バオカップの翳り

さて、今日はベトナム最終日となる。
早起きしたら、コミケで露出レイヤーさんが物議を醸していたので、個人的な見解を1本のエントリにして書き上げてしまうなど。

そしてチェックアウトを済ませ、この高級ホテルにも別れを告げる。
朝のハイフォンは蒸し暑い。

冷房の効いたホテルを出たら、眼鏡とカメラが曇ってしまった。それほどの暑さである。
決死モデル:チームR持田

9:05の列車に乗るためにハイフォン駅まで歩く途中、実業家さんの家の前を通ると、一緒にメコンデルタに旅行に行った若い従業員の人がいた。

「今日寄ることになってるんですか?」
「いや、今から帰るの。さよならを言おうと思って」
「どうもありがとう。また会おうね」
「ヘンガップライ(また会いましょう)」
握手して別れを告げた。

1日4本しかないハイフォン〜ハノイの鉄道路線ではあるが、お客さんの数は相当なものである。
バスに比べて安いのと、ターミナルが町の真ん中にあることが魅力であろうが、客層がそう悪いという訳でもない。

ハイフォン出発時点で客車の半分が埋まるほどの盛況だった。

ベトナム の鉄道でありがたいのは、各席に電源が付いている事である。
それで、スマホもiPadも、バッテリーを気にせず大いにやることができた。

田んぼの先に巨大な市街地が見えてくるとハノイである。

ザーラムで10分ほど停車。
ここで、引き揚げる為の機関車を連結しているのだろう。

そしてベトナム 戦争で破壊され復旧したロンビェン橋を渡るとすぐにロンビェン駅となる。
棒線駅ではあるが出発信号機があり、停留場というわけではなさそうである。

さて、駅に出てみると・・・
駅舎がフレンチコロニアルになってる!?
決死モデル:チームTエリー

これまでに何回もきたロンビェン駅はすっかり変わっていた。
それでも、この駅をこれからもハノイの東の玄関口として使っていくという決意の現れなのだと思うと頼もしく感じられた。

さて、駅の構内にもセーオム(バイタク)の運ちゃんがしつこく客漁りをしている。

バオカップ期を模したという店は、このザーラム駅から2km弱。
交通機関としてはやはりセーオムが一番良さそうである。

行き先をスマホで見せると、「OK、サウムォイ」(6万)という。
これが適正かどうかはともかく、行ってもらうことにした。

こちらはスマホで位置を確認しながら行くと、明らかにおかしい。
「ちょっとちょっと!」
スマホのGoogleマップを見せながら行くことにした。

こちらが払う段になり、10万ドン札しかない。
運ちゃんは周辺の店々を周り、高額紙幣を崩せないか聞いて回る。
このような助け合いの精神はベトナムはさすがだと思う。

店は、湖に浮かぶ島のような部分にあった。
建物は、ベトナムの戦火を潜り抜け、明らかにバオカップ期を知っていそうな時期の建物だった。
決死モデル:チームTフジアキ

店内に入ると、噂に聞いていたバオカップ期の雰囲気となる。
机の上には安物感のある茶碗が重ねてある。
こんなのも一つの演出だろうか。

とりあえずフォーを注文してみる。
出てきたフォーは、他の店では出ないような濁ったフォーだった。
こういう油っぽいフォーがバオカップ期の標準だったのだろうか。
食べてみると味は普通だった。

ところで、メニューには普通にカエル料理も出てくる。
「Mực – Ốc – Ếch」とあるのは「イカ(䘃) – タニシ(𧎜) – 蛙(螠)」である。
ベトナムでは蛙を牛や豚と同じ感覚で食べる文化があるようである。

財布がわりの手帳にはまだ100万ドン以上あり、余していてもしょうがない。
それで、なるべく使い切るよう空港までタクシーで行くことにした。

空港に到着すると、飛行機を見渡すことのできるレストランがある。
シントーでも飲みながら撮影に励むことに。
決死モデル:チームR天美

さて、ついにベトナム旅行の一切が終わってしまうのだ。
実に感無量である。

今回の機材は共同運行先のANAのB787であった。
なので、客室安全ビデオはあの歌舞伎のやつである。

そして飛行機は羽田へ・・・
と思ったら政治問題が勃発していた。

戦争発言で維新を除名になった丸山穂高や暴力で自民党新潟県連から除名勧告まで出された石崎徹にまで声をかけて勢力伸長を図る政界のゴロンボ集団・NHKから国民を守る党の党首・立花孝志が東京MXチャンネルの「5時に夢中!」でマツコ・デラックスに批判されたからと放送局に襲撃を掛け、会えなかったら「毎回月曜5時に来る」と言い残して今度はスポンサーの不買まで呼びかける始末。
さすがはゴロンボの面目躍如といったところか。

しか崎陽軒は「シューマイ」じゃない。「シウマイ」であるのに加え、こんなゴロンボ共の不買運動に共鳴するまともな市民がいるはずもない。
結局、横浜駅では崎陽軒のシウマイが売り切れるほどの反発となってしまった模様。

羽田空港に着いたらつい買ってしまった。
ああこれで僕もN国に怒られてしまう。怖い怖い。
決死モデル:トルソーさん霧島

さて、羽田空港からまっすぐ印旛日本医大行きに乗って帰ると、もう0時を過ぎていた。

新京成に乗り換えても松戸方面があるわけではなく、大枚はたいてタクシーで帰ることに。

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