さて今年も例大祭のシーズンがやってまいりました。
恐らくゆりかもめもりんかい線も都営バスも人で満員になっており、息するスペースもないはず・・・
そう、そんな時こそ船でコミケに行くのである。
時代は船!
八柱からYahoo路線で検索したら、新鎌経由で都営浅草線の方をサジェストされたので今回は此方の方で。
(決死モデル:チームYジャスミン)
そうすると東武の浅草駅が昔のスタイルに復刻されている・・・?
ああ、何かリニューアルされたとは聞いていたが、こんな風になったのか。
しかし、ド逆光で到底撮れたものではない。
本所吾妻橋のアサヒビール本社(ウンコビル)やスカイツリーも同様に逆光となってしまう。
日の出桟橋は浜松町駅から港側に10分ほど歩いた場所にある。
そこまで墨田川を下っていくのである。
今回の船は「道灌」という船で、名前は太田道灌にちなんだもの。
とはいえ船体は日本風というよりはむしろアーリーアメリカンな感じで、ディズニーランドのウェスタンランドあたりにありそうな雰囲気である。
ああ、あそこにもマーク・トウェイン號があったな。船体の後ろに「浦安市」ってちゃんとあるの。
そして9:50に出発。
厩橋といい蔵前橋といい、ことごとく改修中のようでネットがかけられている。
アナウンスによれば、2020東京オリパラを見越して改修しているのだという。
そして、いつもの中央区のプールが後ろから見えたりする。ただしプールは今日は休み。
築地の市場も、トラックが入っているには入っているが、あれは解体のトラックで寂しい感じである。
そして日の出桟橋へ・・・
日の出桟橋からビッグサイト行きに乗り換えるのだが、向こうには純和風な感じの大きな船がある。
あれは「御座船 安宅丸」というのだそうで、徳川3代将軍家光が1634年に完成させた軍用船「安宅丸」をイメージして建造したのだという。
(決死モデル:チームY楼山)
どうせ昨日今日のビッグサイト行きはオタクを乗せて航行するのだから、いっそ「御宅丸」としてあっちに乗せてくれないだろうか。
・・・というのはいいとして、ビッグサイトへは11:00に「ジュビリー」という船で出発することに。
さっきの浅草からの航路は墨田川という淡水の上を航行していたが、今度は東京湾という海水の上を航行することになる。
淡水も海水も航行するわけで、航路としてはなかなかバラエティに富んでいるということになる。
向こうには、何かと話題になった豊洲の新市場も見える。
船内のアナウンスも今日に限ってはコミケ向けのものとなっている。
「次回からは入場料やリストバンドが必要になるという事ですので注意してください」という。
そういえばビッグサイトの東館は使えないんだっけか。次回は・・・
そこまでしてオリンピックやる必要あるのかね? あ、パラリンピックは必要か。
そしていよいよビッグサイトに到着。
アナウンスでは「お帰りの際はね、今の状態とは思えないほど混みますのでね、注意していただいて・・・」という。
そして「ジュビリー」は疎らな客を吐き出す。
さて、いよいよビッグサイトだ・・・
と思ったら、客船ターミナルにさっそく男性向けエロ同人誌の買い物バッグを広げたまま戦果を読んでいるオタクがいる。
いや、それ、やめた方がいいんじゃない・・・?
ビッグサイトは、都営バスから、ゆりかもめから、りんかい線から吐き出されてきた大量の人々を呑み込んでいく。
前庭では、ケツも露わにコスプレをしている。
あそこまで露出が激しいと、風邪ひかないように祈るばかりである。
(決死モデル:チームWBノノナナ)
そしてこちらは、その大量の人の群れの中の1人として、お目当ての場所を目指す。
3日目は男性向けメインで、特殊性癖系も社会科学系も交通系も一緒なので回りやすい。
そしてこの人、人、人・・・
「ここに10万人の宮崎勤がいます!!!」と東海林のり子が言ったとか言わないとかいうのは、あれは何だったんだろう・・・
一説にはガセネタだったとも言われているが、それでも当時の世の中の雰囲気はオタクなんて人権が無かった。そんな時代に対する現在の40~50代のオタクの怨嗟は至る所に転がっている。
さて、それはいいとしてお目当ての場所へ行くとしましょう。
まずはお目当ての中では東館の一番奥にあるめなぞーるさんの所へ行くか。
めなぞーるさん御本人はブースにいた。幾分か疲れているようであったが、新刊(コピー本だが)は徹夜して仕上げたのだという。本人の言によれば「ある意味徹夜組」。
新刊を購入して次のブースへ。
そして今度は、12月9日にフィールドワークに行った事件ブログのブースで、狭山事件報告書をスタンフォード大学の図書館まで行ってコピーしてきたという気合の入った本を3,600円で購入。
そして、噂になっているあの中核派のブース「みどるこあ」である。
刊行誌「中核」の他に、渋谷暴動の時の「前進」の紙面のクリアファイルケース、「中核」の缶バッジを販売していた。
こんなの買ったら自分も考案にマークされるだろうか。
少なくとも外で使うのには注意が必要だ・・・
(ちなみに、渋谷暴動事件に関しては「事件現場を歩く」で拙ブログでもふれている)
さて、次の用件までは多少時間もあるし、西館にも行ってみることにしたい。
西館は交通系の島がある。
今回買ったのは、帰の国屋の「毛友録」の新刊など。
さて、見るものを見て、買うものを買ったら次なる案件へと行きますか・・・
実は、今日は会社で徹夜案件である。
他の人が入院することになり、急きょ年越し勤務に入ったのだが、休日手当てがもらえるのと1月に代休がもらえるので、こちらとしてはありがたい。
という事で、例年にない収穫のコミケだった。
関係した皆さん、ありがとうございました。
良いお年を!