さて、また旅行に行ってきますよ~
今回の旅行は、立山黒部アルペンルートを通って北陸を目指す旅行である。
夜行の「ムーンライト信州」で新宿から信濃大町を目指すことにする。
しかしこの「ムーンライト信州」も、青春18きっぷ期間は切符が取りにくく、ちょうど1か月前に、神田駅で「10時打ち」をしてもらってどうにか取ってもらったのである。
(にしこくんの中の人は、トルソーさんのメア)
これだけ切符が取りにくいほどの盛況であれば、常時運行しても高速バスに競争力を持ちうるのでは・・・ という気もするが、あくまでそれは青春18きっぷの期間中の話だけなのかな。
ともかくも、ムーンライト信州81号は中央線を西に進む。
にしこくんの故郷の西国分寺も素通りで通過である。
さて、明朝5:13に信濃大町に到着。
(決死モデルはチームPみく)
ところで、にしこくん仕事に入れないみくや左向きメンにとって、このようなやり方は、新機軸と言えなくはないだろうか。
ハイシーズンであれば、5:30に扇沢行きのバスがあるというが、なぜか今日は無く、6:15まで待たないといけない。
仕方がないので、駅から少し離れたコンビニで朝食を調達するなど。
大町市は、さすがに北アルプス登山の拠点の地だけあって、その規模(2.7万人) の割には、飲食店が多いという印象がある。
さて、信濃大町駅から北プス交通のバスで揺られること約40分、関西電力トロリーバスの扇沢駅に到着。
(決死モデルはチームY城ヶ崎)
よくある鉄道クイズとして「日本最大の鉄道会社はどこ?」というのがあるが、資本金ベースで言うと、この関西電力になる。
このトロリーバスは、関西電力の直営なのである。
扇沢からは破砕帯を通って黒部ダムを目指すことになるが、東京都内の某男子進学校の遠足か何かとかちあう事になった。
さて、トロリーバスの行先は黒部ダムである。
(決死モデルはチームPペギー)
戦後の阪神工業地帯の電力難に端を発して計画されたこの黒部ダムは、北アルプスの地形や地質に悩まされる難工事となった。
それはNHKの「プロジェクトX」としても放映され、いつぞやの紅白歌合戦では、中島みゆきがプロジェクトXの主題歌「地上の星」を歌う舞台として選んだのは、この黒部ダムであった。
自分としても、「プロジェクトX」の最高傑作はこの黒部ダムの回だと思っている。
エンディングで、プロジェクトリーダーとなった人が、この慰霊碑に礼を捧げるシーンは、感涙を禁じ得ないものだった。
今回の旅行にしたって、トロリーバスの車中の時点で涙が出ていたほどである。
さて、その黒部ダムを横断して黒部湖からケーブルカーに乗り黒部平へ。
そして黒部平から大観峰へはケーブルカーである。
(決死モデルはチームWBノノナナ)
大観峰は標高2,316mで、立山黒部アルペンルートでは2番目の高さの地点となる。
そして、立山黒部アルペンルート最高地点となる室堂へは、トロリーバスで行くこととなる。
かなり前は、トンネルバスだと思ったのだが、いつの間にかこの区間もトロリーバスになってしまったので、扇沢~黒部ダムは「日本唯一のトロリーバス」と名乗ることはできなくなってしまった。
(決死モデルはチームRナオミ)
ちなみにこの区間のトロリーバスを運営する会社は「立山黒部貫光」であり、「観光」ではない。
それなりに意味を込めて付けられている社名であるとのことである。
室堂から美女平は、普通のバスで小一時間ほど揺られることになる。
途中の弥陀ヶ原のバス停の待合所は、有人の切符売り場があったように見えたのだが。。。
往年の国鉄バスの「バス駅」の面影を今に残すというべきか。
かなり辺鄙な場所なので、もう一度来れるかどうかは謎であるが、かなり興味をそそられる場所ではあった。
立山黒部アルペンルートの最後の行程である美女平~立山はケーブルカーとなる。
(決死モデルはチームR園田)
さて、このケーブルカーの坂下側に付いている、この無蓋車然とした貨車は、黒部ダム発電所の職員のために必要な物資を運ぶためなのだという。
その様な生活用途にも、このケーブルカーは利用されているのであった。
さて、かつては「千寿ヶ原」と言ったこの立山駅への到着をもって、立山黒部アルペンルートの行程は終了である。
あとは富山地鉄で電鉄富山を目指すだけ。