ウェイウェイ研修

北日本には前線を伴った低気圧がかかっていたようだ。
(2022年9月13日しるす)

この2週間というもの、ホールディングス全体の係長研修というものに出ていた。
これは、我が社を含む企業グループ全体の係長が選ばれて、埼玉のどこだかの山奥の研修所で研修するというものである。

まあそれ自体は、グループディスカッションだのディベートだの、どっちつかずの案件でも決断して進めなければならない時があることが、本社で係長やらその先の仕事をやっていればありますよ、という研修だった。

この研修にはホールディングス全体で40人ぐらい集められたのではないだろうか。

その埼玉の山奥には、各チームの選抜6名を連れて行くことにした。

で、夜になればお定まりの飲み会である。
これがまた酷かった。

言ってみればウェイ系文系エリートの弱肉強食のホモソーシャル。
彼女がどうたら、風俗がどうたら・・・

そういえば、理系オタクだらけの我が社でこんな話にはならなかった。
なぜならセクハラに問われるからだ。
独身率だって自分も含めかなりの高率だ。

しかし文系ウェイ共が統べる系列他社ではそうはいかない。
歌舞伎町がどうたら、西川口がどうたら・・・
知らんしそんなの。

しかし、酔っ払いのウェイが容赦してくれるわけはない。
「マカも風俗行くんだろ?」

あー来た来た。ウゼエ・・・
しかし、ここは日本の酔っ払い。
酔っ払ってればどんなことだって許してもらえる。
何なら一発二発ブン殴ったって「酔っ払ってました」といえば「仕方ないね」で済まされるだろう。

「何で? どうしても行かなあかんの? 行かなかったら『俺が遊びを教えてやる』とかそういう話?」
「・・・!?」
予想もしなかったであろう反応に相手は確実にたじろいでいる。

「いや、だから聞いてんだけど。行ってどうすんの?俺が行く行かないでどのように差があるの?何で行って欲しいの?いや話題変えなくていいって。好きなんだろ風俗?なぁ。お前の大好きな風俗の話するべや。なぁ、おい」(フォークで頬をペチン)

周囲が完全に静まり返ってしまった。
こちらに注目している。

「はい、で、マカにコミュニケーション能力がありませんと。で?じゃ翻訳しろや。できんだろ?ほら翻訳しろって。頼むぞ。こりゃ楽でいいわ」

後のことは覚えていない。
適当にタクシーに乗せられて部屋に放り込まれたのではないだろうか。

翌日以降、風俗大好きウェイはこちらが挨拶しても目を逸らして走り去る上、飲み会にも来なくなってしまった。

コミュ障オタクの跋扈を許しているこの研修生たちを見限ったかのように。

 

関連するエントリ(とシステム側で自動的に判断したもの)


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です