の夜行ムグンファも到着した。
さて、その江陵であるが、周囲には早朝に営業していそうな飲食店を探すのが難しかったが、いざ降りてみるとその心配がないことが分かった。
駅の中で飲食店が数店やっているのである。
の中で、海苔巻きを食べることにした。
さて、江陵で何をしようか・・・
別に江陵でやりたいことは何もないのである。
そうなると、さっさとKTXにでも乗ってソウルを目指すほかはない。
ということで、8時30分発のKTXの切符を買うことにした。
これまでさんざんムグンファで貧乏旅行してきたので、最後ぐらいリッチに特室に乗ってみようか。
ソウルまでは38,000ウォン。やっぱり韓国は安いな・・・
ということで韓国の誇るKTXでソウルを目指すことにする。
元々、韓国の東側へのソウルからの玄関口は清涼里駅であったが、KTXの場合だとソウル駅まで行ってしまうらしい。
また、江陵まで来るのはTGVっぽいあのKTXではなく、ドイツのICEっぽいKTX山川が来るようだった。
(決死モデル:トルソーさんのアハメス)
KTX山川の特室は2+1の3列で、A席は1人掛けであった。
あとはKTX専用線を揺られてソウルを目指すだけ。
モバイル電源も当然のように取れる。
さすがは韓国と言う他はない。
KTXはいとも簡単に太白山脈を越えていく。
一眠りしたら既に周囲は高層アパートが立ち並び、ソウル首都圏であることを示唆していた。
そして清涼里に到着。
日本の上野駅と同じで、始発駅としての地位は失っても停車はするらしい。
そして清涼里からソウルまでは、京元線電鉄を通って行く。
往十里や西氷庫を通る京元線電鉄は、日本の総武線のようなelevated trainのような独特のうらぶれた趣がある。
そしてソウル駅に到着。
隣のホームにはTGVっぽいKTXが到着する。
(決死モデル:チームY宇崎)
ソウル駅の赤煉瓦の駅舎は現在でも残っているが、現在では芸術展示スペースとなっているようだった。
少し前まで鉄道博物館の分館のようなのがあったのだが、あれはなくなってしまったのだろうか。
もっとも、この赤煉瓦の駅舎は鉄道駅としての役割を全く失ってしまった訳ではなく、京義線電鉄のターミナルとしての役割もあるようである。
龍山線経由ではない、あの1時間に1本しか来ない京義電鉄線の視線のような駅である。
ところでソウル駅の前ではテントを立てて政治的主張をしている団体が多いようである。
少なくとも視界内に3団体はあった。
さて、18時50分の飛行機まで何をするか・・・?
清渓川の博物館を見て、馬場洞で焼肉でもしようか。
となると、ここから1号線と2号線の支線を乗り継いで行くことになる。
1号線は例のラッパではなくチャイムを聞いて議政府方面へ。
そして新設洞で2号線の支線に乗り換えて龍頭で降りる。
清渓川の橋を渡るとすぐに清渓川博物館となる。
ここには、60年代韓国を再現した展示がある。いわば「韓国の昭和」。
(決死モデル:トルソーさんのナイ)
川沿いに面して建てられた木造家屋は3つのスペースに分かれており、1つ目が学校を再現したもの。
どこかの学校の卒業アルバムが展示されており、修学旅行の写真には「大韓民国交通部」だった頃の鉄道写真も載っている。
2つ目は韓国の昔の駄菓子屋を再現したスペースであり、当時の商品が展示されている。
3つ目は韓国の家庭を再現したスペースであり、川を臨む部屋には当時の食器やラジオが再現されている。
貼っているポスターには「国内 俳優60人集」と書かれてある。
その60人の年齢から、このポスターが作成された年代を推定しようと思ったら、人によって年齢がバラバラなのである。
たとえば、26番の孫美喜子(1941年生まれ)が23歳ということは1964年ということになる。
かたや、32番の尹仁子(1923年生まれ)が38歳ということは、1961年ということになる。
かと思えば、43番の全暎璇(10歳)ならごまかしようもないだろうと思い調べてみると、1953年説(→であれば1963年)があったり1950年説(→であれば1960年)があったり・・・
日本でもあっただろうが、韓国でも年齢詐称は当然のように行われていたようである。
ところで、中年の男女グループがやってきて、シャッターを切ってくれと言う。
それで「ハナ、トゥル、セッ」とシャッターを切ってやった。
きっと幸せな60年代を過ごしてきた韓国人たちなのだろう。
さて、次は馬場洞で焼肉でも食べることにしましょう。
この清渓川から歩いてすぐの所にある。
築肉の血や脂の匂いの中、何やらうらぶれた感じの市場には食肉のトラックが何台も停まっている。
これこそが食肉市場という雰囲気となる。
かつては、カメラを向けると包丁が飛んでくるという雰囲気だったという馬場市場は、現在は観光地化されており、カメラを向けてもさして咎められることはない。
(決死モデル:チームPウメコ)
・・・と思って決死していると、アジュンマに呼び止められる。
「ちょっと、そこで写真撮ってるお兄ちゃん!」
「は、はい・・・」
やっぱりまずかった?
