日本中ほとんど歩いてしまったので

放浪癖のあった山下清は、昭和36年、日本の海外旅行が自由化される3年前にすでに海外を旅行している。
その理由は「僕は日本中ほとんど歩いてしまったので どうしても外国が見学したい」。
それで、パリの凱旋門やコペンハーゲンの人魚姫の銅像も貼り絵にして残している。

ややや山下清だって海外に行くんだから、ぼぼぼ僕だって海外に行きたいんだな。

ほほほ放浪の旅に行くためには、おおおおにぎりが、必要なんだな。
ちちちちなみに、こここ今回のおにぎりは、げげげ玄米なんだな。

今回の放浪は羽田空港からになるので楽である。
とはいえ徹夜案件からそのまま海外というのはなかなかに辛い。
眠気を抑えてモノレールに乗り換える。

空港快速は接続が良すぎて決死する暇すらなかった。
そして結構揺れるので撮影しにくい。
決死モデル:チームPみく

ともかくも快調に羽田空港へ・・・
ちなみに、本来みくはこんな前座撮りで出すようなメンではないのだが、今回は特殊決死なので向こうではにしこくん主体に撮りたい、という事情がある。

そして空港に到着。
ハノイ行きのベトナム航空はL番カウンターで、つまり端っこである。
こんなに端っこに追いやられるとは差別ではないか。どうなんだ。
どうやってこういうカウンターの配置が決まるんだ?

それはともかくチェックインも済んだので、保安検査をして搭乗ゲートへ・・・

というか、搭乗ゲートまで141番で隅っこなんだけど。
なんでこんな隅っこなんだ?
在日外国人の人数では中国・韓国に次いで3番目に躍り出たというのに。
もう少しベトナムの扱いが良くなってもよくないか?

ともかくも乗りましょう。VN385便。

ベトナム航空の機内安全ビデオも最近は結構凝るようになったようである。
ベトナムの文化・自然や、アオザイ美女をモチーフにして作成している。

ベトナム航空の機材はワイドボディのA350-900となる。
前方の、JALで言うところのクラスJみたいな席が当たった。

ただ、JALやANAと違ってWIFIが使えるわけではない。
ただ、USB充電は低電圧で充電できないということが発生するわけでもなく、ふつうに最後まで充電することができた。

あと、ベトナム航空で特徴的なのは機内食のメニューが付いてくるということである。
和食と洋食が選べるようになっていた。
決死モデル:チームPメイ

機内では映画とかが充実していたが、サイボーグ少女っぽいヒロインが活躍する映画があって、何かと思ったら「アリータ:バトル・エンジェル」つまり「銃夢」だった。
こんなところでサイボーグ少女が出てくるとは思わなんだ。

さて、あとは寝ましょう寝ましょう。

そして20時45分頃、予定より大幅に早く河内ハノイ𡑝飛内排Sân bay Nội Bàiに到着する。
滃躘Ống lồng(ボーディングブリッジ)へ出ると、蒸し暑さが身体中にまとわりつく。
いよいよ東南アジアに来たのだ。

さて、早く到着したとはいえ、宿泊地であるところのハイフォンへはどうやって行きましょうと言う話。
今回の旅行も、前回の旅行と同じで𡨸喃chữ nômの勉強で意気投合したハイフォンの実業家さんを頼って旅をすることになる。
しかし実業家さんは迎えに来てくれないと言う。期待した方が甘かった。

まずは手持ちの金をドン越南ベトナムに両替。
前のインド旅行や韓国旅行で日本円に戻さないままになっていたシンガポールドルや韓国ウォンを両替したら、都合250万ドンぐらいになった。
決死モデル:チームRナオミ

仕方がないのでタクシーで・・・と思ったが、もしかしたら、ハノイからハイフォンへのバスがあるかもしれない。
調べてみると、たしかにハノイの𡍣車客良安bến xe khách lương yên(ルォンイェンバスターミナル)から海防ハイフォンまで「4時半から21時まで」バスが走っているという。
では、タクシーで行ってもらうことにしよう。

「どこまで?」
「ルォンイェンのバスターミナルまで」
「バスターミナル? バスでどこへ行くんだ?」
「ハイフォンだよ」
「ならタクシーで行ってやるよ」
「おい!」

元々、飛行機が早く着きさえしなかったらバスで行ける可能性も無かったわけで、深くこだわる所でもないか・・・とタクシーで行ってもらうことにした。
それにしても営業の途中でガソリンを入れるとは中々の度胸じゃないか。

タクシーはベトナムで初めてという高速道路を海防ハイフォンに向かって走る。
銅壷Đồng hồ(メーター)はどんどん上がっていく。
おそらく200万行くんじゃないか?

それと、高速道路には料金所もあったのでおそらくこれも請求されるだろう。
実際、ハイフォンに入り料金所で「チケット」と言われ5本の指を出された。
「5万?」
「違うよ。50万」
ほんまかいなと思いつつ、50万ドン札で支払う。

どう考えても50万ドンなんてベトナムの物価水準からしたら高すぎる。
2500円なんて、「箪笥 長持 質屋に入れて 乗ってみたいな 陸蒸気」レベルだろう。

調べてみると、16万ドンと出るではないか。
それでも800円なので結構なお値段である。

「おい、調べたら16万ドンとか書いてるぞ。50万なんてしないじゃないか。金返せよ」
「いや、チケットには21万って」
「どのみち多すぎじゃねえか!29万返せ!」
「分かったよ。ほら・・・」

この運ちゃんはどうも信用できない。
この手のベトナム人は初めてだ。

結局、到着してみると189万ドン
相当なお値段となってしまった。

「なあ、さっきの高速道路代20万・・・」
「ハァ!? さっき払って、29万返してもらっただろ?」
「リベート・・・」
「何じゃそりゃ?」

結構しつこく要求してくる。
おそらくは、支払いの時暗い車内で全財産を出したので、そのくらいは払えると踏んだのだろう。

「ああいいよ!持ってけ!」
果たして夜の街に放り出された。

そんなこんなで客桟Khách sạn(ホテル)にチェックイン。

今回は、ハイフォン最高級のホテルを予約した。
実に素晴らしいね。

最初から波乱万丈だったが、快適な夜を過ごすことにしよう。

 

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