義肢装具士になりたいか(続:財布も持たずに収鋲)

今日は奇しくも「マカマカさんはフェチが強い方だなと思うことがある」「よっぽど(義足が)好きなんですね」の名言を残してくれた琴音ちゃんの誕生日となる。

琴音ちゃんお誕生日おめでとう!
琴音ちゃん大好き!!!

ところで、前世紀、義手や義足の女性に出会いたくて仕方のなかったマカマカさんは「じゃマール」に続く陽動作戦としてどんなことをしたのか…

やはり、大学を卒業するかしないかの頃である。

義手や義足の女性に出会うためには、義肢装具士になればいいのではないか?
そのように考えるようになった。

別にネットでどうなれば義肢装具士になれるのかと言った情報があった訳でもない。
まして、大学での専攻は義肢とかそんなのは一切関係のない学部であった。

そこで、当時のパラスポーツ雑誌であった「Active Japan」やなんかの情報を頼りに、そうした義肢装具士がたくさんいそうな病院をあたって見ることにしたのである。

そこで、神奈川県立リハビリテーションセンターに行き当たったのだ。
ちなみに自分は神奈川出身でもなければ神奈川在住でもない。

それでも、電話をかけたら「では一度見学に来てください」と言ってもらえたのだ!

そして当日、はやる気持ちで小田急ロマンスカーの中の人となっていた。

いざ戦わん いざ 奮い立て いざ。
心の中では「インターナショナル」が鳴り響いていた。
夏の暑い日だったと記憶している。

当時はまた、いろいろあってメンヘラ最盛期であった。
それで「シッタカブッダ」という本をどこかの書店で買って読んでいた。

そして本厚木で各駅停車に乗り換え愛甲石田駅へ。
そこから七沢行きの神奈川県立リハビリテーションセンター行きに乗った。

リハビリテーションセンターに着くと、そこそこ若い義肢装具士さんが色々案内してくれた。
また、その当時29歳という若い女性の義足ユーザーさんがいて、その方とも話をすることができた。
ガーリーなショートカットヘアで、スパッツ姿の活動的な感じの方だった。
10歳近く年上の方だったが、この方と恋ができたら… と思うような女性だった。
その女性は、左大腿義足で、コスメチックカバーをせず骨格剥き出しで歩いていた。
当時、こんな女性はそうそういなかったのではないだろうか。

やれ「イールディング」とか「アライメント」とか専門用語が出てくる。
また、その女性の歩くテストに肩を貸すこともしたりした。

海外メーカーのビデオも見たが、その女性は「このお姉ちゃんレオタードなんか着て(リハビリして)る」と言ってたのが印象的だった。

最後、枝豆を食べながらいろいろ話した記憶がある。

帰りは、実習できていたという職業能力開発大学校の若い方に車で送ってもらったのだが、「僕バーテンになりたいんですよねー」なんて話していた。

かなり夢のような時間であった。

今や、あの女性は50代の坂を超えているはず。
お元気でいらっしゃるだろうか。

…といった「私的devotee史」であるが、せっかく収鋲で神奈川に来ているので、往時の面影を辿ってみようか。

さて、綾瀬市役所から単純往復で海老名駅に戻り、小田急で愛甲石田へと向かう。

まずは今日の帰りの小田急ロマンスカーの特急券を買いたいが、現金無しで、スマホのPASMOで買えるのだろうか。
少なくとも券売機では無理。

窓口で聞いてみると、何と買うことができた。

愛甲石田から神奈川リハまでのバスは、1時間に1本程度の頻度で出ている。
それまでは、駅前のケンタッキーで待つことにしよう。

ところで、そのケンタッキーまでの間には自治体境界があるようで、ケンタッキーは伊勢原市側にあるようだった。
ちなみに愛甲石田駅は厚木市愛甲1丁目に所在。

ちなみに言うと、かれこれ20年以上も前のあの日にお会いした大腿義足の女性は、このスマレのようなガーリーなショートカットだった(ただし水色のメッシュまでは入れてない)。

さて、いい時間になったのでバスに乗りに行きましょうか。
七沢行きのバスは、3番乗り場からの出発だった。

バスは、とうてい神奈川県とは思えないような山村を駆け上って行く。
そういえば最近蛇が出て騒ぎになった横浜市戸塚区の山奥もこんな感じだったか。
そういう意味では「神奈川の原風景」とも言える風景なのだろうか。

約20分程度で、神奈川県リハビリテーションセンターに到着。
バス停は七沢行きで1本、厚木・愛甲石田・伊勢原行きで1本となっていた。
神奈川とは思えない山奥であるにしては、かなり本数は充実している。

そこで思ったのは、「こんなに新しい建物だったっけ?」と言うこと。
むしろ、向こうにある築30年位の建物の方が記憶にある。
自分が行ったのはあっちの方だったのかもしれない。

駐車場の方を見ると、だんだん記憶がよみがえってきた。
確か、件のガーリーショートの女性は、やたら車高の高いランクルで帰っていったのだった。

さて、ほどなくして厚木バスセンター行きのバスが来たので、こちらも帰ることにしたい。
そもそも、雨の中を写真を撮るためだけに来ているなんて極めて怪しいではないか。

そして厚木バスセンター行きのバスは、例によって神奈川と思えないような山奥を走っていく。
ただし、厚木行きはほどなくしてロードサイド店舗のようなものが見えてきた。

そして厚木の住宅地を進んでいく。

このバスの終点は厚木バスセンターであり、本厚木駅ではない。
本厚木駅とバスセンターが別々の場所にあるのだ。
本厚木駅にバスターミナルはなく、単なる「通過停留所」となっている。

とは言っても両者は近いところにはある。

厚木バスセンターは、別に待合室があるわけではなく、ロータリー式になっている。
都市型のバスターミナルなら、別に建屋もいらないだろうという判断なのだろう。

さて、厚木に来たならシロコロホルモンを食べたいではないか。
何でも厚木の名物だというので。

そもそも、なぜホルモンは厚木の名物なのか。
Wikipediaによれば、以下の通りなのであるという。

一般的にホルモンとして売られているもの、焼肉店でホルモンとして出てくるものは、どちらも腸を割いて平たく薄くしたものが主である。そして厚木以外では売られているものといえば生でなくボイルしたものがほとんどで、牛も豚も白モツ、として売られている。

ところが厚木で売られている物、焼肉店でホルモンとして出てくるものは、豚ホルモンのやわらかい大腸のみを、割かずに管状のままで脂身を適度につけたまま洗った生の状態で流通している。豚が屠畜処理されたその日のうちに、市内の精肉店、ホルモン焼店に新鮮なホルモンが納品されている。

つまりは、厚木では普通とは違う焼き方をであったところ、B級グルメが流行りだしたときに「これが厚木流だ」と言うことになったのではないだろうか。

Google マップで探してみると、結構何軒もホルモン屋がある。
その中で一番本厚木駅に近い店に目星を付けることにした。
PayPayも使える。

ここでプリン体をさんざっぱら摂取しつつ、18時33分発のメトロはこね22号の発車を待つことにする。
酒は黒ホッピー。

さて、いい時間になったので駅へ行くことにしたい。
この時間の新宿方面のホームは人がまばらである。

そして3号車へ。

MSEの車内は雑音が非常に少ない。
それは、音声入力の声がやたら目立つことからも分かる。
なんならアナウンスの自動音声の「成城学園前」まで入力されてしまった。

外はすっかり暗くなっていた。

 

 

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