貧すれば鈍する時代

最近の「ルフィ事件」で明らかになったのは、強盗事件をやらかすのは ─ ─ 指示役はともかく─ ─ 特別に悪いことをしてきた人間ではなく、それまでごく普通に生きてきて、ある日貧困に陥った時に、魔が刺して強盗しなければならない状況から抜け出せなくなったということである。

そしてまた、世の中全体が貧しくなっているということも無関係ではないだろう。

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ランチ気さわぎ

稀代の日記魔といえば古川ロッパ。
戦前の全盛期から一転して売れなくなった戦後の後半生は「日記を書くために生きている」「日記に生かされている」状態であったという。

そして、その膨大な日記を読みこなした山本一生もまた凄い。

その結果体得した日記読みの重要原則は「最も重要なことは記述されない」。

確かに、書く方としてもそれはある。
拙ブログに書かれていない、書きたくないことはいくらでもある。

それは一つの普遍的な真理であるらしい。

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NAS失敗宣言

かれこれ2年前の10月に自宅サーバーを閉じてからというもの、データのバックアップに苦労していた。
たまたまハードディスクがクラッシュしなかったから、今までどうにかしのげてきたが、もしハードディスクがクラッシュしたら、泣くに泣けない思いをすることになる。

それで、NASを導入することにしたのだ。
それを思い立ったのが、昨年の6月のことである。

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【義手と義足の昭和史】口と脚で描く(S37.8.21)

最近、ネパールで飛行機の墜落事故があった。
ネパールを知る人によれば、割と「いつものこと」なのだそうで、いくら、iPhone片手にライブ配信なんかするパリピが増えようとも、やはり「第四世界」であることには変わりないと言う事のようだ。

そしてまた、こっち系のフェチ的にネパールと言えば両腕のないMegha Ghimireさんであるが、彼女もまた、そんな「第四世界」の住民であるのも確かだ。

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