トラワヨ 釜山空港エ

いよいよ紐付きの釜山旅行も最終日となる。
飛行機の出発は9:20なので、事実上今日は帰るだけの日。

とはいえ、観光を欠かすことはしたくない。
朝6時にタクシーに乗り地下鉄の草梁チョリャン駅を目指してもらうことに。
昨日日本では、北海道で危なく40℃になろうとしていたようだが、今朝の釜山は雨が降っていた。

タクシーでは演歌がBGMで掛かっている。
後ろの席のスポンサー様が目敏く気づく。
「これはチョーヨンピル?」

運転席のモニタを見ると確かに「조용필」と書いてある。

そして着いたのは日本総領事館前の慰安婦像。
韓国内では「平和像」と呼ばれているアレである。
スポンサー様も「ああ、これが有名な・・・」という反応だった。
Wikipediaを見るだけでも、かなりの数の「平和像」が設置されているらしい。
決死モデル:チームTエリー

最近のネトウヨのデモは高齢者がやたら多いようで、各地で高齢者の右傾化が報告されている。
日本国紀の百田某も、ナチス礼賛の高須某もおそらくはその口だろう。
スポンサー様も若干ながらその傾向が見られ「何でいつまでも韓国は慰安婦の話をするのか」「何で韓国はレーダー照射を謝罪しないのか」とそんな調子である。

さて、見るだけ見たらあとは雨の中を釜山駅まで行くことにしたい。
釜山駅まで地下鉄で1駅であるが、あいにく手元には払えるだけの1000ウォン札はない。
10000ウォン札はあるが、それを崩せる所がない。
もう交通カードの使用が前提となっており、現金利用者はまるで相手にしていないという風情すら感じる。

仕方が無いので、雨の中を釜山駅まで歩くことになってしまった。

そのような訳で、ホテルから空港に行くには、地下鉄で行くよりもKORAILでカードで切符を買った方が行きやすいという事情もある。
という事で、釜山駅で切符を買うが、
「ムグンファ、ササン、セッサラム」(ムグンファ号で沙上ササンまで3人)
と言われた駅員はびっくりしただろう。
東京駅の窓口で「踊り子号で品川まで」と言われたようなものなのだから。

それはともかく京釜線だけに先頭に立つのは独シーメンス製の8200型。
ただし客車はいつものムグンファである。
決死モデル:チームR園田

そして7時02分、ムグンファ1206列車は定刻に釜山を出発。
たった10分の汽車旅が始まる。
釜山から出てしばらくは掘割のような所を走る。
そして洛東江ナクトンガン沿いに街並みが広がるとすぐに沙上ササンとなる。

最近の韓国の駅はどこもかしこも建て替えられている。
基本的に、韓国では「古い建物を大事にする」という文化が無いようで、古くなれば即建て替えとなる。

それで、まあおそらく沙上ササンの駅も新しくなってるのだろう、で跨線橋は・・・?
と思ったら跨線橋が全くない。
構内踏切なのだ。
決死モデル:チームRナオミ

今時の韓国でこういう駅も珍しいのではないだろうか。
きっとこの構内踏切は、鮮鉄の「あかつき」「のぞみ」も見送ったかもしれないし、セマウルの前身である観光号も見送ったかもしれない。そんな重みすら感じる。

さて、ここからは金海軽電鉄に乗り換えとなる。

軽電鉄は3駅先が空港となり、乗車時間はそれほどでもない。
ちょうど、向こう側に沙上ササン行きが来たので撮ることに。

ハングルを読むと、今月から釜山~コタキナバル便が就航する様であった。

あとはもう釜山を去るだけである。
とりあえず、どうにかスポンサー様を安全に旅行させることができた。

空港の国際線ターミナルでチェックインすると、3人一続きの席を取る。事が出来た
複数人で旅行する時、このような例は意外に少ないような気がする。
ここらへんは、さすが「孝」を大切にする儒教国・韓国の面目躍如という気がする。

釜山の空港はやたら日本便が多い。
自分たちの乗る成田便の他、名古屋便、大阪便も表示が出ている。
決死モデル:チームYジャスミン

この中で、目の子で最も便数が多いのは大阪便のような気がする。
さすが大阪の在日コリアンは慶尚道や済州島出身が多いだけはある、と言う所だろうか。
また、大阪も釜山も「国内第2の都市」という共通点があり、通じ合うものがあるのだろうか。

ところで、出国審査を終え、制限エリア内に入ると免税店はロッテ系だらけである。
さすがは釜山をフランチャイズとするロッテ・ジャイアンツの地元だけにロッテ財閥が強い。
そういえば昨日寄ったデパートもロッテデパートだった。

さて、数々の思い出を乗せて成田行きのKE715便は出発しようとしている。
ところでこの便はボーティングブリッジではなく沖止めのようだった。

釜山では前線が通過しており、荒れ模様の天気であったが日本に近づくにつれ、その前線から逃げて高気圧圏内に入り、順調な空模様となって行った。

小柄なエアバス330であるためか?、飛行高度も低く、下界が見える。
どうもあれは宍道湖のような気がする。
してみればあの市街地は出雲市か松江市・・・?
決死モデルチームPウメコ

その後のフライトも極めて順調で、ほぼ定時に成田空港に到着。
こちらはボーディングブリッジへの到着となった。ただし遠かったが・・・

そして入国印が押され、旅行は終わりとなる。
あとは成エクでスポンサー様をお見送りするだけ。

日常に戻ると色々な現実に押しつぶされそうになる。
あー・・・ 逃げたいなあ・・・

 

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