.@kintoki_narutoさんの「「アウトレイジ 最終章」で松重豊がメシ屋にいると「孤独のグルメ」にしか見えないと話題に」が伸びてるみたい。みんなに届けぇ〜 https://t.co/VhwBD3YiEs
— togetter_jp (@togetter_jp) 2017年4月21日
今や、
- 渥美清 → 寅さん
- ひし美ゆり子 → アンヌ隊員
と同様に、
- 松重豊 → ゴローちゃん
という図式が出来上がりつつあるような気がする。
当たり役が一つでもあるということは、俳優冥利に尽きることなのかどうかよくわからないが、「アンヌ隊員」ひし美ゆり子は、そのあたりをどのように考えていたのだろうか。
そのあたりを、ひし美ゆり子さんの著書を追ってみることとしたい。
ひし美ゆり子さんの著作としては「セブン セブン セブン」に続く2作目となる。
この「セブン セブン セブン」上梓時の裏話や、「ウルトラセブン」後のキャリアや家庭について飄々と、それでいて赤裸々に描いている。
その美貌の割に女優業に大して執着がなく、自らを「OL女優」と称しているが、当時の撮影現場の雰囲気がわかって楽しい。東宝と東映の現場の雰囲気の違いとか。
果ては中華料理屋の店主夫妻に収まってからの話にまで言及しており、女好きな旦那さんのことまで肩肘張らずに書いている。女の家まで行って靴を全部窓から投げ捨てただの。
また、「裏話なんてファンが興味をもってくれるのだろうか」と言っているほどオタク事情には疎かった模様で、ご自身も覚えていない細かいシーンや撮影地まで覚えているファンに、カルチャーショックと感謝を覚えているようであった。
最後の「第10章 ゆり子のメモリー」は、昭和22年に生を受けられて本書を出版する平成12年までの出来事とその印象を記しており、それは正に「戦後史」そのものである。
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- (H5)阪神大震災、地下鉄サリン事件
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