富山地鉄市内線と、富山ライトレールが直通するのだという。
斯くなれば行かずばなるまい。
徹夜案件後でもあり、松屋あたりで朝食でも食べつつ・・・と思ったら、右の前ポケットがやたら軽い。
会社にカメラを忘れたのだ。
ちょっと朝食どころではない。急いで取りに戻る。
事務室でも風呂場でもなく、結局仮眠室にあった。
そして踵を返して丸の内線で東京駅へ。
どうにか間に合ったが、お土産を買うことはできなかった。
(決死モデル:チームTアンヌ)
ところで今回乗るかがやき509号は、大宮、長野にしか止まらない。
徹夜案件で寝てなかった分を寝てると、あっという間に糸魚川を通過していた。
さっそく新たに開業した富山駅の南北に行ってみたい。
形態としては線路が2線あり、真ん中の通路を挟んで南側(南富山・大学前方面)の線路の両側に1~4番線、北側(岩瀬浜方面)に5~8番線がある。
路面電車のホームに「8番線」があるというのは富山だけではないだろうか。
とりあえず日本全国乗り潰しとしては、この富山駅の南北さえ突っ切ることができればいいわけで、富山駅の北にあるインテック本社前から富山駅方面に乗ることでその防衛戦を果たす。
(決死モデル:チームY城ヶ崎)
富山駅を突っ切った電車の行先はグランドプラザ前。環状線方面ということになる。
グランドプラザというのはつまり富山大和のこと。大和デパートは北陸一円に店舗網を広げる百貨店である。
ここから少し歩くと富山ブラックラーメンの元祖で有名な「大喜」となる。
(決死モデル:チームP桃園)
別に富山ブラックラーメンを食べるのは初めてではない。
ひたすらしょっぱいラーメンでいったい何がいいのかとすら思っていたが、あれは戦後の港湾労働者の塩分の補給のためにあそこまでしょっぱくしたのだという。
この「西町大喜」はその総本店になるが、並んでいるわけでもなくすぐに食べることができた。
基本、富山におけるラーメンというのは「おかず」として食べるものなのだという。それでご飯を一緒に頼むのがデフォルトなのであるという。
もっと言うと、富山では弁当を持ち込み可で、弁当のご飯にラーメンを付けるのが本来だったのだという。
その西町大喜から路面電車の通りの向こうに、池田屋薬店がある。
こここそが富山の売薬「反魂丹」の製造元であり、江戸時代からの伝統がある。
(決死モデル:チームY宇崎)
その江戸時代の建物の中で、薬作りの実演をやっている。
何やら薬の原料を練り合わせて、サイコロより小さな塊が次々と出てくる。
この上で板で転がすと、丸薬になるということなのだが、それが意外と難しく、大きさを均等にするのは難しいようであった。
それ以外にも、昔懐かしい薬を色々と売っている。富山と言えば薬売りである。
さて、待ち合わせの時間も近づいたが、寄り道する時間ぐらいはある
ということで、駅に行く途中の桜橋にある電気ビルデイングを見ることにする。
この富山電気ビルデイングは昭和11年、当時の日本海電力の本社として竣工したのだということで、現在では文化財となっているという。
そして富山駅側に歩いていくと、地鉄ビルがある。
地鉄ビルは昭和40年代に竣工したような何の変哲もないビルであるが、その屋上にはコカ・コーラの看板があり、それが富山駅前のシンボルになっていたのだというが、最近の富山市の景観条例により、取り外さなければならくなったのだという。
(決死モデル:チームPみく)
下手に景観条例ができたせいで、ジャンクな思い出の品が淘汰されていく・・・ 観光施策としてこれが有効なのかどうか。
その前の大通りと、都営バスにカラーリングが似た地鉄バスが通って行く。
そして待ち合わせの14:45となり、インスタグラムのフォロワーさんと会うことにする。
インスタグラムなので、あくまで「にしこくん」であり、まさか「中の人」を出すわけにはいかない。
この方は、子供さんが上は30歳から下は20歳まで、手がかからなくなったのでご自身は「コップのフチ子さん」をお供に旅行に行かれているのだという。
富山駅の北側にある富岩運河環水公園のスターバックスは「世界一美しいスタバ」に選ばれたこともあるのだという。
それでもどうにか、中に入っているノノナナとのコラボを撮りたい。
ちょうど、その方が席を外している間に決死したが。フチ子さんは明後日の方向を向いている。
ノノナナはと言えば「私じゃだめだよね・・・」と言わんばかりにフチ子さんの顔色を窺っているような図になってしまった。
(決死モデル:チームWBノノナナ)
共通のフォロワーさんは何人かいるが、付き合いが長くなると「あの人はあんなことを言ったからちょっと怒っちゃった」みたいな話にもなる模様。
やっぱり君子の交わりは水のように淡い方がいいのかね・・・
そんなこんなで17時近くまでその方と色々話をして、環水公園を色々撮影する。
その次に会うのは、「MOON BASE」の頃からの付き合いのdevoteeの方である。
会うこと自体は「切断女の夜」の飲み会の時以来だったのでかれこれ9年ぶりになるだろうか。
早速富山港線に乗って岩瀬浜へ。
「とやまこうせん」は地元富山では「こ」にアクセントが付くようである。
この方自体は東京の出身であるが、富山に就職してそのまま居つき、大学院生の子供さんまで居るという。
そして岩瀬浜へ行くと、いかにもな港町の情緒である。トタンを壁にしている家が多いようだ。
また、桟橋への案内標識にはロシア語まで書いている。
何でも、ロシアの船が多く寄港するのだという。
そして総曲輪で会食でも・・・ ということになり、また電車に乗るがこれは南富山行き。
南富山行きに乗って総曲輪ということであれば、西町で降りるのが一番良い。
富山大和の中にある中華料理店で酒も飲まずに会食。随分と草食系な感じの、本当の意味での会食だった。
さっきのインスタの人とは、あの人はああでこうで・・・と、複雑化しつつある人間関係について話を伺ったが、今度はこちらがそんな話をする番になってしまった。
なにしろ20年来の付き合いになっているのだ。やっぱりそういうのはできてしまうのかな。
ただ、意外だったのは「切断女の夜」の飲み会の時「amp女性とさっさと結婚しろ」みたいなことを言って憚らなかったのが、今回はまるでそんなことを言わなかった。君子淡交のお株を奪われてしまって不気味なほどだった。「マカさんはこっちの方がいいんでしょ?」とばかりに・・・
そして富山城跡を横切って富山駅へ。この方は結構歩くのが好きである。
さて、バスが発車する23:39まで何をして過ごそうか。
何しろ駅周辺に、そんな時間までやってるおあつらえ向きのカフェが無いのである。サイゼも22時で終わりだし・・・
駅前の飲み屋も23時に閉まるので、23:39までどこかしらで過ごさないといけない。
ということで富山駅の待合室。
オープンスペースで寒い。本当にここは「北日本」なのか。
最後の決死は夜撮りに強い芳香ちゃん。
あとは東京行きのバスに乗って帰ることにする。
(決死モデル:チームP芳香ちゃん)
有磯海サービスエリアにはバスが並んでいる。関東の足柄SA、関西の土山SAに並んで、有磯海SAは高速バスの立ち寄りスポットの座を確立しているようだった。