西伊豆に忘れ物を取りに行く

いつぞや、沼津や西伊豆をレンタカーで旅行しているうちに、欠損バーに行くのを忘れてしまったという事件があった。

この時は、レンタカーで土肥温泉・堂ケ島・松崎などといった西伊豆のバス駅を回ったのだが、かなり重要なバス駅を見逃してしまったようである。

宇久須というバス駅があるのはとんと知らなんだ。
ただ、当時は深度合成モードなんて知らなかった。当時行けていれば、駅名の文字が潰れたままの写真で満足していたかも知れない。
その意味では、今回まで機会を取っておいてよかった、と言えなくもない。

ということで、今回は暗いうちから行動開始する。
決死モデル:チームWB小津麗

なんでここまで早くから行動開始しなければいけないかというと、朝食でフォーを食べれる店がりんかい線の品川シーサイドにあるからである。
そこまでして食べログにdedicateするか・・・

6:08の東京行きは座れなかった。立ち客もかなりいる。
5:55の南船橋行きがガラガラだったことを考え併せると、みんな武蔵野線方面に行くのか?

西船橋に着くと、むしろ「中へお詰め下さい」という状態にまでなってしまった。
ただ、若い女の子もけっこうな人数いる。
この子たち舞浜で降りてくれないかな… と思ったら本当に舞浜で降り、ガラガラになってしまった。

舞浜から座ることは出来たが、新木場まで大した距離ではない。
そして新木場でりんかい線に乗り換えるが、階段が詰まるほどの大混雑であった。
何事かと思ったらみんなスーツケース持ってる。
ここで全てを察した。

今日はコミケなのだ。

案の定、国際展示場で殆どの客を吐き出したりんかい線の川越行の快速は品川シーサイドに到着。

品川シーサイドのイーストタワーに、お目当てのベトナム料理店はある。
決死モデル:チームRスマレ

以下は、食べログに書いたレビューのコピペ。

ベトナムではフォーは朝食として食べるものだそうな。
それが東京でほぼ唯一できる店がこの「リュクス ニャーベトナム」。
別にそのベトナム式に忠実だからというよりは、ホテルの朝食バイキングを受託しているから朝食でフォーが食べれる、ということのようである。
そのため、ベトナム料理だけではなく和・洋一通り揃っている。
ただ、自分で茹でるスタイルの小ぶりのフォーはベトナムのホテルと同様で、このような部分はベトナム的なノウハウが生かされていると言えるだろう。

さて、品川発「ひかり」の出発は8:41なので、8:10を過ぎたらさっさと出ることにしたい。

大崎ではコミケ客向けに案内が出されている。
5000兆円フォントも使われて空全にオタク向けである。

品川に行くと、新幹線の席は満席であるという。
ああそういえば帰省ラッシュでもあった。
決死モデル:チームRナオミ

かく言う自分も、今日の席はグリーン車である。
多少高いが、普通車が取れなかったんだから仕方ない。
このようなことは以前にもあった。

そして30分かそこら乗ったくらいにして「ひかり」は三島に到着。
三島ではけっこうな人数の客がおりて来た。

三島というのは凄くて、まず伊豆箱根鉄道が15分に1本出ている。
それに、バスも東海バス、伊豆箱根バス、富士急バスと3社も来る。
決死モデル:チームR真夜

バスの切符売り場も富士急があり、東海バスがある。
このうち東海バスの切符売り場で宇久須までの切符を買おうとすると、2千いくらだという。
下を見ると、東海バス1日乗車券が3,900であるという。

宇久須〜修善寺の運賃を聞くと、1,980円であるという。
そういうことであればもう最初からこの1日乗車券を買った方が早そうである。

そんなこんなで松崎行きの西伊豆特急の中の人となった。
以前も実は堂ヶ島〜土肥で乗ったことがあるのだが、その時は低床の一般車だった。
しかし今回は前扉の中距離タイプの車輌が充当されていた。

首尾よく最前席に乗り、宇久須を目指す。
しかし車内は退屈だ、、、

西伊豆特急は、宇久須駅そのものには停まってくれない。
国道136号線バイパス上の「バイパス宇久須」に止まる。
時刻は11:47。

ここから宇久須駅へは徒歩でものの数分でほあるが、渋滞にでもつかまって遅れでもしたら、12:01の修善寺行きで戻れなくなってしまうので気が気ではなかったがそれも杞憂に終わることができた。

さて宇久須駅へ急ぎたい。

・・・と急くまでもなく、宇久須駅にはすぐに着いた。
「あの」宇久須駅が変わりない姿で目の前に現れているのだ。
決死モデル:チームY楼山

この古式蒼然とした木造駅舎が令和の現在でも残っているというその事実に感涙を禁じ得ない。
それも窓口には係員北いるのだ。
これはもはや大田中央にも匹敵する「東の雄」である。

そこえ、松崎から来たバスがやって来たのだ!
すぐに折り返してまた松崎へ行ってしまった。
何という天啓だろうか。

程なくして、修善寺行きの快速バスが来た。

目的としては修善寺温泉駅という、いずっぱこの修善寺駅とはまた別のバス駅なのだが、この字久須〜修善寺駅のバスのルートからは微妙にずれることになる。
仕方がないので修善寺温泉入口から、修善寺温泉駅まで1kmばかし歩くことにしたい。
そこから虹の郷まで行くバスが13:28分に出る。

