世の中には、女性ファッション誌(赤文字系の「JJ」「CanCam」とか)をエロ本代わりに買う男がいるんだそうな。
はっきり言ってその気持ちは理解できる。
昨日、パラリンピックの話を出したついでに、この話もしますか・・・
インターネットなどというものが人々の生活に入りだす少し前の話。
つまり前世紀の世紀末あたりの話。
199X年、地球は核の炎に包まれた・・・ じゃなくて、兎も角そのあたりの頃、まさかこの手の趣味を持っている仲間がいるなんて思っていなかったし、この手の欲求の処理は自分で考えてやるしかなかった・・・ なんてのは、かれこれ114514回言い続けてますね。
ともあれ、その一つとして自分は、本屋で障害者スポーツ雑誌「Active Japan」をほぼ毎号買っていた。
パラリンピックなどの障碍者スポーツに特化した雑誌は、これが唯一だったのではないだろうか。
さて、期待して毎号買っては見たものの、切断系の女性なんてそうそう出てはこなかった記憶がある。
あえて言うなら長野冬季パラで金メダルに輝かれた大日方さん?(写真の表紙)
それこそ、片山真理ちゃんの「切断女の夜」だの、欠損バーだのが出てくる10年以上前の話である。
こんな視点で「Active Japan」を読んでいる人間がいるなど、編集部の人もまさか想像していただろうか。
ところで、右の写真の女性は随分と両手が短い模様。
世代的にはサリドマイド被害の方であろうか。
やはり、この雑誌でも「パラリンピックは福祉ではなく競技だ。この雑誌も商売として成り立つように頑張りたい」ということを言っておられた。
しかし、いかんせんパラリンピックの認知度は今ほどではなく、障害者の中でもさらに限られた人がやっているというイメージで、一般的にアスリートというには年齢層が高いような印象を受けたものである。
編集部や関係者の意気込みとは裏腹に、選手層の薄さと認知度の低さは、当時の日本のパラリンピックシーンを「福祉の世界を出ないもの」に押しとどめていたのではないだろうか。
ただ、この頃と言えば切断ではないが、アイススレッジレースの土田和歌子さんは可愛かった記憶がある。
あくまで理想論を言えば、アスリートはその競技だけを注目すべきで、本来は可愛いだのイケメンだのといった視点で大騒ぎすることは、当該のアスリートや関係者にも迷惑になるのではないだろうかと思っていた。
ただ、今世紀に入り、北京(2008)では佐藤真海さん、ロンドン(2012)ではゴールボールの浦田理恵さん、陸上では高桑早生さん、中西摩耶さんがアイドル視され注目されていた記憶がある。
皮肉な話ではあるが、可愛いだのイケメンといった視点で注目されたからこそ、現在スポンサーも多く付き、世界レベルを目指せる環境が整ったとも言えるのだろうか。
その点は、最近のヘルスエンジェルスのファッションショーにも相通ずるものがあると思う。
佐藤真海さんや高桑早生さんの名前が出てきて思い出した。
パラリンピアンは意外に文武両道なのだ。
佐藤真海さんは早稲田大学、高桑早生さんは慶應、「Active Japan」の表紙を飾った長野パラ金の大日方邦子さんは中央大学法学部、あと自分がmixiやFacebookで知っただけでも、京大とか筑波大なんて方もいる。
直接のパラリンピアンではないが、カリスマ義肢装具士・臼井さんは群馬の名門マエタカである。(大学は私大らしいが不明)
さて、「Active Japan」に話を戻すと、創刊して数年としないうちに、版元の合併などもあり、休刊のやむなきに至ったのであった。
個人的な事を言えば、この休刊からインターネットの普及で「Menazort!」でその手の趣味者に出会うまでの間は、ちょっとした空白の時期であった。
・・・とはいえ、どっちにしろ、私、しょせんは「趣味者」でしかないですからね。
あまり偉そうなことや評論じみたことは書かないようにしますね。