昭和27年ゲス不倫の末路

自称「天才編集者」の箕輪厚介氏がその地位を持ってパワハラ・セクハラ込みのゲス不倫を働き、文春にスクープされるところとなった。

その結果、箕輪氏は29日金曜日の17:30に「死にたい」と一言つぶやいて、31日日曜日夕方現在誰も生存を確認していない、という状態となっている。

これで月曜日になっても連絡が取れなかったら、おそらく何らかのニュースになるであろう。

テレビだとこんな感じかな。

「雑誌編集者の箕輪厚介さんが、SNSに『死にたい』と書いたまま、連絡が付かない状態になっていることが、関係者への取材から明らかになりました。
幻冬舎の編集者、箕輪厚介さん(34)は、女性ライターに立場を利用したパワハラ行為を行ったとして、複数のマスコミ媒体に報じられていました。
そのような中、29日午後5時半に、SNS『ツイッター』に『死にたい』とだけ書き残し、そのまま連絡のつかない状態になっており、警察に捜索願が出されているということが、関係者の証言から明らかになりました。
箕輪さんが所属している幻冬舎の見城徹社長は取材に対し『最近の女子プロレスラー木村花さんの件もあり、また箕輪はああ見えて繊細な所もあるので心配している。本人に伝えたいのは若い時は失敗もある。十分反省した上で初心に帰り、また一から面白いものを作ろうということだ。これを見たらすぐに連絡してほしい』とのコメントを発表しました。」

恐らく、本当に箕輪氏本人の生命に何かある、ということはないだろうと考えるが、昭和27年には立場を利用したゲス不倫で殺された会社役員もいる。

それは大阪でのこと。

会計年度でいう昭和26年度の〆も近い昭和27年3月5日の夜19時半。

桜のつぼみも開こうとしていた造幣局の前の銀橋(桜ノ宮大橋)のたもとのレンガ造りの螺旋階段で、血まみれになっている男がいるではないか。
それを発見したのは、警邏中の天満警察署院だった。
急いで近くの病院に運んだが、瀕死の重傷であった。

その男は島津製作所の大阪支店長代理という地位にある男だった。
現金も腕時計も盗まれてはいない。
警察の調べでは、商売に絡む恨みではないかという見立てがなされた。

ところで、この朝日新聞大阪社会面で最も大きく報じられているのは、遠く北海道の十勝沖地震である。
とは言っても環太平洋火山帯の中のこと、Wikipediaで調べるだけでも1843年、1915年、1952年、1968年、2003年、2008年とあるようであり、2003年のものは八戸市内のパチンコ店は倒壊した写真が有名ではないだろうか。
この紙面で報じられているのはもちろん1952年のもの。
3月4日にマグニチュード8.2の地震が発生し、28人が死亡、5人が行方不明、287人が重軽傷という大災害となった。

事件の方であるが、翌3月6日に入ってすぐの深夜、人事不省のまま死亡したことが同日の夕刊で報じられており、捜査容疑は「傷害」から「殺人」に切り替わることとなった。

それから10日以上たった3月18日の朝日新聞大阪版で、容疑者の逮捕が伝えられている。

それは京橋駅のすぐ西の鴫野に住む関西電力の21歳の男で、クリスチャンであったという。

この21歳の男、此花区のカトリック教会で25歳の女性と知り合い昭和26年1月に婚約した。
この女性はその後昭和26年3月5日、上司である今回の事件の被害者と京都に旅行に行き、関係を持ったのだという。つまり婚前交渉。
そこで貞操を散らした女性は婚約解消を申し出る。

「何も言わずこの婚約は無かったことにして!」
「どうして!」

それでも昭和26年4月22日には結婚した。

しかしなぜ婚約解消などと?
隠しきれず、4歳年上の妻はその経緯を打ち明けた。
おのれ島津の上司め・・・!

「どうする?俺と別れるか?それともその上司に敵討ちしに行くか?」
「こうしましょう・・・」

そして恐るべき計画が始まった。

ここであったが100年目、いや例の「関係した」日から1年目にあたる昭和27年3月5日、妻は元上司に「午後6時半、空心町の市電十字路でお待ちしております」との手紙をしたためた。
空心町とは今の東天満の交差点のことである。地下鉄の南森町から桜ノ宮大橋に向かって歩いた所にある。

何も知らない上司は、若い女性の部下から手紙が来たのであれば満更でもなかったであろう。
「5日午後6時30分と・・・ムフフ・・・」手帳に書き込んだ支店長代理はどんな顔をしていただろうか。
一杯引っ掛けて空心町の十字路に現れた。

「どうしたんだ?手紙なんかよこしてムフフフ」
「ちょっと大橋の方まで歩きましょう」

夜の造幣局の桜は蕾が付き始めていただろうか。
その2人の後を見え隠れに夫が追う。

こんな恐ろしいこと・・・本当にやるの?
河原へ続くレンガ造りの螺旋階段を降りようとした時、妻は恐ろしくなって急に引き返した。
「おい、どうしたんだ?」

そう思う間もなく鉄棒を持った男が襲い掛かって来るではないか!

今回のダークツーリズムは大阪環状線方面からということになる。

大阪環状線方面からだと京橋で降りることになる。
当時であれば「城東線」と呼ばれていたであろうか。
72系が大阪~天王寺間を往復していたはずである。

京橋を降りて少し北側に歩き、国道1号線に出ると「龍の巣」がある。
ここでかすうどんを食べて腹ごしらえ。

そして国道1号線を西に歩くといよいよ桜ノ宮大橋となる。
現在、下り線として使われている元々の「銀橋」は昭和5年の竣工となる。
決死モデル:チームT美川

ダークツーリズムでは、デカレンジャー出身のウメコとジャスミン以外は、あまり顔が笑っているメンバーを使いたくない。
それで美川の登場と相成ったわけだ。

現在でもレンガ造りの橋塔は健在である。

例の事件のあった螺旋階段を降りようと思ったら、大型犬を連れて散歩している地元民が登ってきた。
そして煙草の吸殻が散乱している。

今なお現役の散歩道として活用されていた。

あとはもう帰京するだけ・・・

 

関連するエントリ(とシステム側で自動的に判断したもの)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です