昨日は財政力の高い市町村に行けば何か面白いものが見れるはずだという話をした。
では逆に財政力の低い市町村は・・・?
これまたなかなかキラ星のようなメンツが並んでいる。
人口3桁の村、離島の村と行ってみたい所ばかりが並んでいる。
ここも旅行先に加えることにしよう。
今回は手近なところで関東(離島以外)最も財政力の低い、山梨県小菅村(財政力指数0.10)へ行ってみることにしよう。
財政力指数というのはつまり、学校・道路・水道など自治体の運営に必要な経費のどのくらいを住民の税金で賄えるか、ということであり、これが0.10であるということは、必要な経費の10%しか税金で賄えないということである。
賄えない分は、国から地方交付税が下りてくるということになり、これを貰わないで済んでいる自治体(財政力指数1.0以上)は昨日の浦安市ほか原発のある市町村など数えるほどしかないのが現状である。
そしてまた小菅村に行くには奥多摩駅からバスで行くか、大月駅からバスで行くかのどちらかになる。
小菅村の凄い所は、2014年に大月駅~小菅の湯のバスが開業するまで、山梨県内の他の市町村から直接公共交通機関で行けなかったということである。
これは前に行った丹波山村も同じである。(あちらは昭和40年代に塩山~丹波のバスが廃止になって以降、公共交通機関は東京都の奥多摩駅からしか行けない)
どちらも多摩川の現流域にある村であり、経済圏としても奥多摩と同じなのである。
だったら何で山梨県なの・・・?
兎も角も、大月発9:00のバスに間に合いたいので6:58船橋発の「あずさ3号」に乗らなければいけない。
そうすると、6時には家を出ていなければいけないはずなのだが・・・
起きてみたら5:50過ぎ!?
大急ぎで準備をする。
不幸中の幸いは、ほとんどの荷物がリュックに入ったままになっていたということ。
大急ぎで準備してどうにか間に合うことができた。
船橋からは「あずさ3号」「富士回遊3号」の併結列車に乗る。
(決死モデル:チームP桃園;大戦隊ゴーグルファイブ出身)
大月までなのでどちらに乗っても同じなのだが、決死する上では一番最後の車両に乗りたい。
ということで「富士回遊3号」の1号車に乗ることにした。
そして1つの列車で東京を串刺しにするという愉悦を楽しむ。
ところで最近の総武線串刺し特急は秋葉原に停車せず、錦糸町の次は新宿に停まるらしい。
そして大月に到着。
ここでは松本行きの「あずさ3号」9両と河口湖行きの「富士回遊3号」3両を分割することになる。
往年の「かわぐち」「かいじ」の分割作業のようなことを令和になってもやっている。
ところで、9両という大部分が松本方面に去ってしまうと、残った3両編成はホームの端っこということになってしまう。
大月から富士吉田や河口湖へ行く客は、ホームを長いこと走って乗らなければならないということになる。
(決死モデル:チームR持田;仮面ライダー響鬼出身)
さて、大月からは富士急バスに乗ることになる。
小菅行きの乗り場は4番。
自分以外にも客はいたが、バスの写真を撮っていたので「同業者」なのだろう。
この2人だけの客でバスは出発した。
小菅村からすれば山梨県の他町村へ行く足であるとはいえ、これでは営業は成り立たないだろう・・・
と思っていたら、猿橋駅前から登山客が大挙して乗ってきた。
登山客からすると、小菅行きのバスの始発は猿橋、ということになっているらしい。
たちまち満席になってしまった。
レギンスを履いた若い女性もいる。あれが「山ガール」ってやつか。
その満員のバスは小菅へ向かって山を登っていく。
・・・が、途中の福泉寺前でその登山客が大挙して降りてしまった。
そしてまた同業者だけで松姫峠を越えることになってしまった。
バスに揺られること1時間で小菅の湯に到着。
(決死モデル:トルソーさんのメア;魔法戦隊マジレンジャー出身)
温泉施設があり、道の駅もあるという小菅村の観光の拠点となる。
しかし、村役場などの村の中心部はまた別の場所にあり、2km歩かなければいけない。
せっかくなので人口600人、財政力指数0.10の村の中心を見ていきますかね・・・
村の中心へは、小菅の湯から山道を降りて行くことになる。
家々では柿を干している。
今はそういう季節なのだ。
そして小菅川を渡った先に、小菅村の中心部がある。
小菅川では釣り客が川釣りをしている。
観光客にとって小菅村とは「川釣り」で知られている。ということになるようだ。
(決死モデル:チームY宇崎;獣拳戦隊ゲキレンジャー出身)
そしてまた、現在はこの小菅村の中心部へのバスは、大菩薩峠登山口を経由する系統しか通らず、小菅村の中心部へ行くにはこの「田元橋」のバス停から歩いていかないといけない。
もう少し中心部側に行ってみたいが、11:00に田元橋から小菅の湯に行く西東京バスが来るので、それに乗ってまた小菅の湯に戻ることにしたい。
別に田元橋から11:29の奥多摩駅前行きに乗れなくはないのだが、何となく全線乗りたいという欲があるのだ。
それでいったん小菅の湯に引き返す。
(決死モデル:トルソーさんのラ・バルバ・デ;仮面ライダークウガ出身)
そして西東京バスに乗って、本来のルートで奥多摩駅を目指すことにする。
バスの右手には奥多摩湖が広がる。
奥多摩湖ができる前は、奥多摩駅の先にある谷には「小河内村」という自治体があったのだという。
その小河内村と、小菅村や丹波山村の合併の話もあったというが、当時の東京都側が「県境を越えた合併は難しい」と難色を示したのだという。
西東京バスのバスターミナルも味のある建物だが、駅前の商店に何と有線放送電話の番号があるのだ・・・!
これは凄い。
バスターミナルに戻り、盛りそばを食べる。
最近、こうした盛りそばの方が良くなってきた。
これは何かの味覚の変化だろうか・・・?
そんなこんなで、日の高いうちに全日程が終了。
帰りしな、夕食はフーターズで飲むことに。
日本1号店である赤坂店が閉店してからというもの、フーターズの日本の孤塁はここだけになってしまった。
コロナで海外にも行けない状況で「アメリカ」を感じることができる数少ない場所なので、いつまでも残ってほしい所である。
(決死モデル:チームWB小津麗;魔法戦隊マジレンジャー出身)
韓国も江南のフーターズが閉店して韓国撤退したし、東京にフーターズ無くなったら台湾か?上海か?