台風が過ぎたと思ったら連休もあと1日しか無くなってしまった。
本当であれば、連休パスを使って山形あたりにでも行きたかったが、その山形県内の路線も台風で運休しているという。
なぜ山形にこだわるかというと、にしこくん仕事では東北6県のうち山形だけには行っていないからである。
日本海側は確かにお留守になっている。
ただ、台風で山形県内の各線は運休中となっている。
ただし上越新幹線は平常通り動いているという。
そうなると庄内の方にするか、、、
ということで東京〜新潟の夜行バスを急遽予約した。
切符は「日本海きらきらフリーパス」。
しかし、このフリーパスは坂町から北だけだという。
つまり新潟〜坂町でベット切符を買わないといけない。
いっそのことバスを鶴岡か酒田に行くのに変更してはどうか。
ということで改めて庄内交通の夕陽号を予約することにした。
それでなくとも、今週末には韓国旅行が控えているので、別に何も無理に旅行を入れることはないわけである。
それでも強迫観念的に旅行を入れてしまったのは、一種の依存症みたいな何かではないだろうか。
というか、その強迫観念を「放浪癖」と言うのか。
ということで、まるで「赤いくつ」のカーレンのように、何があっても旅に出ることにする。
(決死モデル:チームPみく)
ところで、にしこくん仕事に入れないみくにとって、この「赤いくつ」仕事は貴重な仕事の一つになるだろう。
にしこくん重点政策を続けるのであればなおさら、、、
ということでガラガラの千代田線新御茶ノ水へ。
そして中央線で新宿へ。
こここそか日本の誇る最大のbus depotであり長途客運站ということになり、いろいろな方向に出ている。
今回の庄内交通は、入口の案内所に一番近いB4番乗り場だった。
それでもひっきりなしに出発しており、御殿場行き(富士急)、岡山行き(両備バス)の次が我が鶴岡・酒田行きと言うことになった。
(決死モデル:チームP芳香ちゃん)
果たして庄内交通「夕陽号」は黄色い車体で、3列シートで電源も付いているのでありがたい。
この先、東京駅八重洲口、秋葉原駅、上野駅で客を拾って新潟を目指すことになる。
どうやら上越新幹線に沿って関越道を行くわけではなく、東北自動車道を行くようであった。
・・・そして目が覚めた頃には、宮城県付近にいたここから山形自動車道に入って、庄内を目指すらしい、
5時になったかならないかぐらいで、まだ空は明けていない。
鶴岡インターに近い庄内観光物産館で結構な人が降りていった。
ここは何かあるんだろうか。迎えに来てもらうとか?
果たして鶴岡庄交モールに到着。
ただし現在は「エスモールターミナル」と言うらしい。
(決死モデル:チームWBノノナナ)
庄交モールというのは、ダイエーが入っていた頃の呼び名で、それが一度倒産してからはエスモールと言うらしい。
昔から「モール」という言葉を使っていたがそれはショッピングモールと併設した先進的なバスターミナルという自負からだったようである。
さて、このモールのとなりにある東京第一ホテルも庄内交通系列の経営のようで、朝食バイキングが割引があるのだという。
とはいえ、1430円が1210円になる程度であるが。
しかしそのバイキングは「内陸風芋煮汁」があって、山形らしさを感じさせていた。
ただし、あくまで「内陸風」ということで庄内とは別物らしい。
さて、食べ終わったら鶴岡駅に行きましょう。
駅の近くにある紡績工場風の古い建物の一群は、農協の倉庫なのだという。
さすがは米どころ庄内といったところか。
(決死モデル:チームY間宮)
鶴岡は一応電化されてはいるが、運転系統としては酒田〜村上と、デッドセクションをまたぐ区間となり、交直流電車を持って来るわけでもなく(今までも実績はない?)、普通列車は全区間がディーゼルカーとなっている。
車両はキハ40系が相変わらず使われていた。
そういえば新潟支社全体でディーゼルカーといえば全然置き換わっていない印象がある。
ただ米坂線ではハイブリッド車があっただろうか。
そして酒田に到着。
考えてみれば酒田は各支社の境界駅となる。
それで新潟支社のキハ40ばかりではなく、仙台支社のキハ110、秋田支社の701系も入って来る。
ただし今日は「仙台支社」の陸羽西線は運休。
結局仙台支社は今日は台風の影響で終日運休であったが。
(決死モデル:チームWBラジエッタ)
駅前に出てみると、まるで昭和の町並みでホテルがほとんどないという印象を受けた。
鶴岡であれば3〜4つは駅前にあったのに。
酒田の方がよほど観光資源が多い良いな気もするのだが。
さて、今日はきらきら日本海パスの極限まで行くことにしているので、先を急ぐことにする。
羽越本線の車窓には両側に豊饒の庄内平野が広がる。
ただし稲刈りはすでに終わっている。
そして庄内平野が終わると、今度は日本海の雄大な眺めになる。
旅行先を庄内にしてよかったと思えるほどの絶景であった。
(決死モデル:チームTエリー)
さて、秋田県側に入ると、象潟、仁賀保と乗客が多くなって来る。
そのほとんどは高校生で、秋田市内に遊びに行くのであろう。
そして羽後本荘に到着。
羽後本荘の駅舎とホームは改築中のようであった。
跨線橋を渡ると由利高原鉄道の車両が待っていた。