修善寺温泉入口に到着するのは13:01なので、1km歩くにはなかなか微妙な時間である。

温泉街に入ると、そば屋が立ち並んでいる。
この辺はそば所でもあるらしい。

虹の卿で食べるより、こういう所で食べた方が何というか食べログ的にも良いような気がする。

ということでバスを1本見逃してでもこの温泉街でそばを食べることにしたい。
ということは次のバスは13:58。
決死モデルチームPウメコ

ところが、どこのそば屋も満員である。
そうなるとやっぱりさっさと13:28のバスで行って虹の卿で食べた方が良さそうな気がする。

・・・と、向こうにその13:28のバスが来た。
しかし、パス駅の前の交差点で曲がってしまったではないか!
確認してみると、その交差点の山側に、温泉駅ののりばがあったのだ。
何なのこれは・・・

仕方がないので、13:58のバスを待ちながらそばでも食べることに。

交差点の近くのそば屋は客が数組出たたところで入ることができた。
しかしこの混雑では到底13:58までに食べ終えることはできないだろう。
そうすると次は14:28・・・?
と思ったら14:48でやがる。これじゃ日が暮れてしまうので、仕方が無いのでタクシーで行くことにする。

蕎麦自体は、野趣あふれる本格的な蕎麦だった。

そしてタクシーに乗って虹の郷へ。
「蕎麦なら虹の郷に近い所に一番おいしい所があるのに。有名な所と本当においしい所は別ですね。タクシーなんかに乗って無駄な金使っちゃいましたね」

そして虹の郷に到着。
基本的にはイギリスをモチーフにした区画があり、カナダをモチーフにした区画があり、そのほかに日本庭園などがありと、花々を楽しむ場所のようである。

少し前であればクリスマスシーズンであり、何らかのイベントなどをやっていたのであろうが、それも過ぎてしまうと単なる閑散としたテーマパークになってしまう。

しかし自分としては、国内唯一の381mm軌間のロムニー鉄道にさえ乗れればいいのだ。
イギリスがモチーフの「ロムニー駅」で時刻を確認すると30分おきに出ており、14:45というのがある。
SLかDLか確認したら、途中でSLとDLを交換するという。
いい時間に虹の郷に来た。13:58のバスに乗り遅れてむしろ良かったのかもしれない。

そしてイギリス式のSLにけん引された列車がやって来た。
まるで黒部峡谷鉄道や大井川鉄道井川線のような雰囲気だ。

走り出すと、出発信号あり指差呼称ありで、意外に真面目に「鉄道」をやっている。
そして途中でSLからDLへのつなぎ替えを行った。
これもまた一つのショーである。
決死モデル:チームR園田

そしてカナダをモチーフにしたネルソン駅に到着した。
ディーゼル機関車は、インド国鉄のメーターゲージ路線にありそうな感じである。

このネルソン駅の前には、カナダ風の街並みが広がっている。
というかアーリーアメリカンを寒々としたような感じ?
というかまるで、北海道の開拓農村のような雰囲気だった。
決死モデル:チームY城ヶ崎

恐らく、カナダも開拓当初はこのような雰囲気だったに違いない。

このネルソン駅で時刻表を見てみると、15:30というのが最終らしい。
つまり次のに乗らないと後はないということ。
その範囲内でカナダ地区を見て歩かないといけない。

池の向こうには「Big Orange Bridge」略してBOBがある。
あれはカナダのネルソン市の象徴であり、本当は道路橋であるところ、この虹の郷では鉄道橋にしているのだという。

さて、15:30が来たので戻りますか・・・

そしてロムニー駅に到着。
ロムニー鉄道の車庫もまた一つの見物施設になっており、4両あるうち出番のない機関車が機械油の匂いの中で転がっている。
決死モデル:チームTエリー

イギリスの四大鉄道時代のものと思しき看板類なども展示している。

のんびり見ていたら突然「蛍の光」が掛かりだした。
ここは16時で終わりらしい。

さてバスで帰りますか・・・
そう思って時刻表を見ると、修善寺駅行きが16:25。
そして戸田へだ行きが16:01。
こちらは1日乗車券もあるし、ちょっと戸田港に行ってみようか・・・

そして暮れゆく夕日を追いかけるようにバスで戸田峠を登る。
ちなみに戸田は2005年まで戸田村という一つの自治体であったが、現在は沼津市に合併されている。
修善寺のある伊豆市とは峠を越えないといけない。
しかし公共交通機関としては、沼津方面へは朝晩のスクールバスしかない。
このように圧倒的に修善寺とのつながりが大きいのだ。

そして夕暮れの戸田に到着。
戸田バス停は待合室とバスの駐泊所があり、一つのターミナルの風情はある。
決死モデル:チームWBノノナナ

交差点の向こうにはフェリーの切符売り場があり、沼津や土肥に行けるらしいが夏しか運行していないらしい。

また、交差点の周囲には民宿が並んでおり、観光需要の高い海辺の村であることが分かる。

海はすぐ近くで、今まさに日が暮れようとしているところだった。
このような薄暮から夕暮れにかけてが、実は深度合成モードの最も苦手とする所のようで、撮るのには苦労した。

さて、撮るだけ撮ったらさっさと17:00のバスで戻ることにしたい。
乗った頃にはすっかり暗くなっていた。

そして修善寺駅からは伊豆箱根鉄道いずっぱこに乗って大場を目指す。

大場に何があるかというと、静岡県の郷土食「さわやか」の函南店があるのだ。
「さわやか」のHPでは、各店の待ち時間を見ることもできる。
新静岡セノバ店や御殿場インター店は100組以上が並んでおり、1時間半町という状態となっている。
それに比べたら函南店は50分程度で、まだまだ待ち時間は短かった。

そして夜の国道163号線を通って「さわやか」へ。
整理券を取って約45分程度で座ることができた。
決死モデル:チームP芳香ちゃん

そしてげんこつハンバーグをほおばる。
肉の弾力性をかみしめる。

後は帰るだけという弾丸旅行であった。

 

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