温泉ならバス駅で

沖縄付近を除き、日本全体が高気圧に覆われている。
沖縄は昨日は梅雨入りであると言う。
九州地方は今日1日晴れそうだ。

最初に目が覚めたのは5時過ぎだった。
何しろカプセルホテルの中なので、どうも時間の感覚がわからない。
そのまま起きることにして、諸々の準備をする。

ニュースでは、ロシア政府が日本政府の63人を入国禁止にしたのだと言う。
その63人には、岸田首相や高市早苗議員も入っている。
別にロシアから出禁になったところで、大したダメージもなさそうに思えるが。

まずやるべき事は、イロハシャッフルである。

今回のイロハは多少特殊で、旅行に連れて行かなかったメンバーを優先的にイ群に入れる。

そんなことしてたら、すでに7時近くになってしまった。
さっさと出発しなければいけない。

今回泊まったカプセルホテルは、新地の中華街の目の前となる。
それで、中華街の門を最初に撮ることにした。
インスタ仕事としては、なかなか撮れ高が良い。

さて、市電で行くべきか。バスで行くべきか。
最初の目的地は、バスの方が圧倒的に近いのだが、そのバス停を通るかどうかは全くわからない。
それで、多少歩くが、市電の交番の石橋行きに乗った方が1番確実だと思ったのだ。

それで、新地中華街の電停で待っていると、明らかに目的地を通るバスが2台ぐらい通っていく。
こーゆーのも結構あるあるである。

ともかくも、5番の市電に乗り大浦海岸通りで降りる。

ここから目的地にしばらく歩くだけでも、上海銀行長崎支店の跡や、古いレンガの倉庫の跡など、史跡に事欠かない。
さすがは長崎である。

さて、目的地に行くには、結構な坂を上る。

坂を上った途中が、目的の「ソ連邦の土地」となる。

なぜここがソ連邦の土地なのかと言うと、ここはかつてロシア領事館だったからだと言う。
ロシアといっても、帝政ロシアの頃である。
それがソ連邦に引き継がれ、ソ連邦が崩壊し、その後継国家が現在のロシアとなったために、現在はロシア政府の持ち物なのであると言う。

このような荒れ放題の土地になっていながら、誰も手がつけられないのは、ウクライナが絡んでいるからだとも言われている。

さて、次の目的地に行くことにしよう。

ここからは、バスに乗って長崎駅を目指すことにする。
バスであれば、どの系統でも長崎駅には行くようだ。

さすがに朝だけに結構混んでいる。
座ることができたのは、新地バスターミナルのところからであった。

そして長崎駅南口に到着。
長崎駅は、新幹線に向けてすっかり変わっている。

これまで終着駅だったところは、すっかりなくなっており、奥に新幹線の駅ができている。

駅に入ってみると、新幹線も在来線も高架駅だけに、富山駅や金沢駅のような雰囲気となっている。

これから最も早い肥前鹿島への到達手段は、8時27分の「かもめ8号」である。

この「白いかもめ」が見れるのも、これが最後と言うことになる。
しかし、鳥栖から武雄温泉は在来線でしばらくは残るので、見ること自体はできるだろうか。
そうすると「かもめリレー」号とでもなるだろうか。

ともかくも、「かもめ8号」に乗り込む。
ここから肥前鹿島までは、ちょうど1時間の旅となる。
途中で停車する駅は、諫早のみ。

社内には電源もあるので、悠々と充電しながら諸々の作業ができる。
特に、写真に位置情報をつけて、にしこくん仕事用の写真を正方形にする作業は大事である。

バタバタしているうちに、もう長崎県から佐賀県に入っていた。
右手には有明湾が広がる。

ほどなくして、肥前鹿島に到着。
ホームの支柱が赤いのは、祐徳稲荷への最寄り駅だからと言うことであろうか。

ともかくも、地下道を降りて、駅前に出てみる。
駅前に、祐徳バスのバスセンターがある。
なかなか味のある建物だ。

祐徳バスの社紋は、稲穂に囲まれた「誠」なのだ。
別に「誠」と言う文字が会社の名前にあるわけでもないのに、なかなかこだわりを感じる。

バスの時刻を見てみると、9時40分に嬉野温泉に行くバスがあるようだ。
そうしてじっくり撮ってる暇もなく、バスに乗り込むことになる。

祐徳バスは、佐賀県の鹿島や嬉野温泉あたりでは、それなりの路線規模を持っているバス会社のようである。

ただし、乗客はほぼ自分1人であった。
途中、「嬉野市役所塩田庁舎」と言うバス停もあったので、塩田と言う自治体があったのだろう。

バスは、嬉野の市街地に入ろうとする。
新幹線の線路も、すでにほぼできている。
途中、新幹線の嬉野温泉駅を通ったが、とりあえずこのバスに最後まで乗ってみたい。
どうやら、嬉野温泉駅と言うのは、嬉野も市街地のはずれにあるようで、バスはどんどん離れていく。

