「ラーメンというよりは『二郎』という種類の食べ物」とまで言われ、慶應三田キャンパスの名物を超え、マニアの多いラーメン二郎であるが、今やこんなコピペまでできている。
二郎コピペでもこの手の「ロットの長」コピペは香ばしくてなかなかジワジワくる面白さがあるw pic.twitter.com/ZoykR0NTnD
— 下駄 (@aacto02) 2017年5月12日
食べられログのイメージを考えてみたが、ただの二郎コピペになってしまった pic.twitter.com/vpOj6evlfY
— みやおか (@miyaoka) 2015年1月20日
二郎コピペかよ pic.twitter.com/WIm2zBbhNv
— 前山 (@mae8ma) 2017年7月29日
個人的にはラーメン二郎自体は、数年前に食べたことがあるような気がする。
その時は、まるで炭水化物の暴力のような味に、もう来るまいと思っていたが、いつの間にかこんな世界が広がっているとは知らなかった。
何だってまた、たかがラーメンのために「ロット」だの「バトル」だの「デュエル」だのをしないといけないのだろう?
ラーメン食うのに一々ロットとか気にしないとダメ?
周囲の賞賛がどうたら言ってるけど、ラーメン食ってる他の客に一々注目なんてしませんから!
そもそも、それに「勝つ」ことで何か得られるの?
・・・といったことを多くの人が思い、このような「バトル」をアホらしく思うからこそコピペがネット上で流行るのだろう。
でも、こういう世界観は嫌いではない。
周囲から呆れられようとも、自分の世界を全うする。
そんな潔さをこのジロリアン達から感じるのだ。
いっそTRS48もこのように運営したいものである。
周囲からどう思われようとも、自分はアイドルグループのPなのだ。
チームT、チームR、チームS(P)、チームS(Y)、チームS(WB)、トルソーさん、6チーム合わせて36人のTRS48である。
それで、常にAKB関係のニュースやまとめサイトは目を通すようにしており、常にメンの起用法などに頭を悩ませているのである。
・・・そんなことを考えていたらラーメン二郎が食いたくなった。
最初はジロリアン達からも令名高い地元の松戸二郎にしようと思っていたのだが、急遽辰巳国際水泳場でのプールが入ってしまったので、地下鉄有楽町線から行きやすい二郎に行くことにしたい。
(決死モデル:チームY城ヶ崎)
有楽町線から行きやすい、なおかつ年の瀬である今日営業している二郎と言えば限られてくるが、池袋東口の二郎は今日も営業しているようなので行くことにしたい。
年末年始やってるのかどうか調べるのに、こんなページまであるというのだからジロリアンの裾野は果てしなく広い。
一口に二郎とは言っても、たとえばコールの仕方とか(甚だしくはひばりヶ丘二郎のように全くコールしない所もあるとか)、予習が必要であろうということで食べログで調べることに。
曰く、
野菜料理にこだわる、健康・美容メニューあり、ベジタリアンメニューあり
・・・え?
野菜料理って・・・ ああ、あの山もりのもやしを食べれば、それは成人の一日の野菜摂取量がゆうに摂取できるかもしれない。
でもあれを「野菜料理」と言うだろうか?
それと「健康・美容メニュー」とは何だろう? 二郎中毒者がニンニクや豚でチョモランマになった二郎を食べることで精神的な健康を保つのまで「健康」と定義するのであれば、それは健康メニューになるのかもしれないが、では麻薬中毒者にとって麻薬は健康メニューだろうか?っていう。
で、ロケーションに至っては、
景色がきれい、夜景が見える、隠れ家レストラン
ホンマカイナ?
虚偽表示は罰則の対象になったりはしないのだろうか。
大人の男女が夜景を見るためにラーメン二郎とか、シュールもいいところである。
肝心のレビュアーによるレビューであるが、多い意見としては、「いつの間にか二郎と思えない程盛りが少なくなった」「二郎にしては接客はいい方」・・・という意見がある一方で、
スマホに夢中でのんびり食ってるのって、並びのある繁盛店でどんな神経してるんだろ。
・・・怖い。
やはり、生半可な覚悟で二郎に行くべきではないようである。
二郎に関するまとめページなどでとりあえず学習した基本的な部分としては、
- まず麺が大盛りか少なめか聞かれるので言う。(それによって1ロットで茹でる麺の量を決めるため)
- 「ニンニク入れますか?」と聞かれたら、ニンニクだけではなくトッピング全体の事を聞かれているため、ヤサイやアブラの量まで言うこと。
- 水は席につく際にもって座る。水を汲むために席を離れることは一種のギルティ(二郎におけるマナー違反)
さて、風雲を孕んだ保谷行きの電車は池袋に到着した。
有楽町線の駅からは、西武デパートの下を通って、最果て感のある39番出口から出ることになる。
住所としては「南池袋」ということになるようだが、それにしても人が歩いていない寂しい地下道である。
さて、地上に出てみると、一風堂があったり大勝軒があったり、池袋の鄙びた場所にしてはやたらラーメンの激戦区のようである。
その行列の中の1人に、自分もなる。
池袋二郎は、仙川二郎や相模大野二郎に比べればまだ緩い方であるというが、それでも噂には聞いていた独特の雰囲気は二郎にもあった。
店員:「ニンニク入れますか?」
客:「ヤサイだけで」
もう、「ニンニク」と聞かれただけで、トッピング全体について聞かれているという前提が、店員と客で共有されているのである。
また、別の客では、
店員:「ニンニク入れます?」
客:「お願いします」
店員:「ニンニク入れるかどうか聞いてるんですけどー」
客:「ニンニク入れてください」
はぁ~・・・ なんか緊張感あるぞ。
そうかと思えば、自分が食券を買う番になったので、ラーメン(普通の)と、味卵を買うことに。
そして給水機の前に来たので、水を汲むことにするが、前の客は全員水の中にレンゲを入れている。これが池袋二郎の流儀らしい。
そしてやっと席につき、別の店員にトッピングをどうするか聞かれる。
いくらカロリーの低そうなもやしとはいえ、山盛りにして食べる程の体力はない。
而して、「ヤサイ少なめニンニクアブラ」で頼むことに。
程なく着丼して、にしこくん撮りをしようと思ったら、台にしているスマホを傾けすぎて失敗してしまった。
隣のヤサイマシマシで頼んでいるオッサンがこちらを見る。
まるで「訳の分かんない人形と一緒に写真なんか撮ってんじゃねえよ」と言わんばかりに。
自分は別にジロリアンでも、ましてロットマスターでもないが闘争心に火が付いた。
別に写真撮ったくらいで時間的なロスなんか自分にはない。速く食うことにかけてはそれなりに自信がある。
・・・と、食べながら思ったのだが、ロットバトルで「勝つ」と言うのは、果たしてどういう状態を言うのだろうか?
なるべく速く食べること?
そもそも客の食べるスピードは千差万別で、席には入れ代わり立ち代わり色々な人が入っては出る状態で「ロットが乱れる」も何も無いような気がする。
その「ロットを乱さない」ためには、自分以外の待ち客が何人いて、ラーメンのロットがどこまでできているか見通して、それに合わせて自分が食べる速度を調整すればいいということ?
何が何だかよく分からないが、ヤサイ少なめで頼んだだけに食べること自体はそれほど苦ではなかった。
相変わらず炭水化物の暴力ではあったが・・・
正直、今後ラーメン二郎に来ることがあるかどうかはちょっと分からない。