「うちの店で肉を食べて行きなさい」
カメラを向けた罪悪感もあり、ここで食べることにする。
「3階に行けばいいの?」
「違うよ。まずここで肉を買う。そして買った肉を3回に持って行って焼いてもらう。ユッケは200gで13,000ウォン、カルビは200gで15,000ウィンだね。あと焼くのにも5,000ウォンかかるからね」
ちょうど手持ちの現金がそのくらいだったので、ありったけの現金で肉を買うことにした。
日本ではもう食べることのできないユッケをまるで主食のように腹いっぱい食うことができる。
こういう愉悦もなかなか無い。
食べるだけ食べたら14時になってしまった。
ここからどこへ行こうか・・・
ロッテワールドタワーにでも行こうか。
しかし、何というかそんな元気も無いので喫茶店で電源でも取りながら休憩していることにした。
最後、仁川空港から飛行機に乗る前に磁気浮上式鉄道に乗ることにしよう。
そうすると15時ぐらいに行動開始すれば十分かな・・・
5号線の馬場駅から空港鉄道の発車するソウル駅へは、東大門文化公園で4号線に乗り換えればいい。
そしてソウル駅に到着すると、16時10分の仁川空港行き直通列車に間に合いそうである。
・・・が、特急券の自動券売機は、韓国外のクレジットカードは5万ウォン以上でないと無理なのだという。
ちなみに直通列車は9900ウォン。
仕方が無いので窓口で買うしかない。
・・・と、発車まで10分しかないのに、窓口には列ができている。
それも、外国人らしき女性が、後ろの列も気にせずに何かを質問だか確認だかしている。
(決死モデル:チームP桃園)
そういえば盛岡でもこんなことがあった。
やれ女性脳だ男性脳だ言うと、またミソジニーとか言われるかもしれないが、女性のあの列の後も気にせず延々と質問を続ける習性は何なんだろう?
コミュニケーションを取りたいとか? それともお互いが「怪しい人間ではない」ということを確認するための作業?
恐らく、確実に行動生態学的に何らかの意味がある行為だと思うので、誰か解明してほしいような気がする。
それでもどうにか切符を買って乗り込むことができた。
いよいよソウルともお別れである。
今回はアシアナ航空で帰るので、ターミナルとしては第1ターミナルとなる。
十分間に合うかと思っていたが、空港に到着したのが16時43分なので、磁気浮上式鉄道でどのくらいかかるかは分からないが、結構ギリギリになるのではないかと予想された。
現在のところ、仁川空港周辺を走る磁気浮上式鉄道は無料となっており、15分に1本出ている。
片道は12分かかるということなので、2個列車が単純往復しているということなのだろう。
真ん中あたりですれ違うはずである。
17時15分発ので乗ったとすると向こうには17時27分に到着し、折り返し17時30分に乗ると17時42分に到着するはずである。
そうすると約1時間強の時間となる。
まあ飛行機に乗れなくはないだろうが、それなりにタイトなスケジュールにはなる。
ということで夕暮れの空港周辺を磁気浮上式鉄道は走る。
無人運転なので前かぶりもできるが、逆光がひどすぎてなかなか撮影が難しい。
周囲が塩田と海だけになった時にすれ違いが発生する。
往路では逆光すぎて失敗したが、復路ではどうにか成功した。
(決死モデル:チームR持田)
車内では飛行機の出発と到着が電光掲示板で掲示されている。
後は飛行機に乗るだけ・・・
出発ゲートは30番ゲートで、さすがに沖止めということはなかった。
さて、かれこれ十何回目になるか分からんが、今回も思い出深かった韓国を去ることにいたしましょう・・・!
そして成田空港に到着。
自分のパスポートのICカードは壊れているので、係員のいるゲートを通らないといけないので、時間がかかってしまい結局日本人で最後に通された客になってしまったのではないだろうか。
さて、後は成田スカイアクセス線の客となって現実に戻るのみ・・・
(決死モデル:トルソーさんのメア)