車内はまるで観光仕様の車両となっており、ウッディな感じで、子供の遊び場まであった。
お客さんがいないのを逆手にとって色々な設備を入れているのだろうが、今日は立ち客が出るほどの盛況であった。
(決死モデル:チームPウメコ)
また、アテンダントとして秋田おばこの衣装をきたおばさんが案内をしていた。
1両編成のディーゼルカーは、鳥海山の麓を走って行く。
平野の中のカーブこそが由利高原鉄道らしい風景と言うべきか。
前郷でのタブレット交換についても言及され「全国で4ヶ所しか残っていない。マニアがよく来る」旨の説明がなされた。
この列車も前郷でタブレット交換をした。
そして終点・矢島へ。。。
ということで終点の羽後矢島に到着。
そういえば第3セクター化してから「羽後」は取れたんだっけか。
矢島には車庫もある。
(決死モデル:チームY楼山)
色々な出店をやったり、カカシコンクールをやったり、観光開発に余念がない。
テンションの高い和服のおばあさんに梅こぶ茶をすすめられるなど。
ちょうどお昼時なので、駅前の食堂でラーメンでも食うか、、、
店の佇まいは何とも北海道っぽい。
北国の店は似てくるのだろうか。
ラーメンは、久しぶりに食べる普通のラーメンだった。
たまにはこんなのもいいだろう。
ということで、ラーメン食ったくらいにして羽後矢島は終わり。
12時発ので戻ることにする。
由利高原鉄道でサービスが徹底していると思ったのは、運転席横の前被りの席に椅子があることである。
鉄ヲタならここに座りたいところ。
さて、タブレット交換であるが、基本的には羽後本荘行きが3〜4分停車して対向列車を待つようになっているようである。
そして前郷へ。
運転士と駅員は手早くタブレットを交換する。
あとはそれを、駅員が対向列車に手渡すだけである。
こちらも手早くその様子を撮ることにする。
(決死モデル:チームR天美)
ところで、タブレット交換はいいとして信号機は腕木式ではないようである。
いっそ腕木式にしてくれたらいいのに。
そして羽後本荘に到着。
駅舎は新築中で、プレハブの仮駅舎になっている。
(決死モデル:チームPさくら)
ところで、今回の旅行は純然たる単純往復なので、帰途はにしこくん仕事はしない予定である。
となると、衣装は好きなのを着せればいいということ。
旅の前哨戦やフォロースルーは下位メンの仕事になっているが、皮肉にも衣装の選択肢はこちらの方が増えるという事にな理想である。
さて、酒田行きに乗って戻ることにする。
帰りは米坂線経由で、米沢から新幹線に乗って帰ることにしたい。
そう思って酒田に到着し、切符を予約しようとすると「米坂線はやってないですよ」。
何で? 今朝鶴岡駅では「前線平常運転」って。。。
「それは小国までだと思います」
つまり、新潟支社分は正常運行だけど、仙台支社管内は知らないよ、という事らしい。
なんなのそのセクト主義は、、、
仕方がないので、新潟経由で帰ることにしたい。
ところで、14時33分の次は、15時02分に新型のジョイフルトレイン「海里」に乗れる!?
ダメ元で指定席を頼んでみたら、桑川までは取れた!
何という僥倖だろうか。
こんな新車にまで乗れるとは・・・
(決死モデル:トルソーさんのメア)
この「海里」、よくあるパターンで古いキハ40を改造したとかではなく、ハイブリッドの全く新しい走り装置なのだという。
乗務員の制服も全くオリジナルのものが新調されており、乗務員の銅鑼の音とともにドアが開く。
車内の2号車は4人個室になっており、鉄ヲタ同士の相席となった。
新築の家の匂いがする。
これまで、あまりこのような新車の旅行はしてこなかったが、こういうのもまたいいものだと思う。
ところで、なぜ桑川という小駅なのか。
それは、この桑川駅舎は道の駅にもなっており、日本海の夕日を見渡す展望台にもなっているからである。
そして桑川に到着。
日本海の夕日に合わせて停車時間を取っており、展望台まで行ってみることができる。
しかし、この展望台は人数が限られており、なおかつソーラーパネルのポールが鬱陶しい。
むしろ海岸に降り立って撮影した方が色々「映える」のではないかと思った。
(決死モデル:チームR持田)
そして停車時間が終わろうとしているが、この「海里」は終点の新潟までは空いていないという。
しかし、桑川で次の列車となると、帰宅が0時を回ってしまう。
せめて村上まで乗れれば、列車本数は格段に増える。
車掌と交渉したら、村上までは乗れることになった。
E127系もすっかり、新潟の顔になってしまった。
(決死モデル:チームTレナ)
こちらはもうすっかり疲れきっているので、あとは寝るだけ。
程なくして新潟に到着した。
高架化したホームの向こうからは、長岡行きが出発していった。
そして今まで乗ってきた電車は、折り返しで新発田行きとなる。
ちょうど腹が減ったので夕食にしたいが、許された時間は30分程度。
それも長い通路を駅まで行かないといけない。
結局、新潟まで来て吉牛という結果に。。。
そして19時36分の時136号に乗る。
これはmaxでもなければ電源があるわけでもない。
(決死モデル:トルソーさんの丸尾)
バッテリー切れにおびえながらブログの下書きをしつつ。
これで充実した鉄道の日が終わってしまった。