あの日から10年

10年前の今日、忘れようにも忘れられない事件が起こった。
今回の「事件現場を歩く」は、その跡を追ってみたい。

あの日、何をやっていたかというと川口の友人宅に泊まってほとんど徹夜で飲んでいたのだった。
そして朝、国際興業バスと京浜東北線を乗り継いで帰宅し、徹夜した分を寝ていると、妹から電話が掛かってきた。

「秋葉原で通り魔があったけど、まさか秋葉原に行ってないでしょうね?」
「何で?」
「お兄ちゃんと同い年の男性が刺されて死んだって」

ネットで確認してみると、秋葉原で通り魔が発生し、複数人の死者が出ているという。
2ちゃんねるも大騒ぎになっていた。
容疑者の名前はすぐに出回っていたが、それは静岡県内のネットカフェの店員であるだのなんだのと情報が錯綜して、何が何だか分からない状態になっていた。

また、個人的にはそのころ付き合っていた彼女との仲が冷え切っていて、もう別れるのではないかという状態にまでなっていた。
そこへこの事件である。
「秋葉原で事件あったけど大丈夫?」メールが入った。
「何で秋葉原やったら俺やねん」
「オタクやから秋葉原おるやろ思って😜」
これがきっかけで、しばらく付き合いは継続したのだった。
不謹慎かもしれないが、ある意味加藤智大に感謝だった。

あの日から今日で10年。
東日本大震災だのなんだの、世の中はすっかり変わってしまった。

ちょっと秋葉原に行ってみようか。

事件発生の12:30頃に合わせて行くと、報道陣が群がっている。
どうやら遺族にインタビューしているようだった。
決死モデル:チームYジャスミン

これは交差点の東側から撮ったものである。
加藤智大がニッポンレンタカーから借りたトラックは、向こうの西側からこちらへ突っ込んできたのだ。

歩行者天国にトラックで直接突っ込んで人を轢き、その車から出てきて刃物を振り回したというのだから相当な攻撃力だったであろう。
あの日、友人宅で徹夜でもしていなければ、おそらく秋葉原に行っていたかもしれない。
そういう意味では友人にも感謝である。

そして警察から逃げ回った加藤智大が血まみれで逮捕されたのがここになる。

それにしても外国人増えたな・・・ みたいな。
そう。秋葉原はオタクの街から外国人観光客の街に変貌を遂げたのだ。

この事件のすぐ後、加藤智大の生い立ちが事細かに報じられることとなった。
4月のエントリでも述べたが、自分だって結構教育ママみたいなのの下で育って、運が悪ければ犯罪でも犯していたか自殺していたかもしれない。そういう意味では、自分だって加藤智大と紙一重だったのだ。
あ、そういえばあの教祖様の件も10年前だったか。2008年って、やたら色々な事が起きてたんだな・・・。

あ、そういえばAKB総選挙も近かったか。

まあどう生きようとも、今は今を生きるしかないのだ。

 

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