果たして、祐徳バスの終点「湯の田」は嬉野市街地のもう一方の端っこにあった。
嬉野には、国鉄バスの嬉野温泉駅のほかに、このように独自のバスターミナルがあるようで、これはなかなかエモい。
いずれにしろ、これをもって佐賀県嬉野市は収鋲(収鋲率:佐賀県45.0%、全国52.0%)

さてこれからどのように行こうかと言うことになるが、さしあたっては、新幹線の嬉野温泉駅の予定に行くことにしたい。

と言うことで、さっきバスで通ってきた嬉野の市街地をまた突っ切っていくことになる。

しかし、嬉野温泉と言うのは、県境地帯だけあって、祐徳バスやJRバスだけではなく、佐世保の西肥バスまで来る。

嬉野温泉の国立医療センターの脇を通ると、草原の向こうに新幹線の嬉野温泉駅が見える。
もう10月で駅はオープンするのだ。

工事中の柵には、地元の小学生の絵が飾ってある。
地元の小学校で「新幹線に対する夢を描いてください」と言い含めて描かせたのだろうか。

駅舎自体は、和風なテイストを感じさせる。
市街地からは少し離れているので、ここに迎えの送迎バスが連なるのだろう。

さて、とるだけとったらさっさと国鉄バスの嬉野温泉駅のほうに行くことにしよう。
そう思ったら、祐徳バスが既に来ている。

急いで祐徳バスに乗る。
確かに、祐徳バスの終点からは、バスで来てもいいような距離なのだ。

そして国鉄バスの嬉野温泉駅に到着。
普通であれば「嬉野温泉バスセンター」と言っているところである。

バスの中には、若い女性客2人が残っていたが、運転手は「降りらんと?」と聞く。
なるほどここは北部九州地方である。

そしてバスを降り、バス駅の全景を撮る。
いかにも昭和40年代に建築したような、「バス駅」の偉容を誇る。
これだけのバス駅は、草津温泉駅ぐらいのものではないだろうか。

先述の通り、このバス駅には、祐徳バスとJRバスのほかに、佐世保から県境を越えて西肥バスも来る。
この県境越えの西肥バスが来るタイミングで、決死することとしよう。

さて、ここからどうするかであるが、普通であれば、JRバスで武雄温泉駅で行くのが普通であろう。
しかし、このJRバスというのが、大村線の彼杵駅まで走っていると言うのだ。
国鉄バス 4原則で言う「短絡」にあたる路線であろうか。

なんだかこちらに乗ってみたくもある。
と言うことで、彼杵行きの12時38分のJRバスに乗ることにしたい。

昼食はそれまでに食べることにしよう。
といっても、周囲にはそれらしき飯屋は無いのだ。
ただ、温浴施設に付属した食事処があるので、そこで食べることにする。

長崎県との県境らしく、皿うどんなんてのもある。
しかし、自分は豆腐雑炊定食にすることにした。
折り悪しく、昨日のダークツーリズムでは、残飯を雑炊にした「ズケ」の話題を出した。

それでも雑炊を食べる。
豆腐を全部食べた後、そこにご飯と薬味を入れると言うスタイルの雑炊であった。
なかなか美味。

さて、バスの時間も近づいてきたので、さっさと行くことにしたい。

そしてバスターミナルの東側から入ろうとする。
バスターミナルの東側、バス溜まりを横切っていくことになるのだが、そこには歩道橋がある。
まるで駅の跨線橋のように。
このような構造のバス駅も珍しいのではないだろうか。
やはりこれも国鉄ならではではないだろうか。

ほどなくしてJRバスが来たが、それはまず12時30分の武雄温泉行き。
自分が乗るのは、12時37分の彼杵行である。

果たして、その場所は、ICカードリーダーは無いのである。
そんな田舎のバスだと思わなかった。
直方から博多のバスは、ICカードリーダが使えたのに。

ともかくも、ここまで撮ってきた写真を整理することにする。
…と、アナウンスが「〇〇郷」となっている。
いかにも佐世保とかそっちのほうの地名らしい…
それに、下り坂になっている。
つまり、県境を越えたのだ。

写真の整理なんかしてないで、県境のサインボードを撮ってればよかった。

ともかくも、バスは東彼杵町の市街地に入り、彼杵駅に到着。

駅舎は、2000年代に建て変わったものであると言うが、駅前で国鉄バスが待っている雰囲気は、まるで国鉄そのものである。
いかにも「国鉄バスの短絡路線」が令和に残っている珍しい例であるといえよう。
これをもって、長崎県東彼杵郡東彼杵町は収鋲とする。(収鋲率:長崎県47.6%、全国52.1%)

穏やかな気候の中、佐世保行きのディーゼルカーを待つ。
駅舎には、音声入力のiPadが置いてある。
何か案内する必要が生じたときは、管理駅につながると言うことになっているのだろう。

本当は、ハウステンボスからの指定券を買いたいのだが、無理のようなので、ハウステンボスまでの切符を300円で買う。

そしてやってきたディーゼルカーは、なんとも斬新な車両だった。
「YC1」というのだという。

ここから先はダークツーリズムになるので、稿を改めたい。

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