Born on an egg on a mountain top

マチャアキ西遊記のオープニングテーマは「Monkey Magic」だった。
このオープニングは覚えている。

さて、12111列車「CST Amravati Express」はと言えば、1時間以上遅れてるんですけど・・・?
Murtazapur到着が6:18で、MurtazapurからのナローYavatmal行きが7:05Achalpur行きが7:15である。
1時間以上の遅れとあっては、どちらにも乗る事ができなさそうである。

ということで、予定を変更し、Murtazapurの1つ手前でそこそこ都会のAkolaで降りて、バスで終点まで先回りすることにした。
決死モデル:チームRナオミ

本来は、みくP)で撮影の予定であったが、衣装の首が折れてしまい、ナオミを代役にしたものである。
ちょっとみくの衣装選びに関しては、課題を残すこととなった。

さて、Akolaのバスターミナルであるが、Akolaの駅前にあるわけではなく、市街地に分け入った所にある。
ということで、リキシャーでbus standを目指してもらうことにする。

で、そのbus standに着いたのだが・・・

雰囲気は正に2等車の車内。
これこそがインドという世界である。

で、ネットで見る限りでは、AkolaからYavatmalに行くバスはあるようであるが、どうも出発時刻によって到着時刻まちまちのようで、バスによっては3時間半で済むものもあれば、7時間ぐらいかかるものもあるようである。
ところで、来る時に飛行機の中でデーヴァナーガリー文字を覚える努力をしたのが、今ここで役にやっていた。
何しろバスは英語表記が全くない。
「यवतमाळ」とあるバスがあり、もしかしてアレが・・・? と思い、到着時刻を聞いてみると「11時だ」という。
Yavatmal到着が11時であれば、じゅうぶん終点まで先回りできる。
Yavatmalから折り返す列車は12:10発である。

ということで、車内の人となる。
しかし道路事情が悪い。
どうお事情が悪いのに加え、スピード対策のためか、至る所に突起を設けてあるので揺れることこの上ない。

ところで、バスに乗っているとナローの線路の踏切と何回か交差するのであるが、線路が草や土に埋もれていたりする。
もしかして今は動いていないとか・・・?
何か嫌な予感がするんですけど・・・。

ところで、MurtazapurからYavatmalまでは、途中にKaranja、Darwhaという2つの主だったbus standがある。
Yavatmalに11時に着くというのであれば余裕かと思ったが、Darwhaに着いた時点で10:45ぐらいになっていた。
ここでまた余裕を持って客扱いを行って、11時近くなっても出発する気配もない。
ここは自分もおりて、列車をDarwhaから乗るべきか、それともあくまでYavatmalから乗るか。
この状況は賭けである。

バスは10:59に出発。
とりあえず賭けてみることにした。
ところで、列車の方もDarwhaは10:00発で、Yavatmal着が11:40なのである。
この距離で随分とかかるものである。
途中で峠越えでもあるとか・・・?

と思ったら案の定その通りで、バスも曲がりくねった道を登っていく。
Yavatmalは高原の町だったのだ。

果たしてYavatmal駅に到着。
決死モデル:チームTヤギー

駅の中では切符を買う人で列をなしている。
・・・が、どうやらムンバイなどへ行く切符のようである。
ナローの駅にしてはやたら電算化が進んでいると思って、駅員に聞いてみると、「もう走ってないよ! Murtazapurに行きたいならバスで行って!」

何と言うことだろう。
3時間半もかけてYavatmalまで来たと思ったら、列車は走っていないというのである。
道理で線路は土や草をかぶって錆びついていたのだ・・・

仕方がないので、bus standまで行ってAkolaまで戻ることにするか・・・

ところで、अकोलाアコラ行きがなかなか来ない。
とりあえず5番乗り場で待っていればいいということは分かった。
नागपुरナーグプル行きだのअमरावतीアムラバティ行きは結構頻繁に来るのだが・・・

1時間ぐらい待っただろうか。
やっとこさ「अकोलाアコラ」の文字を見つける事ができた。

ここはAkolaに普通に戻ってもいいのだが、Murtazapurから出るもう1本の路線、Achalpur行きまで廃止になったのかどうか、聞く必要もある。
ということで、Murtazapurで途中下車することにした。

Murtazapurのバスターミナルは、駅前にあるので便利である。
それと同時に、それだけ小さな町でもあるということだろう。

Murtazapurの駅前には、「カースト制度解放の父」ビームラーオ・アーンベードカルの銅像が立っている。
そういえば、AkolaやYavatmalのバスターミナルにもアーンベードカルの肖像が飾ってあった気が・・・

してみれば、この界隈はカースト問題が深刻な地域なのだろうか。
ともかくも、駅裏のナローの駅に行ってみたいと思う。

果たして、ナローゲージのホームに到着。
決死モデル:トルソーさんファラキャ

Yavatmal方面はすっかり草生しているが、Achalpur方面はまだレールが輝いている・・・ と信じたい。

ホームには地元の人々がたむろしていたが、何やら空気が重く、こちらを睨みつけている。往々にして、ナローゲージが走るようなインドの田舎だと、自分のような異邦人は、子供たちの好奇心の対象になり、色々話しかけられるものである。鬱陶しい程に。

しかし今回はそういうこともない。ただひたすら黒い顔から眼を光らせてジロジロこちらを見るだけである。
さっきアーンベードカルの銅像を見たことによるバイアスもあるのかもしれないが、これは「差別されてきた者の眼」である。

早々に退散する前に、ちょっと機関区ぐらいは見ておこうか。

機関区には、数台のZDM4が置いてあるが、1両は台車を外されている。
もしかしてもうこの鉄道は死んだのか・・・?

向こうにあるZDM4は、まだ生きているようで、機関車の下の地面の機械油もまだ新しそうである。
これはまだ、Achalpur方面は生きてると信じていい・・・?

とりあえず、BG(広軌)の本線の駅へ行き、駅長に聞いてみることにした。

「Achalpur行きの列車は走ってるかい?」
「今日は走ってないよ。明日の朝7:15に出るよ。それかバスで行きな」

・・・ただ、もしかしたらこの駅長、ナローゲージの事なんて一切相手にしていないので、Yavatmal行きが廃止になったことすら知らないかもしれない。
そこでもう1つ聞いてみた。

「Yavatmal行きは?」
「それはもう走ってないよ。バスしかないよ」

良かった。Yavatmal行きは廃止になったと認識したうえで、Achalpur行きの時刻を言ってくれたので信ぴょう性は上がった。
明日の行先はAchalpurで、7:15までにここに来ることである。

ということで、列車で今晩の宿泊地であるAkolaに戻り、最高級のホテルに泊まることにした。

バックパッカーならバックパッカーらしく、安いホテルにでも泊まってこそ… とも思うが、さすがにどこでも寝られてどこでもトイレに行けるほどのたくましさはもう無い。年齢相応に、それなりのお値段のホテルで快適に寝させてもらうことにしたい。

 

関連するエントリ(とシステム側で自動的に判断したもの)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です